髪の毛の寿命は3〜6年あり、寿命がつきた髪の毛は、洗髪やブラッシングなどによって、1日50〜60本が白然に抜け落ちています。春や秋には、特に抜け毛が多くなりますが、1日100本くらいまでは心配いりません。しかし、極端に抜け毛が多くなった場合は、「脱毛症」といって、なんらかの異常が考えられます。脱毛症のなかでも、もっとも多いのは「円形脱毛症」です。はっきりした原因はわかっていませんが、精神的なストレスが深く関わっていると考えられます。すなわち、神経質な人がなりやすく、発症のストレスが症状をさらに悪化させます。男性に多く見られるのは、「男性型(壮年性)脱毛症」です。こちらは、男性ホルモンの影響が大きいと考えられ、主に前頭部と頭頂部が薄くなります。男性型脱毛症には、遺伝傾向があり、父親が薄毛の場合、その息子も薄毛になる可能性が高いといえます。そのほかにも、頭皮の皮脂が過剰になり、頭皮が炎症を起こすとで脱毛する「脂漏性脱毛症」(しろうせいだつもうしょう)、頭皮が乾燥して、毛根が弱くなることで起こる「粃糠性脱毛症」(ひこうせいだつもうしょう)などがあります。近年は、過激なダイエットによる女性の脱毛症も増えています。
対処法
日常生活では、過労やストレスを避け、睡眠や栄養を十分にとるようにします。また、洗髪時のマッサージやブラッシングで、頭皮の血行をよくすることも大切です。喫煙は血液循環を悪くするので、ひかえたほうがよいでしょう。洗髪は、できるだけ毎日行います。特にフケや頭皮の皮脂が気になるときは、念入りに洗いましょう。乾性のフケにはオイリータイプのシャンプーを、脂性の場合は洗浄力の強いシャンプーを用いて、頭皮を中心に洗います。いずれも、すすぎは十分に行ってください。頭皮や髪の毛を健康にする栄養素は、たんぱく質、ビタミンE、そしてシスチン(アミノ酸の一種)という成分です。たんぱく質やシスチンは、髪の毛の原料となり、ビタミンEは頭皮の血行をよくしてくれます。また、海藻類に含まれるヨードという成分も、髪の毛を健康にして、抜け毛を予防するといわれています。これらの栄養素を含む食べものを、積極的にとるようにします。また、ストレスは抜け毛の大きな原因となります。ビタミンB群やCを十分にとり、ストレスに対する抵抗力をつけましょう。髪が薄くなるのは、老化現象のひとつでもありますが、近年は若い男性や女性にも、抜け毛に悩む人が増えています。抜け毛が気になりだしたら、早めに対処しましょう。