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器用な1バーツ男、緑バスの車中にて


なんでそんなにケンカ腰になれるの?
きっと世界の全てを憎んでいるんだな。
でも実の子を折檻死させるのが流行ってるどっかの国よりはましか?
鬱憤が、子供じゃなくて運転に向けられてるんだもんね。

とはいうものの、乗ってるほうはたまらない。
開けっ放しのドアから振り落とされそうだ。
一日中そんなワイルドな運転してたら、かえって疲れるんじゃないすか?

地元客のみなさんだって、決して平気なわけじゃない。
みんな必死にしがみついてる。
3.5バーツとはいえ、お客は一応料金払って乗ってるんですから、
ブレーキやアクセル踏む時は、できればもう少しやんわりと……



バンコクを走るバスって、
赤っぽいの、白っぽいの、青っぽいの、オレンジっぽいの、
ドアが開きっぱなしの、エアコン効いてるの、2両連結の……等々
わけがわからないほど種類がたくさんある。

しかし、旅行者が知っておくべき最重要事項は、

「バスのカーストはそのまま運転手のカーストに反映され、
運転手のカーストはそのまま運転マナーに直結している」


ということだ。

早い話、
ちょっと乗ると10バーツ以上とられるエアコンバスだと、
どれも新しくきれいな車体で、
丁寧な運転をするマトモな運転手さんがいて、
糊のきいた制服を着た礼儀正しい車掌さんがいる。

血走った目を三角にひきつらせ、
鼓膜が破れそうなくらいクラクションを鳴らし、
走行中うがいして窓ごしに痰やらなんやら吐き散らす、
自爆テロみたいなヤケクソ運転をする運ちゃんがいるのって、
大抵、3.5バーツの緑ミニバスかスクラップ寸前車両の赤バスなのだ。




耐え忍ぶ乗客達の中にも、いろんな人がいる。
この兄ちゃんはシュークリームを売りに行くとこだったようだ。
うまそうだったので買いたくなったが、
こういう移動中の時に声かけるのって、
ルール違反のような気がしてなんか遠慮してしまう。




こんな人もいた。
ポケットからおもむろに1バーツコインを2枚取り出し、
コインで無精ヒゲを挟んで器用に抜いているのだ。
すごいぞ!
1バーツコイン、こんな使い方もあったのか!

興奮して思わずフラッシュを焚いてしまった。
一瞬気まずい沈黙が流れたが、
おかげで決定的瞬間を捉えることができた。

例によって、なんの役にも立たない決定的瞬間だけど。



【追記2005年9月】
原油価格高騰やらなんやらで、
バス料金はおもしろいぐらい何回も値上げを繰り返しています。
赤のボロバスでさえ6バーツ、
エアコンバスだと10バーツ以上になる今日このごろ。
個人的には地下鉄がお勧めです。