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高名な薔薇男


久しぶりにシーロムを歩いていたら、いつの間にか、
「モナークリーガーデンホテル」が「ソフィテル・シーロム」という名前に変わっていた。
「モナークリー」の頃は、コーポレートレートでねじこむと、
2千バーツちょいで見晴らしの良い部屋に泊まれて、とてもお値打ちだったんだけど…。
経営が変わったら、料金とかどうなっちゃうんだろう?

こういうことって、バンコクで本当によくある。

「ローンパク」という一軒家のタイ料理レストランが、店の外観はそのままで、
ある日突然「フロレンティーノ」というイタリアンレストランに変身したり。

「タワーレコード」が、売り場の様子は全く変化ないのに、
気が付くと、全支店一斉に「CDウェアハウス」という店になってたり。

「ディレーニー」という有名なアイリッシュパブが、
「シェナニガン」という聞いたことないアイリッシュパブにすり変わってたり。

黄色人種の利用が多い「デルタ・グランド・パシフィックホテル」が
「ウェスティン・グランド・スクンビットホテル」とブランドっぽく、リニューアルしたり。

知ってる例を全部あげていくと、マジできりがない。

…ああ、全てはうつろいゆく…

などと、いつにない無常感にとらわれながら散歩を続けていくと、
胸焼けするような巨大写真が目の前に現れた。



ホンジャマカ石塚に似た重心の低そうな男が、
アイシャドウをいれて薔薇の花束に埋もれている。

一瞬、東京中野にある女装スタジオのことを思い出したが、
この人、ナルシストの変態とかそういうのではない。
高名な料理研究家インサック先生だ。

TVの料理番組でも、
くねくねしながらタイ料理のレシピを教授してる姿、しょっちゅう見かける。
有名人なのだ。

この巨大ポートレートがあるシーロム沿いの建物は、彼の経営する料理学校。



というわけで、さっきの無常感など、どこかへ吹っ飛び、
「やっぱり暑苦しいぜ、バンコク」
と、いつもの気分を取り戻すことができた。


ありがとう、インサック先生。