ほんとにできちゃったスワンナプーム新国際空港 


某国遠征してXXした後バンコクに戻ってくると、空港が新しくなっていた。どひゃあ。タイを出国したときは、空港は昔ながらのドンムアンだったのに……。

タクシン政権の悲願であると同時に暗黒利権の巣窟とも言われた、世界最大規模の新国際空港スワンナプーム。前の週に起こったクーデターもなんのその、2006年9月28日に、根性と執念でほんとにオープンしちゃったのである。私がちょびっとタイを離れているあいだに……ふ、スキを突かれたぜ。

ターミナル外側から見ると、夜間の青いライトアップがとても印象的。ちなみにスワンナプーム(英語表記はSuvarnabhumi)とは、Golden Landの意。とりあえず、オフィシャルサイトらしきものはこちら。
http://www.airportthai.co.th/


くすんだ旧ドンムアン空港とはうって変わって、到着ゲートから続く通路にも、近未来SF的な雰囲気が。床の埋め込み蛍光灯って、なんかリドリー・スコットを感じるんだよなあ。

ゲート前の待合室もこんな感じ。高い天井はコンクリートむきだしっぽい演出で、無機的かつ寒々しい。ふりそそぐアスベストの森林浴が楽しめそうなデザインだ。総ヒノキ作りにしろとは言わないが、もう少しぬくもりがあってくつろげる空間にしたほうが……。


「動く歩道」(←他の気の利いた表現を知らない)が、すばらしく長い。向こうの端は蜃気楼みたいにかすんで見える。入国審査にたどり着くまでに、遭難してしまいそうだ。

空港の敷地は成田の3倍(?)、ターミナルだけでも東京ドーム4つ分(?)、こけおどしみたいなうさんくさいデータがいろいろ公表されているようだが……。


吹き抜けにそびえる人口ヤシの木。ドバイの空港で似たようなのを見た気がする。木の付け根部分には、大の字ですこやかに仮眠をとる無精ひげファランの姿が……。24時間国際空港の定番風景、風物詩である。

ヘルムート・ヤーンの総ガラス張りデザインのおかげで、天井あたりは開放感たっぷり。ただし、タイの強烈な日差しに耐える特殊ガラスを調達したため、建設コストはかさみまくりだ。


スリゥオン本店では他の客とケツがぶつかりあうような狭いスペースで土産の買い出しをせねばならないジムトンプソンも、ここではがら〜ん。

さすがにMKや8番らーめんはないが、ブラックキャニオンやアイベリーなどタイの地場系店舗もポツリポツリ。


免税品販売店の谷間に、思い出したように突如出現し、無理矢理タイらしさをアピールする巨大な鬼”ヤック”。王宮などの観光スポットに必ずあるアレだ。1体だけでなく何体も据え付けられている。タイ人の記念撮影は主にこうした像の前で行われていた。


だだっぴろいイミグレ空間。ブースは横1列にズラリと並ぶのではなく、巨大ディスカウントスーパーのレジみたいに、1つおきに前後にずらして配置されている。重要なのはそんなフロアデザインよりも、担当職員の質の向上だと思うのだが……。

以前カウンタ上ににょっきり出ていた鬼太郎の目玉おやじみたいなカメラは姿を消していた。


22番まであるバゲージクレイムコンベヤ。正直かんべんしてほしい。運悪くはじっこのほうのヤツにあたると、めちゃくちゃ歩くことになる。人ごみをかきわけカートをがらがらやりながらコンベヤ目指して突進すれば、汗だくになって2キロは落とせる。

オープン初日には案の定、新空港開港時のお約束、ロストバゲージも発生。韓国人旅行客200人が、数時間待っても荷物が出てこないと、キレて大騒ぎになったらしい。


在住者も旅行者も一番気になるのが、空港から都心部、もしくは都心部から空港へのアクセスだ。バンコクの東25キロ、サムットプラカンに位置する新空港は、どうしても遠くて不便なイメージがつきまとう。特に女性の場合など、真っ暗な夜のバンナーを一人でタクシーというのも、キビシイものがあるだろう。私も、なんの予備知識もないまま、到着ロビーから玄関口に出たが、片道150バーツのエアポートバスの案内を発見。しかし、既に午前0時を過ぎ最終便が出たあとだった。しょうがないので、客待ちしていたタクシーに乗り込むと、腹黒そうな小林稔侍風運転手は、メーターを倒しつつも百戦錬磨の作り笑顔で、当然のごとく料金交渉を始めるのだった。
「高速は65バーツ。え、高速使わなくていいって?じゃあ、全部で400バーツな。空港で客待ちすると余計な金がかかるんだよ。だから400。な、いいだろ?」
終日移動続き+台風のせいか横揺れしまくりの深夜便−で疲れはてていたが、言い値そのままというのはプライドが許さず、どうでもいいような値引きをさせ350で手を打つ。結局、道はガラガラで、車は30分もしないうちに我が家に到着。思っていたより全然近いことがわかった。ぼられたというほどでもないが、メーター止めずに回していたら200バーツ程度だったろう。

http://www.bangkoknavi.com/area/area_r_article.html?id=23
後日、アクセスに関してはこんなページがあるのを知った。よくまとまっていてとても参考になる。あらかじめこういうの知っていたら、タクシーだってもっとちゃんと交渉できたのに……。というか、せっかく立派な空港ができたんだから、タクシーの運ちゃんももう少しそれなりの人を……。


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【追記】


2008/05/14  エアポートリンク、完成遅延の見通し

スワンナプーム空港とバンコク都心を結ぶ電車システム「エアポートリンク」
(総工費260億バーツ)の完成が、さらに1年程遅れる見通しだ。
工事を受注した企業グループを率いるシノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクション社
(Stecon)によれば、タイ国鉄(SRT)所有地の管理権移譲に時間がかかっていることから、
同グループでは工事期間を370日間延長するよう求めているという。
SRTは5月26日の幹部会で、この要求を承認するものとみられている。
エアポートリンクの工事期間は今年2月に180日間の延長が認められたばかり。
Steconの担当者によれば、今回の再延長で開通は来年12月になる見通しという。
都内マッカサン駅(BTSパヤタイ駅に隣接)=スワンナプーム空港駅間の所要時間は
各駅停車で30分、ノンストップの急行で15分。
(バンコク週報)


2008/11/26 タイの反政府運動過激化 6000人が空港占拠 政府支持者に銃撃

タイの反政府市民団体「民主主義のための市民同盟」(PAD)による大規模デモは
25日、バンコクの玄関口のスワンナプーム国際空港の占拠にまでおよび、
混乱は拡大の一途をたどった。臨時首相府もすでに占拠されているうえ、
デモ隊の一部は、政府支持者らに反発して発砲するなど過激化しており、
APECに参加していたソムチャイ首相のペルーからの帰国を前に緊張感が高まっている。

国際空港には、この日夕からPAD支持者約6000人が詰めかけた後、
夜間に入って4階の到着ロビーになだれ込んだ。空港長は午後9時に一時閉鎖を決定。
運航は一部の到着便に限られ、チェンマイやプーケットなど国内の他空港に向かう便も出て、
空港機能は完全にまひした。警察当局は首相から強硬な姿勢で対応しないよう指示されており、
強制排除は行っていないが、周辺道路などでは、多数が整列して厳重な警戒態勢を敷いている。

PAD支持者ら数千人はこれとは別に同日、ドンムアン空港に設置された臨時首相府を
完全に占拠。その後、政府支持者の拠点では一部のPAD支持者が発砲し、
11人が負傷して、現場は一時大混乱した。
(産経新聞)


2008/11/27 続く空港閉鎖、全便キャンセル、数万人に影響

26日午後から反政府組織「民主主義市民連合(PAD)」が占拠している
バンコク国際空港(スワンナプーム国際空港)の再開見通しは立たず、
27日午前の便は全てキャンセルされた。

同空港は、タイへの訪問客のほか、アジア各地や欧州などへの乗り継ぎ客が利用する
アジア最大規模のハブ(拠点)空港。06年9月に開港したばかりで、成田空港の
3倍の敷地面積を誇る。

26日中の再開を期待して空港で待機していた外国人旅行者の多くは、タイ国際航空などが
無料シャトルバスでバンコク都内に移送され、ホテルも無料宿泊の提供を受けている。

空港には内外に5万人以上のPAD支持者が集結。リーダーのソンティ氏も演説。
ソムチャイ首相が辞任するまで空港の占拠を続け、「何百日でも居座る」と長期戦の
構えを見せている。 国王のシンボルカラーの黄色いシャツを着た数千人の占拠参加者には、
主催団体から食料や飲み物が差し入れられ、有名歌手によるコンサートが空港前で続くなど、
抗議活動はなごやかムードだ。

一方、反政府組織「市民民主連合(PAD)」の座り込みを受け、閉鎖の続くスワンナプーム空港では
足止めを余儀なくされた旅行者の怒りが高まっている。
「デモのメンバーが空港ビル内に入ると、チェックインカウンターのスタッフや、状況を説明すべき
 空港職員が一斉に逃げ出してしまった。売店もすぐに閉店したため、水を買うこともできなかった」
「到着した直後から空港内に閉じ込められ、理由説明もないまま、空港内をあちこちたらい回しにされた」
「レストランも閉鎖し、飲まず食わずだ。これが東南アジア最大のハブ空港の対応か」
「反政府メンバーの暴挙を警官がまったく取り締まろうとしなかった。これで空港の安全が保てるわけがない」
などと、憤りを露わにする観光客も多かった。
(毎日新聞)


2008/11/27 国際線・国内線とも機能不全、空の交通は完全マヒ

タイの反政府団体「民主市民連合」は26日深夜、バンコク北部にあるドンムアン空港に
デモ隊を動員してターミナルを占拠し、国内線用の同空港は27日未明から全面操業停止となった。
バンコクでは近郊のスワンナプーム国際空港が同じく市民連合の占拠で25日夜から閉鎖されており、
これで首都の空の交通は完全マヒに陥った。

また、市民連合が占拠する首相府近くで27日未明、多数の銃声が聞かれた。市民連合と
政府支持派の間で銃撃戦が生じた模様だが、負傷者は確認されていない。
(毎日新聞)