タイ・サムイ島 ハネムーンレポート
※2010年2月発売の新刊
『バンコクで外こもり!』〜あなたにもできるユル気持ちいい海外逃避生活
(皿井タレー著 河出書房新社 1500円)
| バンコク&サムイ、大食い新婚旅行 (ほのぼのメール2008) |
一年半前に自らセットした合コンでゲットした嫁と、
タイに5泊7日の新婚旅行に行ってきました。
嫁は最初ヨーロッパに行きたがっていましたが、
「ヨーロッパはユーロ高でメシもまずい。タイならマッサージも毎日受けられるし、
ご飯も好き放題なんでも食べていいから、タイにしよーよー」と説得。
(嫁はわんこそばの大会で優勝したこともある大食い自慢、
食べることが大好きなので、「タイの食」の魅力を力説しました。)
深く考えるスキを与えず、もう速攻で、
航空券・ホテル・空港-ホテル間の送迎がセットになっている
格安ツアーに申し込み、あっという間に出発の日がやってきました。
バンコクに向かう飛行機で、間違えて一列後ろの席に座ってしまったのですが、
本当なら後ろのその席に来るはずの親子がとんでもない粘着質のキチキチで、
我々がミスを謝って正しい席に戻った後も、すごく嫌そうに顔をしかめて、
「毛布と枕、そっちにある新品のやつよこしなさい!」
と思いっきり横柄な口調で言われたり、
飛行機に乗ってる間じゅうずっと、背後から睨むような視線で監視されたりしました。
この理不尽なガン付けは、バンコク到着後、空港で荷物を受け取るときまで続き、
旅の初日からなんとも不愉快な気分を味わうことができました。
滞在先のトンタラホテルにチェックインしたのはもう夜中でしたが、
ホテルそばのムスリム系の店員がいるレストランで、
空芯菜の炒め物、トムヤムクン、バーミーヘン、カオパットなど、がっつり食べました。
このとき、ミネラルウォーターが飲みたくて「ポラリス」を連呼したのに通じなかったので、
「ウァーラー!」とヘレンケラーを演じる「ガラスの仮面」の主人公のように叫んでみたら、
さらに通じなくなってしまい、酔っ払った客に、「ちゃんとウォーターと発音しろ!」
と怒られてしまいました。漫画の読みすぎは駄目ですね。
旅行中は、洗濯するのがイヤだったので、100円ショップで買っといた
「使い捨て紙製下着」を夫婦おそろではいていたのですが、
これがスケスケで水に濡れると破れてしまうようなシロモノだったため、
夜は妙な盛り上がり方をしてしまったという事実はさておき、話を翌日に移します。
初海外である嫁に、アジアとはどういうものかを体験させるため、
「ヤワラー→サンペンレーンマーケット(安布購入)→ファランポーン駅
→シーロム(マッサージで一服)→マーブンクロンセンター→プラトゥーナム→
バンディッププラザ→BigC」という、土着フルコース巡りをすることにしました。
もちろん、移動は市バスやボートをなるべく使うことも忘れません。
昼食はマーブンクロンのフードコートに行きましたが、大食いの嫁に、
「好きなだけ食っていいから、適当にアオ!アオ!って指差して取って来い!」
と指示を与えると、僕がゆっくり自分の料理を1皿選んで席に持ってくる間に、
チャーハンや各種焼き物類3人前、変な色のジュース4つ、などなどが
ズラリとテーブルに並んでいて……
お会計したら、結局、全部で1000バーツ近くになってしまったので、
レジ係りの人も、あからさまに怪訝な顔をしていました。

そういえば、この日の夕方6時が皿井さんと待ち合わせでしたよね。
皿井タレーはきっとゴルゴみたいに店の隅っこで誰にも背中を見せずに座ってるんだと
ドキドキしながら行きましたが、とても物腰のやわらかい方で拍子抜けしました。
連れていってもらったシーフードの店はアローイなものばかりで、
その後のタイ滞在中もあれを超えるものはありませんでした。
カニ春雨、牡蠣とタマゴの炒め物、焼き海老、雷魚スープ……とにかく最高!
嫁はというと、このときお店の中にあったテレビで放送していた
「クレヨンしんちゃん」がモザイクだらけだったのが、印象に残ったようです。
さて、バンコク三日目は、
「パーククロン(花市場)→カオサン→パタデパート」のコースで回ろうと行動開始。
市バスとボートでメモリアルブリッジまで行き、歩いて野菜市場などを見学しましたが、
市場の道端に落ちている唐辛子を鳩がつついていたので、
「すげーっ、唐辛子食べてる、さすがタイの鳩!」と二人で感激しました。
カオサンでは、マッサージを受けたあとに、竹亭で和食を食べましたが、
あいにく店主さんは新店のほうに行かれてお留守でしたので、
「お味のほうはいかがですか?」のキメゼリフは聞けず、残念でした。
嫁は店内の情報交換ノートを興味津々で熟読してました。
昼食後は動物園付きのパタデパートに行くはずだったのですが、
嫁に「タニヤプラザのタイ文字指輪を作れる店に連れて行け」とせがまれ、
予定変更して、指輪を買うことになりました。
シルバーはすぐに変形するからプラチナにしろとか言われて、
けっこうな出費になりましたが、これにより嫁の物欲に火がついたようで、
髪振り乱してサイアムパラゴンに突撃し、
やばいほど真剣な顔でブランド物の品定めを始めました。
まずい、このままではVISAでキャッシングするハメになる!
ばっくれて一人でホテルに帰っちゃおうかなどと考えていたら、
ちょうどサムイ行きの時間が近づいてきたので、買い物はタイムアップとなりました。
メデタシメデタシ。
サムイには、スワンナプーム新空港からバンコクエアウェイズで行きました。
無料待合室で、サービスのケーキを僕がきれいにお皿に盛り付けていたら、
不意に現れた熟年ファランに皿ごと持っていかれムッとしました。
新婚旅行なので何も言わず穏便にすませ、めげずにもう一度盛り付けたのですが、
そしたらまた同じファランに皿ごと略奪され……こら、ええ加減にせえよ。
僕のこと、従業員の盛り付け係りだと思ったんでしょうか?
サムイの空港に夜10時頃着くと、送迎のガイドが待っていて、
サムイパークリゾートまで送ってくれました。
このホテルのすぐそばには、「ヒンター・ヒンヤイ」があります。
有名な観光名所(?)で、おじいさんのチムポ岩とおばあさんのマムコ岩です。
チムポ岩のほうは、おじいさんというわりにはぶっといのがそそり立っており、
マムコ岩のほうは、おばあさんだけあって非常に複雑なえぐい形をしています。
そんでもって、サムイの一日目。
まず、水着とサンダルを購入すべく、島で唯一のテスコロータスに行こうと、
一番栄えているチャウエンビーチまでメータータクシーを拾いましたが、
どのタクシーも、「メーター使うぐらいなら、タクシー運転手なんかやってないぜ!」
みたいなノリの”ぼったくり野郎”ばかりで、
バンコクなら50バーツの距離を平気で「500バーツ!」とか言ってくるのに驚きました。
3年前と比べても、異常なボリ具合ですが、
何台かスルーするうちに、相場は大体300バーツなんだとわかりました。
チャウエンでは、日本食レストラン大和で働く知人(通称Qちゃん)とバッタリ出くわし、
一緒にロータスヘ行き、ややセクシーな水着とサンダルを購入しました。
以前ロータスそばにあったエレファントトレッキングできるところは、
4キロほど先のビッグC隣に引っ越していましたが、
看板には「象に踏まれている九重親方」の写真が飾ってあり、
日本人観光客いらっしゃいムード満点。
象使いも、「ゾウサン、ガンバレー」「ゾウサン、スゴイスゴイ」等の日本語を乱発し、
ジャパニーズマネーパワーの偉大さを実感できました。

その後は、ホテル前のビーチでプカプカ浮いて
ビッグCで購入したドリアンやドラゴンフルーツを食べながら遊び、
夜はチャウエンでマッサージを受けてから、Qちゃんの店で梅酒をボトル注文、
刺身と天ぷらをつまみに飲んですごしました。
青梅酒という中国の梅酒で、オーナーのKさんは「この梅酒あんまり人気ないんだよなー」
と言ってましたが、スッキリしてとても美味しかったです。
お店にふらりとやってきた現地旅行会社駐在のシンサクさんも加わり、
みなさんからいろいろと良い話を聞かせてもらうことができました。
店には古い『Gダイ』や『ダコ』も置いてあったので、
「皿井さんの書いた記事はどれかなー?」と、嫁は梅酒飲みながら読み散らかしてましたよ。
さて、サムイ二日目には、
コーラル島までのシュノーケリングツアーをシンサクさんに手配してもらいました。
シュノーケリングしたいと言いだしたのは嫁だったのですが、
いざ出発というときになって、全く泳げないという恐怖の事実が判明。
フロートジャケットをつけて海に入ったのに、「溺れるぅ〜」とパニックになり、
海に入って10秒でシュノーケルを海中深くに紛失してしまうという偉業を達成しました。
さすがに、ガイドも船を操るおじさんもこれには唖然。
口には出さないものの、あきらかに「潜って取って来い!」と言いたげでした。

で、コーラル島ですが、良かったですよ〜。
バンガローが一泊500バーツくらいだとかで、
電気が来てないそうですが、のんびりするには最高です。
バンガローとレストランがちょこっとあって、あとは山と海だけ。
ファランも数人いましたが、場所によっては人も全然いないし、
ガイドたちも昼寝でどっか行ってしまうので、
完全に二人だけの時間を過ごしたい方にはもってこいです。
おサルさんが木に登ってココナツを取ってきてくれるのも、
観光客用のショーではなくて、日常的な仕事みたいにやってました。
ココナツの現地価格は、なんと、一個一バーツ!
適当に一個拾ってジュースにしてもらい飲みましたが、うまかったです。
中の白い実の部分までおやつにいただきました。

サムイに戻るとき、我々夫婦から何かを感じたのか、たのんでもいないのに、
ガイドさんがミヤンマー人の出稼ぎ労働者が住む村に案内してくれたり、
犬が食える場所とか教えてくれました。
この日の晩は、サムイでイサーン料理を出す店に行ったのですが、
「ソムタムにはプーを入れてくれ」とか「ラープも食わせろ」とか言ってたら、
店員さんから「お前気に入ったぜ」的なオーラが感じられようになり、
ひときわフレンドリーに接してもらうことができました。
その後、Qちゃんから教えてもらったアークバーという海辺のお洒落スポットや、
サムイ島が見渡せるQバーという山の上のバーに繰り出そうとしましたが、
日焼けしすぎた嫁が突然調子悪くなり、ホテルに直帰。
冷蔵庫で冷やした濡れタオルをペタペタ貼るなど、
嫁の看病で夜なべしつつ愛の絆を深めておりましたが、
背中を向けて全裸でベターと寝ている彼女の姿は、漂着したイルカみたいでした。
翌日は、
ファランに「Oh!No!」とか言われながらも、
日焼けのヒリヒリをこらえて変な格好で町を歩けるまでに、嫁は回復しました。
「スープのようなものなら食べれる」と言うので、
サムイのビッグCでMKスキを食べさせたのですが、食う!食う!
お得なセットを二つたいらげて、そのあとローストダッグを食べたり、
デザートを食べたりして、今回もまた1000バーツぐらい食いつくしました。

食事後ようやく、嫁の職場におみやげを買わなきゃと思い出し、
わざわざおみやげ運搬用のスーツケースを購入したうえ、
成田のチェックで微妙なネームや海苔スナックなどを大量に調達。
さらにとどめを刺すかのように、ママーとか、変ちくりんなパッケージの袋麺
30個入り、40個入りを、段ボール箱ごと大人買いしました。
嫁いわく、「私の恐ろしさを、職場の連中に思い知らせてやる」とのこと。
まったく意味がわかりません。
大満足の新婚旅行でしたが、帰国後も嫁は「まだヒリヒリするー」とわめいてます。
現在、夫婦の枕元には、『まろタイ』と『さわタイ』が聖書のように置かれていて、
出発前には「字がたくさんありすぎて読めない」と言っていた嫁も、いまでは大ファンです。
ちなみに、嫁の帰国後の初夢は、大勢のアフリカの黒人女性がゴルフしてるのを
見学している夢だったそうですが、誰かに夢診断してもらいたいものです。
それから、サムイ島で狙いすまして発射した僕の精子が運良く着床してくれれば、
10ヶ月後ぐらいにタイで仕込んだベイビーが誕生するかもしれません。
そしたら、子供が物心つくようになった頃、
「マイサン、今から重大な話をする。お前はサムイ島で製造されたのだぞ・・・」
と真剣な顔で語ってやりたいと思ってます。
もりだくだんの思い出メール、ありがとうございました。
「今度タイに行くのでメシでも」と連絡くださる方はたまにいらっしゃいますが、
さすがに、「新婚旅行の最中だけど、よろしく!」という人は、私も初めてでした。
さらに、新婚旅行というだけでなく、初海外なのに、
いきなり「ヤワラー」だの「サンペンレーン」だのに連行されてしまう新妻……
思わずもらい泣きしそうになりましたが、
50バーツも出せば満腹できるクーポン食堂で1000バーツ分食いつくすなんて、
ほとんどギャル曽根レベル。ただものじゃなかったんですね……。
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=>タイ在住者のロングステイ生活情報・裏表…バンコクDIARY
【補】2008年2月のニュースから
●タイ国際航空、バンコクとサムイ島を結ぶ路線の運航開始
タイ国際航空は15日、バンコクとタイ南部のリゾート、サムイ島を結ぶ路線の運航を開始する。
午前と午後の1日2便で、成田・関空発着の国際線からの乗り継ぎがスムーズになるという。
サムイ島路線は島唯一の空港を所有するタイの民間航空会社バンコク・エアウェイズの
独占状態で、タイ航空はこれまで、バンコク・エアの機材によるコードシェア便を同島に
運航してきた。自社機材での乗り入れは今回が初めて。
バンコクエアウェイズはバンコク―サムイ路線で1日約20便を運航しており、独占状態の為、
距離の割に割高(往復6,640バーツ、サーチャージ等込みで8,480バーツ)だったが、タイ国際
航空はバンコクエアウェイズより若干安い運賃設定(往復5,600バーツ、サーチャージ等
込みで7,410バーツ)としている模様。
また、シンガポール航空の子会社シルクエアーでも、シンガポール・サムイ島直行便の
就航を計画している。これが実現すれば、チェンマイ便、プーケット便に続く、シンガポールから
3つ目の直行便となる。ただ、環境への配慮から1日あたりの就航数が決まっており、
36便中34便がバンコクエアウェイズ、残り2便がタイ国際航空となっており、現在は空きがない
状態。このため、シルクエアーは、就航枠確保に向けて各方面に働きかけていくとのことだ。
ちなみに、サムイ島はマレー半島東側のタイ湾に位置するタイで3番目に大きな島。
ベストシーズンは2―6月で、特に4月は、波が穏やかで海の透明度が増し、ダイビングに
最適と言われている。1989年にバンコクエアウェイズが自社空港としてサムイ空港をオープン
する前は、ヒッピーのパラダイスと呼ばれる秘島だったが、2004年のインド洋津波でプーケット
などマレー半島西岸のリゾートが大打撃を受けた後、欧米からを中心に観光客が急増した。
(昨年サムイを訪れた外国人旅行者は150万人で、2000年実績の2.5倍にあたる。)