玉本翁の足跡を訪ねて・アランヤ国境
一部に根強い支持者のいる伝説のエロじい玉本翁が逮捕され、一躍脚光を浴びたタイ−カンボジア国境・アランヤプラテート。というのはウソで、バンコク長期滞在者の間では、「信じられないほど金を使わずに、タイから一旦出国してVISAクリアできる」ちゃらんぽらん国境として、以前から有名なポイントなんですね。滞在許可の期限が迫ったら、とりあえず一旦出国してすぐ再入国。疲れるけど、とりあえずタイに居座りたいって人には、手っ取り早い対応策です。玉本翁は、この国境を超えてカンボジア側のポイペットからタイ側のアランヤプラテートに入ろうとしたとこで捕まったみたいですが、今回は翁とは逆ルートでバンコクからアランヤへ行き、国境を越えたうえでバンコクへ日帰りしてみましょう。 |
![]() 朝5時起床。トゥクトゥク拾ってホアランポーン駅へ30バーツ。シーロムの自宅からなら20でよかったはずだけど、寝ぼけててビシッと料金交渉できなかった。 10番線から、5時55分発のアランヤプラテート行き普通列車に乗り込む。片道48バーツ(約130円)という驚異の激安列車ゆえ、硬くて狭いベンチシートで窓全開。 最初の1〜2時間は、クロンタンやらチェチェインサオやら、通勤通学圏を走る。従って客の乗り降りが激しく、ぼんやりトイレなんか行ってると、戻ってきたら席がなかったなんてことも。 向かいに座ったお父さんの寝顔が「死霊のしたたり」みたいで少し怖かった。 |
![]() 9時、プラチンブリの駅で車窓から弁当購入。 ムーニャオ(干し豚ともち米)10バーツとオーリアン(ケミカルな甘さが不気味なアイスコーヒー)5バーツ。なぜか周囲のタイ人が皆この組み合わせで買っているので、マネして買ってみる。 イサーンの知恵・もち米&干し肉って、こういう場面で食うと泣けるほどうまい。アイスコーヒーの方は、これはアイスコーヒーだと誰かに言われなければ、違う飲み物だと信じて疑わなかったであろう独創的な味だ。 |
![]() 11時30分ついにアランヤプラテート駅到着。駅前にはバイタクやトゥクトゥクなど客待ち軍団せいぞろい。他所では滅多に見られないバイクトゥクトゥクの勇姿も。往年の望月三起也先生の漫画にでてきそうなかっこよさだ。 普通のトゥクトゥクと30バーツで話をまとめ、国境へ。出発するや、いきなりガソリンスタンドに乗り付けて、30バーツ先にくれという運ちゃん。ガス欠寸前。まじでガソリン代すら持ち合わせがなかったようだ。トホホ。 |
![]() 国境に近づくと、リヤカーやらボロトラックやらで変に活気付く。出国手続きしてから、カンボジア側イミグレで入国手続きするわけだが、その前にイミグレ手前の窓口でカンボジアビザ要取得。申請書を適当に殴り書きし、写真1枚と現金1000バーツをクリップで留めて窓口に出せば、なんの問題もなく5分でパスポにスタンプが押される。(2001年8月末) カンボジア側での入国処理もスムーズ。せっかくなので、いきなりカンボジア出国手続きの窓口に並んだりせず、1本道をまっすぐ行ってポイペットの町を散歩してあげよう。埃まみれになって疲れるだけではあるけれど。 |
![]() ポイペットのロータリー手前に並ぶインチキ臭い派手な建物はカジノだ。妙に着飾ったタイ人のお客さんがいたりする。代表的なカジノ併設ホテル「ポイペットリゾート」のフロントで宿泊費を訊いてみたら、私の格好を見て「15万バーツ」とぬかしやがった。てめえの年収の倍以上じゃないかと叫びそうになったが、汗と埃にまみれた私のTシャツ姿がお気にめさなかったらしく、とっとと追い払いたかったようだ。激安列車と、埃が舞って目も開いてられないポイペット側未舗装道路のせいで、私の外見は早くもヨレヨレになっていたのだ。 ロータリーあたりにはカンボジアのバイタク兄ちゃんがいるので、適当に乗っかって気が滅入るような市場エリアを社会見学。慣れてる人なら、このあたりでそれなりにそれなりすることも不可能ではないけど、普通の人には雰囲気的にきびしい。バイタクを降りる時には、とりあえず10バーツ渡してみよう。大抵丸くおさまるけど、兄ちゃんが「う〜っ」と獣のように唸ったら、それじゃ足りないという意味だから、あと10バーツ追加しよう。 短いカンボジア滞在を終えタイ側に再入国してきたら、国境市場そばでバイタクを拾い「ボーコーソー」へと告げる。こぎれいで怪しげな名前の「マーメイドホテル」裏にあるバスターミナルへ連れて行ってくれる。列車が日に何本もあるわけではないので、帰りはバスを使うのが一般的なのだ。バイタクには30バーツ払ったけど、多分そんなもんだろう。 15時15分発の快適エアコンバスはバンコクまで140バーツとお値打ち料金。20時10分にバンコクのモーチットマイターミナルに到着する。ここでは、トゥクトゥクや普通バスには接続できないので、25バーツの12番マイクロバスでシーロムへ。都心部の渋滞と車内の効き過ぎエアコンのせいで、いっきに疲れが出て具合が悪くなる。家に辿り着いたのは21時30分。できることなら、何度もやりたくはないヘビーな日帰り外国旅行だった。 |
【参考】 玉本氏が「ハーレム生活」再現? =カンボジアで10代女性60人を妻に= (時事通信)2001年3月21日 タイ北部の古都チェンマイを舞台に1970年代前半、10代の現地妻11人と共に生活していたとして、タイ政府から「公序良俗を害した」と永久国外追放処分を受けた和歌山県出身の玉本敏雄氏(67)と見られる男性が現在、カンボジア北西部シエムレアプで10代の女性約60人の生活を援助していることが分かった。21日付クメール語紙「ラスメイ・カンプチア」が一面で報じたもので、地元警察が本人と確認、関係者も「この人物は玉本氏に間違いない」と話している。同紙や地元シエムレアプ州警察によると、玉本氏と見られる男性は、アンコールワット遺跡観光の玄関口として知られるカンボジア北西部シエムレアプ近郊の村に滞在。どの女性とも簡単な結婚式を挙げているが、婚姻届は出していない。女性たちに毎月30ドル(約3600円)から100ドル(約12000円)の生活費を手渡し生活の面倒を見ている。地元警察は取材に対し、「婚姻届が出ていないので重婚罪が適用できない。少女たちや家族から苦情が寄せられているわけでもない」としている。 ハーレム事件の玉本氏、「別人」旅券で出入国 =ローマ字管理の発給制度に盲点= (時事通信)2001年5月21日 タイ国サケオ県にあるアランヤプラテート出入国管理事務所に寄せられた「20年前に入国禁止処分となった日本人が、カンボジアのポイペットからアランヤプラテートに向かっている」との情報に基づき、「ギョクモト」名義のパスポートを所有する越境者の身柄を拘束、指紋照合を行った。その結果、指紋が玉本氏のものと一致したため逮捕。容疑者が本人であることを否定したため、バンコクの出入国管理事務所本部に身柄を送検し、事情聴取を続けることにした。取調べの結果、ハーレム事件の玉本敏雄(タマモト・トシオ)氏(67)が、旅券のローマ字表記を「ギョクモト・ハルオ」に変え、”別人”になりすましてタイやカンボジアへの出入国を繰り返していたことが19日までに分かった。旅券申請時の必要書類に振り仮名がない点を悪用したとみられ、外務省は公正証書原本不実記載の疑いもあるとみて調べている。時事通信社が入手した玉本氏の旅券のコピーには、漢字で本人の署名があるが、ローマ字名は「GYOKUMOTO HARUO」と印刷されている。旅券申請に必要な戸籍謄本などには氏名の振り仮名はなく、読み方は原則的に本人の申告通り記載される。また、旅券はローマ字による管理が基本で、既に旅券を所持または過去に所持していた者が名前を偽って、違う読み方で再申請しても通ってしまう可能性があり、発給・管理システムの盲点をついた格好だ。玉本氏の旅券は在カンボジア日本大使館で98年6月に発行され、有効期限は10年。同氏は90年代前半から、カンボジア北西部シェムレアプ近郊で10代の地元女性約60人と半同棲生活をしていることが確認されている。関係者によると、以前から「ギョクモト」名義の旅券で、入国が禁じられているタイに渡っては観光ビザを取得し、カンボジアに再入国を繰り返していた。外務省旅券課は「戸籍に振り仮名が記載されないため、二重発給は完全には防げない」と、制度上の不備を認めている。 |
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