タイの「お花」事情、あれこれ
どうです?きれいな「ひまわり畑」でしょ。今回はスペインのアンダルシアからのレポートです...というのは嘘で、バンコクから北へ車で2時間半、できたばかりのパーサックダムのそばに来ています。 ここはカオヤイ国立公園に近く、高原リゾートっぽい雰囲気が漂ってます。牛さん馬さんがのんびり草を食む牧場が散在し、木々の緑も目に優しいってやつですね。タイにも一応あるんです、こうゆうとこ。去年の獅子座流星群の時は、澄んだ空気の中で星を見ようと、各地から結構人が集まったそうです。ひまわり村の近くにある有名な「チョクチャイ・ステーキハウス」へ行けば、そこそこの牛肉が食べられます。一般的に言って、タイは、鶏肉と豚肉は日本なんかよりおいしいぐらいですが、牛肉は絶望的。ここのステーキは、貴重な例外というわけです。 くだんの「ひまわり畑」は、典型的な「村おこし」作戦のようですが、こんな写真見ると、タイを見る目もちょっと変わってしまいそうですね。 続いて、タイの花輪屋さんを御紹介しましょう。造花というより、なんかパッチワークみたいです。日本でいう花輪のイメージとかなり違いますね。そう言えば、インドの花輪ってひらぺったくて羽子板みたいのにへばりついたアレンジになってます。ニューデリーのピザ屋さんで、デートの真っ最中のインドの青年が、羽子板フラワーを彼女に渡してるの目撃した事があります。国によって色々ですね。 さて、タイのこの造花ですが、どうやって作るか知ってる方はかなりの事情通です。はるか昔、日本にこういう形で砂糖の詰めてあるお歳暮やお中元がありました。しかしタイのこれは、砂糖でなくタオルが詰めてあるんですね。毎朝このお店の前を通るのですが、朝も早くから家族総出で黙々と作ってます。結構売れてるようです。日本と同じで、冠婚葬祭の折につけ贈るとか。 さて、タイの花と言えば”蘭”ですね。タイ航空に乗ると、スチュワーデスさんが蘭の花くれるし、蘭の花束は定番のタイ土産アイテムになってます。蘭ビジネスの最前線は何処...という事で、川向こうのペットカセム通りにあるBangkok Flowers Centerにおじゃましました。フラワーセンターなんて言うと、伊豆のサボテン園みたいなとこを想像しますが、ここは「蘭の花を生産輸出販売する会社」です。従って普通は見学などできませんし、無理して見せてもらってもオフィスと研究施設があるばかりで楽しくありません。などと言いつつ、来ちゃったもんは仕方ない。 ![]() Plant Tissue Culture Laboratory Manager(植物組織培養研究室室長)Mr.Thitipasに中を案内して頂きましょう。それにしても長い肩書きです。Tissueに「ティッシュペーパー」以外の意味が、Cultureに「文化」以外の意味があったなんて...今日もまた、ひとつ勉強しちゃったぞ。 瓶の中の寒天状の培養地に、幼芽をピンセットで植え付けてます。この作業は、フィルタで濾過した空気の循環するラミナフローという無菌台の上で行われます。よく見ると、若い子はしっかりウォークマン聞きながらやってますね。わざわざ外人がこんな地味な所までやって来て写真撮ってるんだから、みんなもう少し気を入れて作業に取り組むように。 瓶のまま5〜6ヶ月放置して成長してきた状態で、段ボールに詰め船で輸出します。主な輸出先は日本や台湾、それからなんとハワイ。ハワイで目にする蘭のなかには、タイが故郷のやつもまじってたりして。世界は狭い。 蘭が「よそいきの花」なら、ジャスミンはタイの「ふだんぎの花」です。交差点でよく売ってるジャスミンの花輪、普通サイズのは20バーツです。交通安全を願って車内のバックミラーのとこにかける人が多いので、交差点で売ってるんですね。かけてると車の中、結構いいにおいがします。子供が交差点で出張販売し、お母さんは大通り沿いの店でジャスミン花輪を作りつつ客を待ち(←寝ちゃってるお母さんもいますが)、お父さんは例によってどこで何してるかわからない。これがタイのジャスミン屋さんのパターンですね。ちなみに、お母さんのスタンバってる店は、ピンクの蛍光灯1本と木製机1台を路肩にだしてるだけのシンプルなもの。お店というより屋台といった感じですね。 夜更けのエカマイ等の道の両側に、怪しい色の蛍光灯が目を引くこのての「ジャスミン屋台」がいっぱいでてます。なぜ夜になってから屋台を出してきてジャスミン花輪を売るのか?夜の「ジャスミン屋台」には何か怪しい裏稼業でもあるのか?考えすぎです。昼売ってると、暑くて花がしおれちゃうんですね。 |