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立体モアレ13

奥行き勾配2

Depth Gradient 2

レンズアレイの場合


1.二次元でも奥行き勾配

 立体モアレ5では奥行きが連続的に変化するモアレを作りましたが、二次元の立体モアレでも同様に作ってみました。ピンホールアレイを使ったモアレのデザインを図13−1に示します。G7B はピンホールアレイ PA1 に対応するパターン1に奥行きの勾配を持たせたもので、PA1 → G7B の順に重ねて奥にモアレ像が見えるように作ります。これを逆に G7B → PA1 の順に重ねれば、飛び出すモアレ像が見えるわけですが、これは同じ像を裏側から見ることに相当することは既に説明した通りです。

 

図13−1 作成する二次元の立体モアレ

 PA1 → G7B の奥行き分布を図13−2に示します。さらに D1 =15dD2 =45d として、w を求めたものを図13−3に示しました。計算式は省略しますが、立体モアレ5とあまり変わらないので、必要ならそちらを参考にしてください。

図13−2 奥行き分布図13−3 w のカーブ

 w の変化はx, yの両方向に反映されることに注意し、G7B の画像データを作成しました。PA1立体モアレ11と同じものを使います。いずれも以下からダウンロードできます。

PA1, file name = "pa1.gif"
G7B, file name = "g7_b.gif"

 これらを同じ倍率(600 dpi)でOHPシートに印刷し、厚さ4mmの透明なアクリル板を挟んで、ライトボックスの上に重ねました。PA1 → G7B と G7B → PA1 の両方の結果を写真13−1に示します。計算では D1 =41 mm ,D2 =122 mm で、測定したわけではありませんが、おおむね図13−1と矛盾しない奥行きを感じることができました。

PA1 → G7BG7B → PA1
写真13−1 PA1 で表示した G7B の立体モアレ

 さらに PA2 に対応するパターン4に奥行きの勾配を付けた G8B も作ってみました。奥行き勾配の設計は図13−1,図13−2と同じで、wx は図13−3のw と等しくしました。画像データは PA2 とともに以下からダウンロードできます。

PA2, file name = "pa2.gif"
G8B, file name = "g8_b.gif"

 こちらについても同じ表示条件で観察したものを写真13−2に示します。おおむね設計通りのモアレパターンが見え、奥行きも同様に確認できました。

PA2 → G8BG8B → PA2
写真13−2 PA2 で表示した G8B の立体モアレ





2,レンズアレイの場合

 ここでもレンズアレイ光洋の630と360を使って奥行き勾配のある立体モアレを作ってみました。630で作成するモアレのデザインを図13−4に示します。レンズアレイでは重ねる順を逆転することができませんから、奥に見える虚像 LA7v と、飛び出して見える LA7r を別々に作らなければなりません。

 

図13−4 作成する二次元の立体モアレ

 奥行き分布のグラフを図13−5に、 D1 =15dD2 =45d として計算した w を図13−6に示します。 LA7v の奥行き変化は図13−2と同じで、レンズピッチ p が1.0 mmとピンホールアレイとは異なるため絶対値は変わりますが、w の曲線も相似形です。 LA7v では wp であるのに対し LA7r では wp となり、よく似た曲線になることがわかります。

図13−5 奥行き分布図13−6 w のカーブ

 作成したパターンの画像データは以下からダウンロードできます。ちなみに LA7v は G7B の画像サイズを2400×2400ドットに変えたものと同等です。
LA7v, file name = "la7v.gif"
LA7r, file name = "la7r.gif"

 これらを 515 dpiの画像としてスーパーファイン紙に印刷し、画像の上に厚さ1mmの透明アクリル板を置いてから 630を重ねました。表示した立体モアレを写真13−3に示します。図13−4に示したようなモアレパターンが、かなり鮮明に表示できることがわかります。

LA7vLA7r
写真13−3 レンズアレイ630で表示した奥行き勾配のある立体モアレ

 さらにハニカム状のレンズアレイ360にも、図13−4,図13−5と同じ奥行き勾配の画像データ LA8v (虚像)と、 LA8r (実像)を作りました。二つは以下からダウンロードすることができます。

LA8v, file name = "la8v.gif"
LA8r, file name = "la8r.gif"

 これらを 507 dpiで印刷し、画像の上に厚さ1.4mmの透明アクリル板を重ね、その上に360を置いて表示した結果を写真13−4に示します。やはり周辺部でややぼけていますが、焦点が合っている中心付近では綺麗なモアレ像が見えています。

LA1vLA1r
写真13−4 レンズアレイ360で表示した奥行き勾配のある立体モアレ





二次元でも奥行き勾配レンズアレイの場合

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