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立体モアレ6

位相

Phase

実験


1.設計

 モアレ縞の位置を移動するには干渉させる格子の一方を動かせばよく、格子を一ピッチだけ動かせばモアレ縞も一ピッチ分移動します。ここではこれまでと同様に Grid A を固定し、Grid B に描く格子の水平位置、すなわち位相を変化させてモアレ縞の形状を変えて見ます。

 作成する立体モアレのイメージを図6−1に示します。画面の分割と Dλ立体モアレ2で作成したものと同じで、それぞれのモアレを最大で半ピッチ分ずらしてくの字型に曲げることにします。

 

図6−1 作成する立体モアレ


表6−1 設計値(mm)
λwD
M138.10.828345d
M225.40.819430d
M312.70.793815d
M4-12.70.9071-15d
M5-25.40.8759-30d
M6-38.10.8659-45d




2,実験

 作成した Grid B のパターンは以下からダウンロードできます。Grid A には立体モアレ2A=50% か、立体モアレ3A=20% を使います。

Grid B, file name = "phase_1.gif"

 このパターンの M3と M4の一部分を図6−2に示します。それぞれ真ん中で半ピッチ分だけずれたくの字型になっており、 M3はそのまま横に拡大され、M4左右が反転拡大されてモアレ縞になります。

 

図6−2  "phase_1.gif" の一部 (M3,M4)

 これらを600 dpiの画像としてOHPシートに印刷し、ライトボックスの上にまずGrid Bを置き、厚さ4mmの透明なアクリル板を重ねた上にGrid Aを置いて立体モアレを観察しました。これを写真6−1に示しますが、設計通りのモアレパターンを生じていることが確認できます。

A = 50%A = 20%
写真6−1 Grid Aの開口率を変えた立体モアレ

 さらに Grid B のパターンをスーパーファイン紙に印刷し、レンチキュラーレンズ(ピッチ30 lpi,厚さ1.35 mm,屈折率1.58)を重ねたものを写真6−2に示します。写真6−1に比べてより明瞭なモアレ縞が観察されます。

 

写真6−2 レンチキュラーレンズで表示した立体モアレ

 両者の奥行きを表6−2に示します。写真から奥行きを感じることはできませんが、写真6−1のモアレ縞の奥行きは写真6−2のモアレ縞の3倍以上あります。

表6−2 モアレの奥行き(mm)
M1M2 M3M4 M5M6
写真6−1のD1228141 -41-81-122
写真6−2のD38.425.612.8 -12.8-25.6-38.4

 さらにサイン関数を使ってS字型に曲げたパターンも作ってみました。以下からダウンロードできます。これをスーパーファイン紙に印刷し、写真6−2と同じレンチキュラーレンズを重ねたものを写真6−3に示します。

Grid B, file name = "phase_2.gif"


 

写真6−3 レンチキュラーレンズで表示した立体モアレ

 Dλ は表6−1、表6−2と同じです。格子の位相をずらしてモアレ縞を曲げることは、最も簡単でわかりやすいテクニックと言えるかもしれません。





設計実験

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