針穴写真18
一眼レフあれこれの一
Kマウントカメラ
ピンホールの製作・
撮影
Kマウントはペンタックスやリコーの他にロシアカメラのZENITなどにも使わるレンズマウントで、これを使って検討すればその適用範囲は結構広いことになる。Kマウントの一眼レフカメラを使って針穴写真を撮る際の工夫について、何回かに分けて紹介する。
ピンホールを使った撮影ではファインダーを覗いて構図を決めることが難しく、勘に頼ってカメラの向きを決め撮影することが多い。当然狙った通りの結果にならないことも良くあるが、主な被写体を大きく外した写真にしないためには少しでも画角が大きい方が都合がよい。
写真を広角にするには投影距離、すなわちピンホールからフィルム面までの距離を短くすれば良いが、一眼レフではミラーがあるため恐らく40mm程が限界になる。加えてKマウントのフランジバックは45.5mmとキヤノンのFDマウントの42mmに較べても長く、<モノ−ステレオピンホールカメラ(デジ一眼)>のような方法では投影距離が50mm前後と長くなってしまう。まずは投影距離40mmを目標としてピンホールを作ってみた。
例によってカメラのボディキャップを使ってピンホールを製作する。ピンホールの位置を出来るだけフィルム面に近づけるため、図18−1のように厚さ4mmのMDF二枚を重ねてボディキャップの内側に貼り付け、これに0.23mmφのピンホールを開けたアルミ板を取り付ける。

図18−1 広角をねらったピンホールの作成
ボディキャップはペンタックスの純正品で、周辺がケラレないように大きめの穴を開ける。こうして作ったピンホールを写真18−1に掲げる。
写真18−1 製作したピンホール 表(左)と裏(右)
ピンホールの位置はフランジから5mm近く奥になり、投影距離は40mm前後になると予想される。
製作したピンホールをペンタックスの一眼レフSF7に取り付けて撮影した(写真18−2)。SF7はオートフォーカス一眼レフであるが、マニュアルのKマウントレンズも使えるし、もちろんピンホールを使うことも出来る。

写真18−2 PENTAX SF7に取り付けたピンホール
このカメラのオートは30秒までのスローシャッターが切れるので、これが使えれば便利であるが、実際に試してみると全て露出オーバーになってしまった。恐らく露出計の測光限界以下になるためと思われる。
被写体が十分明るければオートが効く可能性はあるかもしれないが、露出はマニュアルと割り切った方が確実だろう。ただしSF7のマニュアルシャッターは1秒までなので、それ以上の長時間はバルブモードで行わなければならない。
ケーブルスイッチを使い、シャッターをバルブにして撮影した撮影例を写真18−3に、画角を比較するためにズームレンズを使って撮影した写真を写真18−4に掲げた。

写真18−3 製作したピンホールによる撮影例 (PENTAX SF7, ISO100 , 露出4秒)
写真18−4 ズームレンズを使って画角を確認 35mm(左)50mm(右)
(SF7+PENTAX-F ZOOM 35-105mm, ISO100)
製作したピンホールの画角は35mmと50mmの間で35mmにより近いことから、おおよそ予想通り40mm相当になっていることがわかる。
まだ2〜3mmぐらいならピンホール位置をフィルムに近づけることは可能かもしれないが、ミラーに当たって万が一カメラを壊しても困るのでこれ以上欲張るのはやめておく。
出来るだけ広角にしたい・
ピンホールの製作・
撮影