ステレオ写真33
ESPIO 115, 120 × 2
リモコンを使って二台のシャッターを同期する(3)
PENTAX ESPIO 120
zoom280pやzoom90WRはコンパクトカメラにしてはサイズが大きく、ステレオカメラにするとかなり嵩張る。そこで今回は一回り小さいESPIOを使ってみることにした。ESPIOシリーズのカメラは数多くあるが、zoom280p同様にリモコンを使ってシャッターを切れる機種は少ない。知る限りではESPIO 110, 115, 120の三種類だけで、もちろん中古だが115と120を入手できたのでこれを使ってみた。
ESPIO 115の写真を以下に示す。なお115Mのように型番に一文字付くと全く別のカメラになるので注意願いたい。使えるのは添字の付かないESPIO 110, 115, 120のみである。

写真33−1 PENTAX ESPIO 115 , レンズは38mm〜115mm
撮影冶具は前回と同じ構成のものを制作した。カメラの大きさに合わせて、横幅は268mmと40mm短くなり、ステレオベースは130mmと20mm減少している。前回のzoom280p(90WR)用の冶具との比較を写真33−2に示した。
写真33−2 制作した撮影冶具(手前)をzoom280p(90WR)用(奥)と比較する
冶具にカメラを取り付けた様子を写真33−3に示す。見た目は前回とあまり変わらないが、40mm小さくなっただけもずいぶんと持ち運び易くなる。使い方は全く同じで、緑のボタンでズームを操作し、黄色のボタンでシャッターを切る。
写真33−3 冶具にESPIO 115(二台)を取り付けた様子
zoom280pや90WRでは側面のリモコンを外した状態で自動的にリモコンモードになるが、ESPIOでは操作パネルでリモコンモードにしなければならない(写真33−4)。

写真33−4 カメラ上部のパネルを操作してリモコンモードにする
ボディの小型化に伴い幾つかの機能が削られているが、リモコンで焦点距離が三段階に変わる便利な機能は受け継がれており、冶具のズームボタン(緑)を押すごとにレンズの焦点距離は 38 mm → 115 mm → 65 mm と変わる(写真33−5)。90WRよりさらに望遠側に強いレンズになっている。
写真33−5 ズームボタン(緑)を押すたびに焦点距離が 38mm→115mm→65mm と変わる
実際にESPIO 115を使ってみると、zoom280pより若干ピントが甘いように感じる。またリモコン撮影でのフォーカスロック機能も使えなくなったので、出来るだけ感度の高いフィルムを使って被写界深度を稼ぎたい。ズーム位置を変えた撮影例を以下に示した。
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| 38mm(L) |
38mm(R) |
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| 65mm(L) |
65mm(R) |
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| 115mm(L) |
115mm(R) |
写真33−6 ズーム位置 28 mm , 65 mm , 115 mm での撮影例(ISO400, トリミング済み)
ステレオ写真には広角から標準の画角で撮られたものが多く、製品化されているステレオカメラのレンズも大抵は広角か標準のようである。中望遠でも撮れるステレオカメラはユニークであるし、130mmのステレオベースとの相性も悪くないと思う。
ESPIO 120の外観を写真33−7に示す。ESPIO 110〜120の外形はほとんど同じで、レンズのズーム域が望遠側で5mmづつ異なるが、どうしてわずかな違いのカメラをあえて三機種も商品化したのか不思議に思う。

写真33−7 PENTAX ESPIO 120 , レンズは38mm〜120mm
先程の撮影冶具にESPIO 120を取り付けた様子を写真33−8に示すが、115と外形が同じなので全く同様に使うことが出来る。

写真33−8 冶具にESPIO 120(二台)を取り付けた様子
三段階に変わる焦点距離は 38mm → 120mm → 65mm となり、115と違うのは望遠の焦点距離のみである。
同じく撮影例を示す。
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| 38mm(L) |
38mm(R) |
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| 65mm(L) |
65mm(R) |
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| 120mm(L) |
120mm(R) |
写真33−9 ズーム位置 38 mm , 65 mm , 120 mm での撮影例(ISO400, トリミング済み)
水面の波による反射模様を見る限り、二台のカメラのシャッターはほとんど同時に切られており時間差は感じられない。リモコンモードを使ったシャッターの同期は思いの外精度が高く、動きのある被写体にも十分使えそうである。
PENTAX ESPIO 115・
PENTAX ESPIO 120