虫の目レンズを考える
原理・ 実験・ 考察
一般に接写は被写界深度が浅いという常識を覆した超深度接写レンズ(虫の目レンズ)が栗林慧氏によって製作され、同レンズによって撮影された写真集が発表されたのは2001年のことである。その後この虫の目レンズはマスコミでも取り上げられ注目されているが、同様のものがレンズメーカーによって製品化されたという話は聞かれない。写真1 アクリル球を接写した写真 ・
図1 大深度接写レンズ系
35mm一眼レフカメラを使って図1の装置を組立てた。塩ビパイプと接写リングを組み合わせて鏡筒を作り、投影レンズには標準レンズ(50mm)をリバースして使い、対物レンズには直径10mmのアクリル球を使用した。写真2 大深度接写レンズを取り付けたカメラ ・
近くの被写体として単三乾電池を置き、遠景に観覧車が入るようにした写真を撮影した。投影レンズの絞りリングをF2とF16に合わせたものをそれぞれ写真3に示した。ISO 100のフィルムを使い晴天の屋外で撮影する場合、シャッター速度はそれぞれ1/125秒,1/30秒であった。
写真3 大深度接写レンズで撮影した写真 (左)F2 1/125秒 (右)F16 1/30秒
写真4 ピンホールとプラスチックレンズを組み合わせたカメラ(左)とこれで撮影した写真(右)シャッター速度 1/15秒
[特許出願済み]