ピンホールカメラ8
モノ−ステレオピンホールカメラ
針穴写真13/ステレオ写真20で使用したカメラ
図面と製作の実際・
撮影例
針穴写真13/ステレオ写真20で紹介した、大カビネサイズ(13cm×18cm)の印画紙を使うモノ−ステレオピンホールカメラの製作について説明する。まず実物の写真を下に示す。

写真12−1 製作したモノ−ピンホールカメラ、フィルムには大カビネの印画紙を使用する
カメラを構成する部品には、本体、側板、裏蓋、背板の他に光線を規制するマスクが加わっている(写真12−2)。

写真12−2 側板、裏蓋、マスク、背板をはずした様子
基本的な構造はこれまでのカメラと同じで、本体にはフィルムホルダーと二つのフィルム室がある(写真12−3)。

写真12−3 フィルムホルダーと二つのフィルム室
まずはカメラの斜視図を示しておく。

図12−1 製作するモノ−ステレオピンホールカメラ
各部品を外したようすを図12−2に示す。同図には省略してあるが、背板にはこれまでと同様、厚さ1mmのミューズボードを印画紙と同じ大きさ(13cm×18cm)に切って使用する。

図12−2 ピンホールカメラを本体、側板、裏蓋、マスク、シャッターに分けた様子
2−1.本体
本体は下図のようにA〜Fの部材と長方形の板一枚とからなる。ここで使用する材料は厚さ2.5mmと4mmのMDF(東急ハンズで購入)で、接着には木工用ボンドを使った。

図12−3 本体の分解図
まず部材A〜Cの図面を図12−4に示す。図中の数字の単位は全てmmである。
| A |
C |
 |
 |
B
図12−4 部材A〜Cの図面
部材Aにはピンホールを取り付ける穴を三つ開ける。それ以外はピンホールカメラ・広角(小)と同じ構成でサイズ違いである。
さらにD〜Fの図面を示す。いずれも厚さ4mmの板に数枚の細長い板を接着したもので、EはFの鏡面対称である。
| D |
F (Eは鏡面対称) |
 |
 |
図12−5 部材D〜Fの図面
製作に関する注意事項はピンホールカメラ・広角(小)と同じなので、そちらを参照願いたい。
以上の部材を図12−3のように組み立てた後、部材Aの内側からピンホールを貼って本体の完成である。
ピンホールの作り方は針穴写真1に書いた通りである。投影距離は約110mmであるので、適正ピンホール径は0.38mmになる。
2−2.マスク
マスクはこのカメラのキーになる部品である。図面を図12−6に示すが、矩形の穴の寸法は目安と考えていただきたい。組み立て精度が良くないのでなかなか計算通りには行かず、実際には試写して大きさを調節した。中央の穴はやや大きめでも良いが、あまり大きいとステレオ写真撮影時に不都合を生じるので気を付けなければならない。

図12−6 マスクの図面
2−3.側板
側板の図面を以下に示す。ピンホールカメラ・広角(小)のもののサイズ違いである。

図12−7 側板の図面
2−4.裏蓋
裏蓋の図面を以下に示す。こちらもピンホールカメラ・広角(小)のもののサイズ違いである。なお裏に付ける取っ手の寸法は適当でよい。

図12−8 裏蓋の図面、裏面の取っ手のサイズは適当でよい
2−5.シャッター
シャッターは厚さ1mmのミューズボードで作る。三つのピンホールを独立に開閉できるようにした。

図12−9 シャッターの図面
製作したカメラによる単一写真の撮影例を写真12−4に、ステレオ写真の撮影例を写真12−5に示した。ステレオ写真は交差法の配置に並んでいる。

写真12−4 単一写真の撮影例 露出10分, ネガ・ポジともにゲッコーVR2, ネガ現像:D-76 (1:3希釈), ポジ現像:セレクトールソフト

写真12−5 ステレオ写真の撮影例 露出10分, ネガ・ポジともにゲッコーVR2, ネガ現像:D-76 (1:3希釈), ポジ現像:セレクトールソフト
概要・
図面と製作の実際