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ピンホールカメラ12

6眼ピンホールカメラ

針穴写真24/レンチキュラー写真7で使用したカメラ

図面と製作の実際撮影例


1.概要

 針穴写真24/レンチキュラー写真7で使用したピンホールカメラの製作について説明する。前報のカメラと同じくブロニーフィルム(120)を使うもので、構造も共通する部分が多く、説明の手順も同様になる。

写真16−1 ブロニーフィルムを使うモノ−ステレオピンホールカメラ




2.図面と製作の実際

 カメラの斜視図を以下に示す。本カメラはインナーケース、アウターケースと前枠で構成される。



図16−1 製作したピンホールカメラの斜視図

2−1.インナーケース

 組み立てる前の部品について、それぞれの寸法と構成を図面で示す。材料は厚さ2.5mmと4mmのMDF板で、上板は2.5mmの板に4mmの小片等を図16−2に示すようにカットして貼り合わせる。40×39の小片間には2.5mm、これと両サイドの47.5×43.5との間には4mmの板を差し込めるように間隔を開ける。



図16−2 上板の部品

 組み立てた上板には下図のようにアルミ棒を差し込み、固定してフィルム軸とする。アルミとMDFの接着にはエポキシ系の接着剤を使用した。



図16−3 組み立てた上板

 下板は2.5mmの板を2枚重ね、これに4mmの小片等を上板と同じ要領で貼り付ける。カットする寸法等を図16−4に示した。



図16−4 下板の部品

 出来上がった下板の斜視図を以下に示す。



図16−5 組み立てた下板

 前面パネルには下図のようにピンホールを取り付ける穴を六つ開ける。



図16−6 前面パネル

 さらに2.5mm厚のMDFを下図のようにカットし、フィルム前の撮影枠を作成する。



図16−7 フィルム前の撮影枠

 これらの部材に側板や仕切り板などを加えて図16−8のように組み立てる。内側の面は全て黒く塗る必要があるが、組み立てた後で塗装しにくい部分は組み立てる前に塗っておくと良い。さらにアルミの空き缶で作ったピンホール六つを、前面パネルに内側から取り付ける。



図16−8 インナーケースの組み立て

 前報と同様に空き缶から40mm×65mmの板二枚を切り出し、安全のため一方の端を5mm折り返して40mm×60mmとした後、半分に折ってフィルム押さえを作り、下図のように側面内側に貼り付ける。接着には万能接着剤(G17)を使用した。



図16−9 フィルム押さえの取り付け

 巻き取り用のフィルム軸と固定フィルム軸は前報と全く同じである。図16−11の固定フィルム軸と蓋は2セット作る。。



図16−10 巻き取り用フィルム軸




図16−11 固定フィルム軸とこれを押さえる蓋

 これらは下図のようにインナーケースに取り付けられることを確認する。



図16−12 フィルム軸の取り付け

 シャッターは例によってミューズボード(1mm)で作成する。下図の可動部では表(グレー)の側に小片を貼り付ける。



図16−13 シャッターの可動部

 一方、固定枠は裏(黒)の側に二枚の小片を貼り付ける。これはピンホールの数だけ必要になるので計六個用意する。



図16−14 シャッターの固定枠は六つ作成する

 これらを下図のようにインナーケース前面に取り付ける。接着するのは固定枠のみで、万能接着剤(G17)を使用した。



図16−15 シャッターの取り付け

 インナーケースの完成図を以下に示す。シャッターの可動部を横に動かして、ピンホールの開閉が出来ることを確認する。



図16−16 インナーケースの完成図

 以上でインナーケースの組み立ては完了する。完成したインナーケースの写真を以下に示した。フィルム枠などの部品は外してある。

写真16−3 出来上がったインナーケース



2−2.アウターケース

 こちらも厚さ2.5mmと4mmのMDFを使って作成する。上板の図面を図16−18に示すが、前枠を滑り込ませる溝と直交するように巻き取り軸を通すための切り込みを作る。



図16−17 上板の部品

 さらに下板の図面を以下に示す。大きさは上板と同じだがこちらには切り込みがない。



図16−18 下板の部品

 背面パネルにはフィルムを押さえる板を貼り、フィルムカウンターの窓を開けておく。



図16−19 背面パネルの部品

 左右の側板を以下に示す。左の側板には上下の板と同様に前枠の入る溝を作る。



図16−20 側板(左右)の部品

 これらのパーツを以下のように組み立ててアウターケースを作る。フィルムカウンターの窓には赤い透明(プラスチック)板を貼り付ける。



図16−21 アウターケースの組み立て

 完成図は以下のようになる。出来上がったらインナーケースが入ることを確認する。



図16−22 アウターケースの完成図

 完成したアウターケースの写真を以下に掲げた。こちらもインナーケース同様、内部を黒く塗装する。

写真16−4 出来上がったアウターケース





2−3.前枠

 前枠の図面を以下に示す。これも厚さ2.5mmと4mmのMDFを使って作成する。



図16−23 前枠の部品

 出来上がった前枠の写真を以下に示す。

前面 裏面
写真16−4 完成した前枠

 制作したインナーケースとアウターケース、前枠を下図のように組み立ててみる。使用法は針穴写真24/レンチキュラー写真7を参照願いたい。



図16−24 アウターケースにインナーケースを入れ、前枠を挿入してみる





3.撮影例

 製作したピンホールカメラによる撮影例を写真16−5に示した。41mmの間隔で並んだ六視点の写真になる。なお左上が最も右の視点で、右下が最も左の視点に対応している。





写真16−5 六視点写真の撮影例 (Kodak Tmax100 , 露出8秒)

 これを元にLenticularPhotosJを使って作成したレンチキュラー写真を以下に掲げた。ダウンロードして解像度360dpiの画像として印刷すると3Dフォトフレームに合った写真になる。



写真16−6 撮影例から作ったレンチキュラー写真




概要図面と製作の実際

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