トップへ

 ここは昭和39年(1964年)佐世保市立大野中学校の生徒が発見しました。そして調査をした結果,以下のような物が見つかりました。

 これらによってここが縄文時代の早い時(約8,000年前)から古墳時代(1700年前)までの長い時代にわたって生活の場として利用されていたことがわかりました。米作りだけに頼る必要がないほど,自然の幸(さち)に恵まれていたことがわかります。では,どのような食べ物があったのでしょうか。

 数多くのやじりや,やりが発見され,同時にたくさんの種類の動物の骨が見つかりました。イノシシやニホンジカ,アナグマ,ノウサギ,タヌキ,ニホンザル,ワシタカの一種,ヤマドリの一種などを食べていたのでしょう。また,カワニナや,ヤマトシジミ,ヤマタニシなどの貝類も見つかっています。近くの大野川から捕ってきたのでしょう。

 狩りの道具以外では,石皿やスリ石も多く見つかりました。これは木の実を砕いたりすりつぶしたりしたことが予想されます。クリ,マテ,シイ,ドングリなどです。これ以外にも果物,山菜,木の実も食べていたようです。近くの森からとれたのでしょう。

 また,海にいる貝や魚の骨も発見されました。これは,海の近くに住む人との交流があったことが予想されます。

 右の写真をさつえいしたのは,8月のとても暑い日でしたが,岩のすきまからはとても冷たい空気が流れ出てきていました。昔の人にとってもここは,夏すずしく,冬暖かいところで,住みやすい場所だったのでしょうね。

 発掘された人骨は長崎大学に保管(ほかん)されていて,石器などの遺物は佐世保市博物館島瀬美術センターに保管されています。ここは,長崎県指定の史跡になっています。

岩下洞穴(いわしたどうけつ)

<行き方>
  MR左石から,知見寺方向へ徒歩40分。もしくは,知見寺行きバ スに乗り,天の久保バス停下車。徒歩5分

岩下洞穴の様子 
  岩が屋根の代わりになって雨を防 いでいたのがわかります。
岩下洞穴の標識
岩下洞穴の様子