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◆使用する素材は合板ではなく自然の恵みである無垢材を無駄なく使用しております。
オーダーメイドの無垢材の家具・調度品は購入するとき高価なものです。しかし、その耐久性から次の世代に渡すことができ、表面を削ったり加工し直しリメイクすることで、親から子へ、子から孫へ、材は、その時代に似合ったカタチとなり生活を愉しむことができると思います。
その際、新しく家具を購入するよりも、トータルコスト、熱エネルギー、CO2排出などを抑えることにつながり、同時にモノにまつわる思い出や古来から伝わる「もったいない」という美意識を、遠くの世紀に、広範囲に伝えることができると思います。
また、無垢材を使用した手仕事による作業、及び指物技法を駆使する手間により制作時間が大幅にかかる分、木の成長と作業速度が相似関係を結べ、資源でもある木材の大量伐採を憂慮する声に対し、社会的に関与できる拡がりのある技術として、これまで見逃されてきた無垢材の本質的な価値を引き出し意識化できる可能性があります。
「手仕事」と「指物技法」は、資源と人間の共生につながる、これからの「ものつくり」の基調とする考え方としてもご提案しております。ものをつくることは文化に関わるという自負をしっかり踏まえ制作したいと存じます。
◆指物の機械化が進む中、指物技法を駆使した木工家具、調度品は素早く、かんたんに、たくさん作れるようになってきております。しかし、当アトリエは手仕事で指物をつくっていくことを大切にしており、モノツクリの一つのスタイルを、これまで通り、つなげていきたいと思います。
◆当工房でおつくりするお品物は、モノが溢れている時代に、それでも、モノをつくる意味が問われるなか、今必要であることはもちろん、これからも必要であろうとするモノをつくりご提供したいと思います。
◆最後に。
僭越ながら当工房含め、手仕事のみで仕事をする指物師さんが減り続けております。マーケットの中では残念ながら弱小事業です。文化の衰退や技術の後継などもちろん懸念されるところではありますが、これからのことを考え、共生経済・環境経済という観点でも指物技術・技法を駆使する職人・作家さんが、おおくの方に幅広く深く認知され、おおくの方のご支援があることを願ってやみません。また趣味として、手仕事で指物技法を学ぶ方も増えていくと望ましく想います。
洋の東西も、伝統も越えて、ハイブリッドな技法へ。
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