欅の杜塾早わかり


だれが何をするボランティアなの?
放置され荒れた里山を整備して、欅純林を核にし た「市民の憩える森」をつくっています。地域に眠 る潜在資源を生かす取り組みです。自立する地域創造の 一端を担う行動実践するボランティアで、時代の潮流を感 知し追い風に乗った活動と自負しています。現在約200名 の会員による直接間接の支援の輪は市内外へ大きな広が りをみせています。会費をシーズマネーにして自立のため 様々な取り組みを行う特色ある団体です。欅は成木になる のに150年の歳月が要ります。まさに次世代を見つめた活 動で、継続は力なりを実践しています。
いつからどこで?
2年間に亘る充分な準備期間を経て、平成11年1 月に初年度会員70名で立ち上がりました。民間の 本格的な里山ボランティアとしては岡山県では初めてのこ とでした。場所は井原市南部、門田町通称大谷山地区で す。昭和40年頃から放置された原野のこの地は江戸末期 に開墾された歴史を持つ先祖伝来の尊い里山です。その 地を地域の資源として捉え、いまどきの価値を付加した里 山利用に着眼、地区外からの応接機能を備えた「欅の森」 づくりを行っています。同心円上の地域づくりでなく、求心 力を持つ特色ある地域創造による活性化をめざしています。
自立するボランティアとは?
自力で運営する精神を基本と考えるボランティア です。活動が「公益に資する」と客観的な評価が 官民協働の第一歩としています。 私たちの目ざす塾活動の理想的な将来像は、自力で運 営できる地域の新しい生業(なりわい)の創造です。 今まで手づくりによる最低限のインフラ整備や軌道に乗る までの運営課題の克服に努力を結集してきました。10周 年を機にバージョンアップによる新たな挑戦をはじめます。
なぜ欅の純林なの?
ケヤキは「ケヤケキキ」の古語が語源です。即ち 「すぐれた木」の語意で美しい樹形の外見だけ でなく建築用材、家具材、生活雑器にと利用価値の高 い、木の王様です。欅の森は資産価値の高い里山林を 育てると同時に、春の芽吹き、初夏から夏にかけての緑 陰、秋の紅葉そして明るい冬場の落葉樹林と四季の表 情たっぷりです。また手入れをしないと作れない欅純林 は全国的にも珍しく特徴的な森になります。 現在までに4ヘクタールの整備地に5000本の欅が、西日 本一の規模ですくすく育っています。
塾活動の内容は?
荒地を地拵えして、市民参加の植樹祭、その後 の下草刈などの管理作業と森づくりが塾活動の 中心ですが、その他にも多彩な活動を展開しています。 将来を見据えて取り組む販売や生産活動、交流促進の ためのイベントの実施、塾の顔づくりになる文化活動、 子どもの教育援助のための体験イベント、会員相互のモ ラール向上企画や広報活動、他組織との連携行事など です。里山発の全方位にシフトする活動が欅の杜塾の 個性です。
交流活動の狙いは?
風の人(地域外の人)と、土の人(地域内の人)の 交わりで豊かな風土はつくられると言います。交 流事業をとおして人が集まってくると、いろんな「コト」や「 モノ」が必要になってきます。里山を舞台にした新しいなり わいのチャンス到来です。森に集い楽しい時間を共有す る多彩なイベントや、今月で86回目を迎えた「杜の市」も、 この地を訪れる人の受け皿として定着、もてなしの心の育 成に一役買っています。オリジナル手づくり品、地元産品 などの販売はサービスの一環と認識し、森の成長とともに 発展し、やがてなりわいとして定着することを期待しています。
文化活動の考え方は?
木を育てることを文化として捉えています。植樹は「心」で植えるものだと塾会員は考えています。 こころを豊かにする文化活動は欅の杜塾のビタミン剤として 活動を支えています。生活文化から芸術文化まで全方位の 取り組みは塾の顔づくりと広域発信装置の役割を果たして います。来年の10周年記念「杜の芸術祭」は塾をシンボリック に表現する一大イベントにします。“見る聞く触れる”をキーワ ードに多彩な企画で市民参加を呼びかけます。また2年に一 度のヴィエンナーレ「欅の杜塾会員美術展」で自己啓発にも 努める会員の多いのも塾の特徴的な個性になっています。
教育援助のフィールドづくりとは?
欅の杜塾では次世代を見つめています。 自然の中で学ぶ、生きた学習を提唱しています。 たとえば、里山体験をして昆虫や動植物の生き物観察、 美しい自然の中での感動を作文にしたり、絵に描いたり と、学習の機会は際限なくあります。 「学び」の語源は「あそび」です。遊びの中から学ぶのに 里山は最適なフィールドです。
生産活動の実績と今後の方向?
原野を植樹のため地拵えする際に発生する伐採木 の有効利用で始めた炭焼きによる炭や木酢液が塾 産品の第一号です。また原木づくりと植菌による椎茸栽培や、 杜の市名物で地元の和菓子職人さんによるオリジナル菓子 の製造販売、地元農家による生鮮野菜の「市」への出品など 徐々に軌道に乗りつつあります。将来は欅の杜塾ならではの 木工品、クラフト商品の開発、会員の大工さんによる日曜大 工の実践教室の開設の構想を持っています。地元産の旬の 野菜の提供のため「杜の市」の開店日を増やすことになると 考えています。その他地権者の了解を得られるなら耕作放棄 地の再開墾による市民農園などの生産活動も視野に入れ ています。
広報PRの方法は?
A5判20ページ程度の手づくり小冊子「欅の杜塾 通信」を会報として年2回発行しています。活動 の計画と実績、会員便りや塾の行事の紹介、予算決算報 告などを掲載、会員を繋ぐ手段にしています。 特別な行事やイベント開催は地元有線TVで詳しく紹介、 新聞各社へはニュースソースの提供でたびたび取材を受 けています。地域外で行われる環境フォーラムや集会に 積極的に参加、塾の理念を掲げたパンフレットの配布を行 っています。会員製作のホームページ開設によるサービス など事実を正確にを合言葉に広報活動に取り組んでいます。
会員モラールの維持と向上策は?
会員意識の向上のため、作業の合間のミーティン グで意見交換を慣例的に行っています。 3Kの仕事を支えるのは高い理想を掲げる会員の意識が大 切と考えています。そのため、毎年親睦を兼ねて先進地視 察研修旅行を実施しています。有機無農薬野菜で有名な 宮崎県綾町、滋賀県朽木村の「朝日の森」づくり、木材の 町大分県日田市や熊本県小国町など、塾ならではの研修 旅行で会員の好評を得ています。


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