5月11日(月)

跡部がつけてた日記を忍足が部室で大ばくろして、それがまたへんに笑えたから(詩が書いてあった! 詩!)全員で日記をつけてみようということになった。面倒くせぇ。そんな毎日、書くことがあるわけない。



5月12日(火)

特になし。快晴。



5月13日(水)

雨で部活がなくなったので各自筋トレ。その後カラオケ。あいかわらず忍足のシュミは分からない。映画の主題歌か? だが跡部も長太郎も知らないといっていたので確かではない。ジローが起きざまにコーラをたたき落としたせいで制服が汚れて臭いと姉貴に文句を言われた。
くそ。



5月31日(月)

三日ぼう主が悔しかったので日記再開。本日晴れ。



6月11日

テスト返却完了。赤点ゼロ。とりあえず小づかいダウンはまぬがれた。跡部はまた2番にランクイン。いったいいつ勉強してんだあいつは。ジローは赤点2つで追試落ちたら留年だ。日吉に数学を習うらしいが、1年に教わってどうする。長太郎はクラストップだった。頭の出来が違うんだよと岳人が笑ってたがおまえだって追試だろーが!



  14日

席替え。が隣になった。一番後ろの窓から3番目。



  16日(水)

教科書を貸した。初めてまともに会話をした。は辛いものが好きらしい(意外だった)チビで黒板が見えないらしくよくイスの上で正座をしている。そして足がしびれたといってべそをかく。バカだ。



7月1日

朝蓮でタオルを忘れたのに気づいて教室に戻ったら鈴木がと向かいあっていた。オロオロと周りを見回すをヤツが抱きしめたのを見て現場を理解した。くぐもった悲鳴にイラついて乱暴にドアを開けるとバッと2人ともこっちを向いた。

「し・・・宍戸くん」

涙目になってるの顔を見てますますイラつき、すれ違いざま俺を睨んだ鈴木の顔にはもっとイラつき、俺はを怒鳴りつけないようにするので精一杯だった。

「ししどくん」
「邪魔して悪かったな」

我ながら意地の悪い言い方だったがそれで泣き出すのは反則だと思った。



7月5日

鈴木を殴った。俺はともかくや跡部や長太郎たちにまでバカなことをやらかすのに腹が立った(男のくせに!)3日停学。



7月6日

見舞いと称して部活をサボった忍足が来た。鈴木のことを「女々しいヤツや」と評し持ってきたケーキを自分で3つも食べていった。と違ってあいつは甘党だ。



7月7日

長太郎が来た。

「謹慎じゃないんですから」

ストリートコートでテニス。跡部以外はまだレギュラーでないから俺たちも必死だ。中学の時のように2年の間中準レギュに甘んじてるつもりはない。エスカレーターで大学にはいけるが成績が悪すぎると上がれないし学部も選べないので3年はやっぱり勉強もしなくちゃいけないからだ。4時から9時まで。おふくろに怒られた。夕食に嫌いなもずくが出た。嫌味か。



7月8日

が来た。たまった課題を手伝ってもらい、が作ってきたらしいサンドウィッチ食べ、格ゲーやって駅まで送った。「昨日来たかったのに」と言ってたが、昨日なんかあったか?



7月9日(金)

停学明け。来週からテストなので部活なし。せっかく出てきたのにつまんねぇ。机の上に花(シロツメクサ)(あとでジローにきいた)が置いてあって死人みたいだった。犯人はらしい。なにがしたいんだあいつ。



7月20日

成績表。アヒルがおもったより少なくて安心した。跡部はまたオール5だと。は意外と成績がよく、体育の2以外は4と5しかなかった。
なんでだ。



  21日

告白された。。登校日ばんざい!



7月24日

が来た。前より格ゲーの腕が上がっていた。背が伸びないとうるさいのでおふくろが夕食に小魚を出した。骨っぽくて俺は嫌いだ。を家まで送っていったとき駅で親父とすれ違って気まずかった。



7月31日

がどうしてもというのでディズニーランドへ行った。このくそ暑いのに! 人間の海の中をミッキーが泳いでる感じだった。スプラッシュマウンテンの横ではカッパを売っておくべきだと思う。姉貴にマグカップの土産。文句言うなら3460円返せ!



8月1日

俺はシスコンじゃねえぞ



8月15日

終戦記念日。右翼連中のスピーカーがうるさい。



8月25日

短期留学に行っていたが帰ってきた。カナダに行っていたのでブーメランの土産だった。ノーコメント。

「涼しかったよ。日本はやっぱ暑いね。何度」
「40.3℃」
「ひぇ〜」

奇声を上げながら崩れた顔になって笑うのを見るのも久しぶりだった。の家は明後日にならないと旅行に行ってる親が帰ってこないので今日、明日はの家に俺が泊まる。うちには部屋が余ってないからしょうがない。おふくろと姉貴のニヤニヤ笑いが無性にムカつく。



8月27日

お役ごめん。の両親に会うのは4回目だが、なんつーか、この親にしてこの子あり、て感じ。の作るメシは全部洋食だったからうちの和食がヤケにうまかった。



8月28日

別にのメシがまずかったわけじゃねぇぞマジで!



9月2日

姉貴が恋人と別れたといって荒れている。うちの中が酒のにおいで一杯だ。

「あんたスカした顔してるとちゃんにフラれるんだから」

フラれたのは姉貴の方だろが。余計なお世話だ。



9月3日

「フラないよ?」

姉貴の話を聞いたらが当たり前みたいな顔して言うからどうしようもなくなった。「あたし亮くんのことほんとに好きだもん。ずっとだよ。中学の頃から」の髪はふわふわしてた。はいつもぺしゃんこの顔して笑うが、ときどき、とても、きれいに笑う。隣になれて嬉しかったんだよ。俺の腕の中で幸せそうに言うから壊してやりたくなった。ちっせえ身体。



  7日 あいつムカツク! 岳人相手に思いっきり打ってきたのにまだイライラするあいつ! バカか!



9月8日 ケンカ中。あいつバカ。くそっ。



9月11日

俺たちがケンカしてることをかぎつけた鈴木(マジなんなんだおかしいぞ!)がに手を出そうとしてきたので殴って蹴って転がしておいた。がぼろぼろ泣くから怒れねえし、とりあえずジャージをかぶせて家まで送った。

「・・・うっ、ぅ、・・・ごめ、なさ」
「いや俺もケンカとかしてる場合じゃなかったし。目はなした俺が悪かった。・・・・・・ほんと、悪かった」

俺もバカだったんだと思う。には警戒心がないからこういうことになる 分かってたんだから目はなすんじゃなかった 腹立ててる場合じゃなかった。びっくりするくらい大量の涙をこぼすので対処に困って風呂に放り込んだ、ら、手を引っぱられて一緒にの家の風呂場に座り込むことになってしまった。前に泊まったときも思ったがやけにきれいな風呂だ。

「りょうくん」
「・・・怖かったよな」

悪い。俺の大きくない身体ですっぽりおおえてしまうくらいは小さい。手首なんてほんとに細い(へし折れそうだ)なんつーか、女ってのは頭のてっぺんから爪の先まで男とはまったく別のものでできてる。「りょうくん」の声がわんわん響いてそれがありえないほど甘く泣き声のように聞こえるので頭がふらふらした。
































みんなで宍戸のおうちに遊びに来ました。宍戸くんはリビングに飲み物をとりに行っています。さあレッツ・スパイ!
「エロ本あるかな? ベッドの下とかにあるかな?」
「あんまり人の部屋を漁っちゃだめですよ先輩がた! あっちょっダメですって!」
「・・・・・・(くだらない・・・)」
「! なんだこれ宍戸のものにしてはしっかりしてる・・・」
「うっわーこれ宍戸の日記じゃね? 宍戸の!」
「うわー律儀! ちゃんと続けてたんだ偉いねー」
「なに日記? 見せてみせて!」

宍戸くんが帰ってきました。ペットボトルとトレーの上に氷入りグラスが並んでいます。
「(!)なにやってんだおまえら! 人のひきだし開けんなよ!(あーくそ両手ふさがってる!)」
「サンキュー俺コーラな! おう、ちゃんと日付も書いてあんじゃん」
「半年かけてたったこれだけかよバカじゃねぇの。アイスコーヒー」
「砂糖持ってきてくれへん? あ、ここんとこ殆どのことやん。愛やねぇ」

「(こいつらいつかシメる・・・・・・!)」











(しょうがねえだろのことばっかり考えちまうんだから!)