|
|
|
はじめに
前著『狭山事件を推理する』では、私の推理した事件像・真犯人仮説とその検証結果をまとめている(それも、煩雑になるため、様々な個々の検証仮説についての検討結果までは掲載できていない)。当然ながら、他の犯人仮説についても、詳しく比較検討していたが、読みやすい厚さの本とするために、他の犯人仮説については論じることなく、私の推理だけを書いてきた。
さらに『新推理・狭山事件』のシリーズでは、以下の個別テーマの中で、部落解放同盟などの支援運動に大きな影響を与えた亀井トム氏の4人共犯説などについて、関連する部分に触れてきた。
新推理1 殺害現場はどこか?ー四本杉、西富源治方、真犯人X方(自宅又は仕事場)
新推理5 単独犯か複数犯か?
新推理10 「合理的捜査」か「差別捜査」か?
新推理13 「強姦・殺害」か、「和姦・殺害」か?
ここでは、『狭山事件を推理する』の執筆当時、他の仮説をどのように検討してきたかを紹介するとともに、「新推理1〜18」での新たな発見をふまえて、いくつかの犯人仮説について総合的に検討していきたい。
なお、ここでの作業の目的は、私(甲斐仁志)の仮説だけが正しいと考え、他の仮説を潰すことを目的に考えているのではない。狭山事件の真相解明をめざしている皆さんは全て同志と私は思っており、相互批判により、私自身を含めて全体として研究が深まり、狭山事件の真相解明が進むことを心から望んでいる。
2012年10月20日 甲斐仁志
|
|