総合推理・狭山事件 

 
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 はじめに

 

 リタイアを期に、2010年4月からホームページ『推理・狭山事件』を開設し、まず、前著『狭山事件を推理する』(1988.10)をHP復刻版の制作を進めた。

 2011年5月からは「新推理・狭山事件」として、前著執筆時に未解明であった点や、20数年の社会経験によって明らかになってきた点について、新たに連載を開始した。

 しかしながら、この年の3月11日の東日本大震災と福島第1原発事故を受け、震災・原発をテーマにしたブログをほぼ毎日、書き始めたこともあり、思うように連載は進まなかったが、20129月からはかなり集中的に取り組んできた。

 一方、狭山事件の真相解明の取組としては、私が執筆した時には、亀井トム氏の『狭山事件 第1集』(1972.8)と『狭山事件 第2集』(1974.2)だけであったが、私の本の出版後には、殿岡駿星氏の『犯人 「狭山事件」より』(1990年)、伊吹隼人氏の『狭山事件−46年目の現場と証言』(2009年)と新たな取組が続いている。それ以外にも、私の知人には、当時から他の説を唱える人もいた。

 そこで、私の推理した「営利誘拐・強姦偽装殺害事件」という真犯人・真犯行像仮説と、他の真犯人・真犯行像仮説(裁判所の判断を含む)との比較・検討を行っておく必要を感じ、201210月より真犯人仮説・狭山事件」(8回)の連載を開始した。

 

 ここで7つの真犯人仮説の検討が一段落したので、「狭山事件を推理する」「新推理・狭山事件」「真犯人仮説・狭山事件」の総まとめとして、この「総合推理・狭山事件」の連載を始めることとした。

 これまでの原稿と重複するところも多いが、真犯人像・真犯行像についての私の現段階での最終的・総合的な推理である。

 狭山事件は警察・検察・裁判所による「営利誘拐・強姦殺害事件」ではなく、「営利誘拐・強姦偽装殺害事件」ではないか、という私の説は、亀井トム氏の「営利誘拐偽装・

強姦殺害事件説」からヒントを得ている。

 しかしながら、前著『狭山事件を推理する』の執筆した時、私は亀井トム氏や部落解放同盟の「財産目当ての被害者長兄主犯、山田養豚場の山田兄弟殺し屋、自殺した西富源治さん犯行現場提供」という「3〜4人共犯説」は荒唐無稽で、証明力がないと感じていた。

 警察・検察・裁判所の事件の真相解明能力があまりにもお粗末なのにはびっくりしたが、支援者側がこのような真犯人説を掲げているようでは、石川一雄さんの無実を晴らすことは難しいのではないか、というのが、私の率直な感想であった。

 このような真犯人説は、別の新たな冤罪事件であり、石川さんだけでなく、犯人と名指しされたこれらの人々の名誉と人権も回復されなければならない、と私は考えた。

 当時、私は狭山市に住んでおり、私とほぼ同世代の被害者善枝さんの無念を晴らしたい、若い善枝さんの未来を奪い、被差別部落に罪をなすりつけようとした真犯人は許せない、という強い気持ちがあったが、今回、取組みを再開するようになって、その思いはますます強くなっている。

 前著の時には、死体鑑定書を読むのは気味悪く、おっくうであったが、今は、彼女の死体から最後の無念の声を聞きたい、と真剣に考えている。前著では「被害者」としかとらえていなかったが、今は「善枝さん」という身近な女性と感じている。

  

 なお、この間、アメリカの陪審裁判制度と較べると不十分ではあるが、「裁判員制度」が始まった。その「国民の裁判参加」の理念に照らすならば、裁判の誤りを糾す再審制度についても、「再審裁判員制度」でなければならなかったはずである。

 もし皆さんがその「再審裁判員」の1人に選ばれ、狭山再審事件を担当されたなら、どのように判断されるであろうか? 皆さんの「最終判断」をお願いしたい。

                 2012年12月7日(130118修正) 甲斐仁志image001.gif


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