
第2回 「ゴールデン・パラシュート」 Part 1
*2年後の2000年。鷲津率いるホライズンは莫大な利益を上げ続けている。
*冒頭でこの2年間の鷲津を語る由香のナレーション。契約書にサインして、シャンパンを飲む鷲津。にこやか?いや、ちょっと含みのありそうな笑顔。
*ここでサインの字が間違っていたらしい。現在は見事に修正されているのだが、間違っていたのは予想に反して「津」。
*テーマ曲が入って、そこからサンデートイズの70周年パーティになだれ込む演出がいい。画面も俯瞰からエレベータで降りていき、そこにタイトルが出てパーティのMCが被る。これは全体的に言えるのだけれど、生理的に心地いいというかリズムがいいのだ。ついでにここで書いておくが、タイトル前に主な出演者が表示されるのだけれど、そのタイミングと場所が計算されている。普通のドラマだと、フォーマットに嵌めてあるだけなんだけれどね。
*このパーティには細かい見所が多い。まず百瀬常務のスピーチ。途中で他の芝居が入ってほとんど聞こえないが、延々とBGM的に流れている。台本何ページあった事やら・・。瑞恵のスピーチがこれまた上手い。百瀬の方が儀礼的というか典型的なものだったのに対して、瑞恵はほぼアドリブ的な内容で、サンデーを狙うハゲタカを牽制し、三葉を味方につけている事をアピールしている。それに贅沢な配役だったのが(全編では第1回の三谷昇が最高だと思うが)スチールショットの木下課長こと村松利夫。え、これだけ?多分カットされたシーンがあったのだろう。
*芝野と名刺交換している村田。芝野が警戒せずに話をしているところからすると、ホライズンの社員という肩書きではなさそうな。情報収集担当ということだから、いろんな肩書きの名刺を持っているのかとも思うが、それならパーティ会場の中で鷲津達と合流してはいけないのでは?会社に帰ってからでもよさそう。
*芝野にしつこいくらい、いちいち突っ込み入れる沼田。いいコンビだ。
*沼田と同じようにアランもいちいち皮肉っぽく鷲津に報告。こっちもいいコンビだ。
*ホライズンが狙いをつけたサンデートイズは典型的な同族会社で、ファミリーで株の65%を持っている為、ホライズンはサンデーの最大債権者となる事で経営に関与しようと画策、金融機関から債権を買い占めに回る。 まだ決まっていない売却をほのめかしたりの小芝居まで打ちながら、ホライズンの幹部がそれぞれに交渉していく様がハゲタカ的。やっぱりここは中延にコメントしないわけにはいかない。なぜサウナ?なぜ手を重ねる?瑞恵の屋敷に乗り込んだ時も香水が服についたと愚痴ってるし。いっきに謎キャラだ。
*で、その相手債権額順位「あずさ信用金庫」だが、鷲津が見ていたスクリーンの表では「あずさ銀行」だし、順位も違う。その後の鷲津がどこかの銀行から30億の債権を買うのだが、同額の相手がない。そういうちょっと惜しい食い違いが気になる。ドラマの内容の練られている度合いに比べて、テロップなどがイマイチ推敲が足りない気がする。たとえば「サンデートイズ」という社名は「サンデー・トイズ」と表記されていた。社名は正しく入れてくれないとね。
*ホライズンの動きを聞いた芝野と沼田が階段で話をするシーン。すれ違うおじさんの手の動きが気になって仕方ない。こういう人いるいるって。
*瑞恵の社宅はお屋敷。ファミリーがみんなで住んでいる。役員は応接に座っていたが、よく見ると両脇の部屋に老若男女の人がたくさんいる。一族がみんなぶら下がっているんだな。ある意味家長として瑞恵が負担を強いられているという事か。
*鷲津と芝野は2年の間に会っていないのかなぁ。「よくよく縁がありますね」なんていう台詞が出てきていたので、もしかしたらバルクセール第二弾とか、ホライズンが買収した企業に三葉が噛んでいて担当者として会っていたりはするかもしれない。ただ、西乃屋の件で芝野は絶対鷲津を許していないと思うので、険悪だったろうな。瑞恵の邸宅に現れた鷲津はかすかに会釈するのだが、芝野は返さないあたりがね。敵地に乗り込んでいる割には相変わらず尊大な感じの鷲津は、一応大河内ファミリーにはおいしい話を並べて見せたのだが、芝野は最初から敵視した物言いだ。
*帰り際にアランと話をする鷲津の大河内ファミリーをあざ笑うかのような鷲津の顔が、なかなかの悪顔だ。外では感情を殺した顔をしている鷲津だが、社内ではけっこう反動が出ているような気も。ファミリーが一枚岩でない事、特に伸彰につけいる隙がある事などを見つけて、次の算段をもう始めていいるに違いない。脳内麻薬が出てる感じ?
*また芝野は帰る鷲津を追いかけて呼び止めるが、鷲津って嫌な顔しながらもちゃんと話を聞くところは付き合いがいいのか、しゃべりたいのか。もしかしたら芝野に反論して黙らせたい欲求があるのかもね。どんどん鷲津の口ぶりが酷くなっていく。
「銀行は金を貸す事しか知らないって、いつも仰ってましたよね、先輩。
楽しみです。しがらみいっぱいの日本の銀行に何が出来るのか」
先輩・・・この言葉は皮肉を込めてしか言わない鷲津だ。

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