地平線の彼方に 第3回 Part1

NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」ファンサイト
OVER THE HORAIZN〜ROAD TO REBIRTH〜

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更新日 2013-09-17 | 作成日 2008-09-30

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第3回 「終わりなき入札」 Part 1

*芝野の計画通り、サンデートイズは瑞恵を解任して新社長には伸彰を据え、民事再生の申請をする。三葉系のファンド・アイアンオックスがスポンサーになる事で、サンデー再生の利益を三葉が得ることになる。
*監督委員が現れて会社から追い出される瑞恵。実際追い出すまで遠山弁護士も手を焼いたのでは。調べたら民事再生法が出来たのは2000年。出来たての法律を使ったという事で、経営者はそのままで再建し、債権は五分の一まで縮小できるようだ。
しかし、ホライズンは最大債権者の立場からスポンサーに名乗りを上げて対抗する。

*最初の「合同質問会」では野中がいい味出している。由香と並んで席に座った最初から何とはなしに楽しそうだ。この人も現場で生き生きするタイプかもね。ほかの記者達は鷲津に対して外資のハゲタカというイメージがあるからけして好意的なムードではないが、鷲津の答えは冷静だ。しかしその中で野中はストレートに乗っ取りではないかと言う。それに対しての鷲津の切れっぷりは何だろうなぁ。やはり前回から気になっていたように鷲津に少し齟齬が出始めたという感じだろうか。始めの「お金を稼ぐ事はいけない事でしょうか」はまだしも、「何か問題があるんですか」のあたりはもう逆ギレ状態。それにしても「すげぇなこいつ。本音できたよ」と、妙に嬉しそうな野中。このふたりのやりとりをもっと見たかったよ。

*サンデーのお家騒動が揶揄された記事を見て、アランは文句を言っているが、鷲津もすっきりしない感じだ。そこでワイドショーで同情を引いている瑞恵を担ぎ出す案を思いつく。テレビを見て呆れている皆と着眼点が違うのはさすが鷲津。

*ホテルのスイートに籠もっている瑞恵を訪ねて会見に感動したなどとしれっと言い、さすがに真に受けるほど莫迦ではない瑞恵だが、鷲津はそういう駆け引きも、悪巧みが楽しくて仕方ないって感じの表情でやっている。社長に戻るようにそそのかす鷲津がまた悪い笑顔。こういう悪顔が妙に好きだよ。瑞恵も「社長」というひと言には表情が変わる。ここは料亭の伸彰とそっくりで、さすが親子。
*家を追い出されたのだから、部屋に洋服などが溢れているのはまだ判るが、一人分とは思えないような料理が並んでいたりするところが瑞恵のいいかげんさというか、せっぱ詰まっていても節約とは真逆なところにいるのを表している。鷲津はどこにいてもちょこちょこ観察している素振りを見せるがここでも部屋を見渡している。サンデーの本社でもロビーで待っていた時に飾ってあるおもちゃを観察していた。

*ホライズンと三葉の再建計画に甲乙がつかないため、監査委員は入札に踏み切る。その状況を危惧する瑞恵は入札に勝つ為に鷲津に伸彰の横領の証拠を渡す。

*入札が行われる事になって、ホライズンとアイアン・三葉側で試算が行われ、共に190億という数字がはじき出された。この流れも、畳みかけるような緊迫感を与える。

*その日、由香が張り込んでいる時に鷲津が珍しくネクタイを緩めながらビルを出てくる。行方を追って行くとバーでピアノの鍵盤をぽつりぽつりと弾く鷲津。ここは原作の元ジャズピアニストという鷲津の経歴の片鱗か。
*鷲津と由香は再会してから話をするまで2年もかかっている。メガネもなくてガードの低い日でないと無視されたに違いないね。特に190億という話には飯島も渋い言い方をしていたように、サンデーを最大に評価しての物。鷲津もリスクを考えると苦慮する事も多かっただろうし。ビルを出てきてタクシーに乗るまでの間のカットは鷲津もビジネスモードのスイッチが切れることもあるんだなぁと思うようなやや隙あり状態。偶然にしろそんなタイミングで接近してくる由香は鷲津の一番痛いところを突いてくる存在でしかない。「その情熱はどこから来るんです?」という質問は珍しく鷲津は正直に聞いていると思う。ただ、自分を憎んでいると答えてもらう方が楽だったかも知れない。この2年間はずっと恨まれていると思っていただろうし、そうはっきり言われることには覚悟が出来ていただろう。しかし、意外に由香は父の死を乗り越えてもっと大きなものへ目を向けている。恨まれていると言われるよりももっとプレッシャーになってしまったようだ。由香のストレートさには黙り込むことはあっても、けして嘘をついたりはしないのが鷲津の精一杯の誠実さなのではないかと思う。
「私は自分が正しいと思っていることをやっているだけです」
それはアメリカへ渡った時から変わっていないのだと思う。「父の信頼を裏切らないでくださいね」と言う由香。それこそ、鷲津にとって一番痛い部分だ。
*このシーンの鷲津はやはり見た目が一番三葉時代に近いね。ビルを出てくる時より前髪が降りている。このあたりはメイクの人の苦労が偲ばれるな。

*同じような境遇の治に鷲津の事を聞いてみるが、恨んでいないと言われて悩む由香。由香自身も、鷲津の事をどう思っていいのか判らないようだ。昔の人の良さそうな銀行員が、今では冷徹に企業買収を進めるハゲタカである事のギャップに戸惑っているように見える。それに鷲津を信頼していた父の目が間違っていなかったと思いたいのだとも。前回で芝野に昔の鷲津のことを聞いていたのも、元々鷲津に裏表があって父親が騙されたのだという結論にはたどり着きたくないという気持ちもあると思う。
*治の方は由香よりもっと複雑なようだ。鷲津の昔を知らないので、かえって単純に恨んでもよさそうなのだが。
*治はいくら奢りだといっても食い過ぎ。


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