☆森 信三『一日一語』

森 信三 先生 (1896~1992年)

1月


めぐりあい

めぐりあいの

ふしぎに

てをあわせよう

        真 民



 一月一日

 「人生二度なし」 これ人生における最大最深の真理なり。

 人間が一たん決心した以上、必ずやり抜く人間になるには、「一バン根本の心がけとしては、結局「つねに腰骨を立てている人間」になる以外にはないと思います。

 太字は、寺 田 一 清『森 信三先生 一語一会』による。以下同じように毎日記録します。

2012.1.01

 一月二日

 つねに腰骨をシャンと立てること――

 これ人間に性根ヽヽの入る極秘伝なり。

 人間として一ばん大事なことは何かというと、
 (一)一たん決心したことは、必ずやり抜く人間になるということと、今一つが
 (二)人に親切な人間になるという二つだと思います。

2012.1.02

 一月三日

 天下第一等の師につきてこそ

 人間も真に生甲斐ありというべし。

 求道としは、この二度とない人生を如何に生きるか一一という根本問題と取り組んでつねにその回答を希求する人生態度と言ってよい。

2009.1.03

 一月四日

 逆境は 神の恩寵的試練なり。

 「天地始終なく人生生死あり」一一頼山陽十三歳元旦の「立志の詩」の一句ですが、これをいかに実感をもってわが身に刻み込むかがわれわれの問題です。

2009.1.04

 一月五日

 絶対不可避なる事は絶対必然にして これ「天意」と心得べし。

 「人間としての軌道」について
    (一)毎朝親に対してあいさつの出来ること
    (二)親ごさんから呼ばれたら、必ず「ハイ」という返事ができること
   (三)席を立つたらイスを必ずキチンと中へ入れ、脱いだハキモノを必ず揃えるということです。

2009.1.05

 一月六日

 一日不読 一食不喰。書物は人間の心の養分。読書は一面からは心の奥の院ヽヽヽであると共に、また実践へのスタートラインでもある。

 一月七日

 求道とは、この二度とない人生を如何に生きるかーという根本問題と取り組んで、つねにその回答を希求する人生態度と言ってよい。 

2009.1.07

 一月八日

 これの世の再び無しといふことを命にとほり知る人すくな

 これの世にかそけきいのちびたまひし大きみいのちをつねに仰ぐなり

2009.1.08

 一月九日

「天地始終なく人生生死あり」―これは頼山陽の十三歳元旦の「立志の詩」の一句ですが、これをいかに実感をもってわが身に刻み込むかが我われの問題です。

2009.1.09

 一月十日

 幸福とは求めるものでなくて、与えられるもの。自己の為すべきことを人に対し、天からこの世において与えられるものである。

2009.1.10

 一月十一日

 一切の悩みは比較より生じる。

 人は比較を絶した世界へ躍入するとき、始めて真に卓立し、所謂「天上天下唯我独尊」の境に立つ。

2009.1.11

 一月十二日

 悟ったと思う瞬間、即刻迷いに堕す。

 自分はつねに迷い通しヽヽヽヽの身と知るとき、そのまま悟りにあずかるなり。

2009.1.12

 一月十三日

 すべて手持ちのものを最善に生かすことが、人間的叡智の出発といえる。教育ももとより例外でない。

2009.1.13

 一月十四日

 「行って余力あらば文を学ぶ」(論語)つまり学問が人生の第一義ではなくて、生きることが第一義である。

2009.1.14

 一月十五日

 人間は一生のうち、何処かで一度は徹底して「名利の念」を断ち切る修業をさせられるが良い。

参考:成人の日であったが2000年から1月の第二月曜日になった。

2009.1.15

 一月十六日

 とは、人生のいかなる逆境も、わが為に神仏から与えられたものとして回避しない生の根本態度をいうのである。

参考:一遍上人「信とはまかすなり」

2009.1.16

 一月十七日

 五分の時間を生かせぬ程度の人間に、大したことは出来ぬと考えてよい。

参考:二宮尊徳「積少為大」

2009.1.17

 一月十八日

 やらぬ先から「○○をやる」という人間は、多くはやり通せぬ人間と見てよい。

2009.1.18

 一月十九日

 健康法の一つとして「無枕安眠法」―

 夜寝るさいに枕をしないで寝ること。

 これで一日の疲れは一晩でれる。

2009.1.19

 一月二十日

 ご飯が喉を通ってしまうまでお菜を口に入れない―これ食事の心得の根本要諦である。 (―飯菜互別食法―)

参考:44代米国大統領オバマ就任式。

2009.1.20

 一月二十一日

 実行の伴わない限り、いかなる名論卓説も画いた餅にひとし。

2009.1.21

 一月二十二日

 「朝のアイサツは人より先に!!」―これ一生つづけることは、人として最低の義務というべし。

2009.1.22

 一月二十三日

 金の苦労を知らない人は、その人柄がいかに良くても、どこかに喰い足りぬところがある。人の苦しみの察しがつかぬからである。

参考:平成20年後半から百年に一度の経済危機と言われている。

2009.1.23

 一月二十四日

 電話ほど恐ろしいものはない。というのも聞こえるのはただ声だけで、先方の表情や顔つきは一切分からぬからである。

参考:先生が携帯電話の普及とそのマナーを視られたらどんなことを感じられますことでしょうか。

2009.1.24

 一月二十五日

 いかなる人に対しても、少なくとも一点は、自分の及びがたき長所を見出すべし。

2009.1.25

 一月二十六日

 上役の苦心が分かりかけたら、たとえ若くても、他日いっかどヽヽヽヽの人間となると見てよい。

2009.1.26

   

一月二十七日

 ハガキの活用度のいかんによって、その人の生活の充実さが測定できるといえよう。

 

 一月二十八日

 「一日は一生の縮図なり」―かく悟って粛然たる念いのするとき、初めて人生の真実の一端に触れむ。

2009.1.28

 

 一月二十九日

 一つの学校の教育程度を一ばん手取り早く、かつ端的に知るには、子供たちのクツ箱の前に立って見るがよい。(家庭もとより同様)

2009.1.29

 

 一月三十日

 相手の心に受け容れる態勢が出来ていないのにお説教するのは、伏さったコップにビールをつぐようなもの―入らぬばかりか、かえってあたりが汚れる。

参考:人を曳けども敢えて入らず―(諸法実相)

2009.1.30

 

 一月三十一日

 しつけヽヽヽの三大則。

一、朝のあいさつヽヽヽをする子に―。それには先ず親の方からさそい水を出す。

二、「ハイ」とはっきり返事のできる子に―。それには母親が、主人に呼ばれたら必ず「ハイ」と返事をすること。

三、席を立ったら必ずイスを入れ、ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に―。

参考:西山啓子先生(実践人No.440):「ハイ」の返事の言える人は、必ずコップが上を向いているため、コップの中に、勉強、遊びもどんどん入ってきます。

2009.01.31


    一 茶 の 句

 我と来て遊べや親のない雀

 雀の子そこのけそこのけお馬が通る

 やせ蛙負けるな一茶これにあり

 悠然として山を見る蛙かな

 やれ打つな蠅が手をする足をする

 這へ笑へ二つになるぞけさからは

 露の世は露の世ながらさりながら

 是がまあつひすみかか雪五尺

 目出度さも中位なりおらが春

 ともかくもあなた任せの年の暮

22.09.25

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