三月十五日
すべて最低絶対基本線の確保が大事であって、何か一つ、これだけはどうしても守りぬき、やりぬく―という心がけが肝要。
2012.03.15
三月十六日
「宿題のすまぬうちはテレビをみない」という子供に―。
この一事だけでも守れたら、その子は一おう安心ができるといってよかろう。
2012.03.16
三月十七日
人間も、金についての親の苦労が分かりかけて、はじめて稚気を脱する。随ってそれまでは結局、幼稚園の延長に過ぎぬともいえる。
2012.03.17
三月十八日
物にもたれる人間は、やがて人にもたれる人間になる。
そして人にもたれる人間は、結局世の中を甘く見る人間になる。
2012.03.18
三月十九日
節約は物を大切にするという以上に、わが心を引き締めるために有力だと分かって人間もはじめてホンモノとなる。
2012.03.19
三月二十日
性欲の萎えた人間には偉大な仕事はできない。―それと共に、みだりに性欲を漏らす者には大きな仕事はできぬ。
2012.03.20
三月二十一日
すべての人間には、天から授けられた受け持ち(分)がある。随ってもしこの一事に徹したら、人間には本来優劣の言えないことが分かる。
201203.21
三月二十二日
読書は 実践への最深の原動力。
2012.03.22
三月二十三日
本は読むだけずつ買い、買うだけずっと読む一というのが理想であり、望ましい。
2012.03.23
三月二十四日
人に長たる者は、孤独寂寥に耐えねばならぬ。
2012.03.24
三月二十五日
部下の真価を真に見抜けぬ人物は極めて少ない。部下のmうちに、自分より実質的に卓れたる人間のいることを知っている校長は絶無というに近い。
2012.03.25
三月二十六日
いざという時、肚のない人間は、人に長たる器とはいえぬ。
2012.03.26
三月二十七日
お酒は利酒の飲み方にかぎる。同事にそこには、すべて物事の味を噛しめる秘訣がこもる。
2012.03.27
3三月二十八日
人は退職後の生き方こそ、その人の真価だといってよい。退職後は、在職中の三倍ないし五倍の緊張を持って、晩年の人生と取り組まねばならぬ。
2012.03.28
三月二十九日
筆はちびる直前が一番使い良く、肉は腐る寸前が一番うまい。同様に今後恵まれるわずかな残生を衷心より懼れ慎んで「天命」に随順して生きたいと念う。
2012.03.29
三月三十日
古来女をつくる事は易いが、手を切ることがむつかしいといわれる。同様に仕事を始めることはやさしいが、シメくくりをつけることは難しい。いわんや人生のしめくくりにおいておやである。知らず、何を以てこの世の〆めくくりと考えるべきか。
2012.03.30
三月三十一日
白雲の出雲の国の山深く逢ひにし子らを忘れかねつも
いつの日か複た相逢はん期なけむいのち幽けく寂しむものあり。
2012.03.31
三 頭 火 の 句
分け入っても分け入っても青い山
炎天をいただいて乞ひあるく
踏みわける萩よすすきよ
へうへうとして水を味ふ
この旅果てもない旅のつくつくぼうし
笠にとんぼをとまらせてあるく
歩きづける彼岸花咲きつづける
しぐるるや死なないでゐる
投げ与えられた一銭の光
波音のたえずしてふるさと遠し
2012.03.