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「あ」 「あ?どうかしたのか?」 「割り箸がきれいに割れなかった」 「は?」 いつもどおりに 「割り箸ィ?」 「うん、割り箸」 ほら、と言いながら蛮に見せる。 の手には妙に横に出っ張った一本と、3cm程長さの足りない箸。 「んなもんどうだっていいじゃねぇか」 「まぁ、本当はどうでもいいんだけどね?言ってみただけ」 「・・・フン」 勝手にしろ そう言うように蛮は煙草をふかした。 さっきから何だかがさごそとやっていた が急に顔を上げた。 「さぁて。いただきます」 何故かちゃんと手を合わせている。 食べ物自体はそんな大したものではない。 コンビニでならどこでも売っていそうなとろろかけそばだった。 「何でわざわざそんなもんにいちいち手ェ合わせてんだ?」 「んー・・・。小さいときからの習慣?みたいなもの」 小さいときからねぇ・・・ 全くこいつはよくわからない。 「・・・食べません?もう一個あるんだ。冷やし中華だけど」 「いいのか?!」 「どーぞ」 「よっしゃあ!!」 蛮はちゃっちゃと盛り付けをすませると食べ始めた。 半分ほど食べたところで がポツリと言った。 「あ、お金は後で払ってね」 「はぁ?!」 「払わなくていいなんて言ってない」 「てめぇ、そんなことは一言も言ってなかったじゃねぇか!!」 「ダメだよーそういうことは聞いてから食べなくちゃー」 は悪戯が成功した子供のような笑顔を浮かべた。 「・・・いくらだよ」 「500円」 「500円位別にいいじゃねぇか」 「ダメ」 「・・・なー 」 「ダメなものはダメ」 頑として は譲らない。 蛮は値切る作戦を試みた。 「・・・・・・200円」 「500円」 「250」 「500」 作戦失敗。 「・・・・・・ 」 「恵んであげただけでも感謝して頂きたいね」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キスしてくれたらはら」 「殺されたい?」 半ば本気が混じった声で言った。 「・・・お前って本当に金にはうるせぇよな」 「そういうけじめはちゃんと付けないと」 「ったくよ」 蛮はしぶしぶ500円を取り出し、 に渡した。 「どーも。つーか所持金500円あったんだ」 「フン、当たり前だ」 「へー金が足りなくて結局待ってやるのかと思った」 が嫌味な笑顔を浮かべて言うと、蛮の顔がみるみるうちに変化する。 「てめぇ・・・!」 「まぁまぁいいじゃないの。全く蛮はカルシウムが足りないね」 こうして一日が過ぎていく。 いつもどおりに。 end. どーも中橋です。奪還屋夢やっと書けました。 夢っつーよりは、日常会話になってしまいましたが・・・。(コラ あ、そうそう蛮の発言で 「キスしてくれたらはら」 というところがあります。 もしや、これは噂の脱字では?! そうお思いになった方、申し訳御座いません。 それはただ、ヒロインに遮られただけなんです・・・。 何分、中橋の技量が足りません故・・・ご迷惑をおかけ致します。 ・・・ま、所詮は素人です。(開き直り?! 何はともあれ。 ここまで読んでくださった方、本当に有難う御座いました。 中橋右京 |