世 代 間 伝 達

そして子どもへの影響
2006/04/30

 

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◉ 精神的情緒不安定による異常な行動は深層心理とも言われる無意識層に原因があると

  思われます。

   これは遺伝によるものと、乳幼児期の養育環境によるものとが、相互に作用します。

◉ 母親の憂うつ、ストレスが原因で、スキンシップの量や質的内容が乏しくなったと

   き、赤ちゃんは元気がなくなります。このとき母子共にうつ病特有の脳波所見が認

   められます(フィールド所見)。

◉ 自分が乳幼児期に抑うつ的な母親に育てられた場合、自分が成長して抑うつ的になっ

  た時に「母親を感じる」というパターンが出来てしまい、それがずっと続きます

 (抑うつの同一化)。このように親自身がうけた育児体験が子育てに影響していきます。

◉ 乳児と一緒にいるときの母親は、絶え間なく無意識のうちに自分の乳幼児の頃の記

   憶を誘発させています。つまり母親の無意識の情緒が、はからずも次の世代に引き

   継がれていくのです。

◉ 母親に手をかけてもらわなかった子は、母親を求めず一見母親離れのよい子にみえ

   ます。しかし後年、心理的問題が生じやすいのです。

◉ 子どもにとって大きな環境の変化は、母親(又は世話をしてくれる特定の人)の適切

   な対処が必要です。難産のため母親のおっぱいが飲めなかった、父親が急に亡くなっ

   た、離婚した、等々は子どもにとっては大きな事件なのです。

◉ 愛着のきずな(アタッチメント)こそ、人間の世代間形成に最も重要です。

◉ 虐待されて育った子は虐待してしまう親になる傾向があり、暖かく寛大に育った子は

  包容力のある親になります。

  「三つ子の魂百まで」と言われるように、心の世代間伝達はまず胎児期及び乳幼児期

   に醸成されます。言い換えると、思春期にあらわれた問題行動は、胎児期及び乳幼児

   期の問題に起因しているともいえるでしょう。 例えば、自殺願望、親の殺害、暴力、

   対人関係のトラブル、ひきこもり、不登校、拒食症、皮膚をかきむしる、手を異常に

   よく洗う、等々。これらの症状は、この時期に至るまでの段階における未解決の問題

   が様々に存在しているものと考えられます。

◉ 未解決の葛藤をもった母親は、世代間伝達の鎖を断ち切ることが大切です。それに

   は信頼のおける相談者・カウンセラーに幼いころの抑圧された葛藤を思い出すが

   ままに語り、内省することも、解決のひとつといえるでしょう。

 

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最終更新日 : 2006/04/30