タイガー君に熱い視線が注がれたとき


タイガー君は意外と丈夫なお体なので、故障よりオーナーのアホ度がほとんどの原因です


〜その1:注意!Emptyは「空」という意味〜

 タイガー君が来た今から3年半ぐらい前の早朝、第三京浜を飛ばしていると、いきなりデロルトキャブが激しくお吹きになり、次の瞬間なんとエンジンがSTOP!! 追突の危機を乗り越えなんとか路肩に停めたものの、私の頭によぎるのは、「来るときが来た(ってまだ1ヶ月ぐらいだったけど)エンジンブローか・・・」 「はたして幾らかかるんだろう100万ぐらいかな・・・」 とりあえずJAFに「レッカーになると思います」と応援を要請。走行車線を行く皆さんの視線に熱いものを感じます。 しかし、冷静に考えるとあることが頭によぎりました。
      「もしかしたらガス欠なのかも・・・」 
でも、第三京浜に入る前にFUELメーターがEまでに多少余裕を残しているのは確認済みでした。下りたらスタンドに行こうと思ってましたので。まもなくJAFさんが到着。恐る恐る言ってみました「もしかしたらガス欠かもしれません」と。ガソリンを注入され、恐る恐るキーを捻ってみると、
      「ブゴォォーーン!!」
普通の車のガス残量は、Eを指してからまだしばらく余裕があるものです。しかしどうやらタイガー君のE(Enpty)は本当に「空」の意味だったようです。先入観はいけません。キットカーを舐めてはいけないと猛省した1日でした。


〜その2:トンネルを抜けたらそこはチェッカー事件〜

 うちのタイガー君のエンジンは、生まれた時からバルカンチューンされており、KENTエンジンとは思えない甲高い(一般の人にとってはけたたましい)サウンドなんです。ちなみに今までに2度ほど(ポルシェとベンツの方から)信号待ちで「そのセブンいい音だね〜」とお褒めをいただいたことがあります。特にトンネルでの反響は昔のレーシングカーとしか思えないような音になるのがタイガー君の自慢なんです。

 ある日、女性を誘ってお台場に行くためタイガー君を出動させました。甲州街道で新宿駅を抜けると新宿御苑トンネルがあります。タイガー君ご自慢のサウンドを堪能するには絶好のポイント。しかも、トンネルに入る前の信号では珍しくポールポジション(先頭)の位置に付けました。シグナルが青に変わると、女性が乗っていることも忘れ、2速で踏み込みます。
    「クワァァァーーン!!」
トンネル中に響き渡るタイガー君の元気な雄たけび!ご満悦でトンネルの出口に差し掛かったバカなオーナーに待っていたのは、そうです、赤いチェッカーフラッグです(泣)。39kmオーバー・・・。

 しかし、こんな悲しい場面でもタイガー君への注目は容赦ありません。いや、いつもより皆さんの視線が熱いような気がします。しかもさっきから白バイのお兄さんが興味深々のご様子。書類を書き終えた私に「すいませんこれってケータハムでもウエストでもないですよね」「ええタイガーです」今はそんな気持ちじゃねえって、トホホ・・・。罰金7万円。

※背景は富士サファリパークで撮った「モノホン」。さすが貫録が違うっすね。




〜その3:タイガー君ご立腹 ある夏の日〜

 突然ですが、私は夏が大好きです。
しかし、寒いイギリスでお生まれになったタイガー君は、 日本の夏が大嫌いです。とりわけ夏に渋滞にはまると見る見る不機嫌になっていきます。フッ 単純でかわいい奴。

 7月も半ばのあるカンカン照りの猛暑の日。車検を通すため、タイガー君の主治医である世田谷のショップまで真昼間に運転していくことになりました。ちょっと不安でしたが、環八は渋滞しても裏道もあるし、なんとかなるだろうと出発しました。しかし、国道1号に出るなりいきなりすごい渋滞。タイガー君にはもちろんラジオなど付いていないので、渋滞情報は聞けません。「たぶんいつも混んでる戸塚警察の前までだろう・・・」とたかをくくっていたのですが、その場所を過ぎてもっと進まなくなってしまいました。マジかよぅぅ。。。すでに水温は100度付近となり、ヒーターをがんがんにかけ、オーナーのハンカチはもう汗が絞れる状態です。運転席の温度は40度以上には余裕でなっているでしょうか。

 そうしているうちにやはりタイガー君が怒りだしました。あきらかに不機嫌。
アイドリングが低下し、なにやら怪しい抗議の音まで立てています(大汗)。
しかし渋滞は一向に解消せず、とうとうカブりがひどくなってきて、今にもエンジンが停止しそう。路肩には停められないし、迂回もできない状態です。運転席の推定温度は50度は行っているでしょうか。ヒーターはガンガンです。

 タイガー君の心配ばかりしていましたが、オーナーの体にも異変が現れはじめました。メチャクチャ暑かったのに、寒気がしてきて意識が薄れてきたのです。ヤバイ!これって『熱射病』ではないか!喉はからからでしたが、横浜新道に入っており、自動販売機などありません。とにかく直射日光から頭を守ることが先決ですが適当なものもありません。あっ!あった。車を拭く雑巾です。迷わず頭にかぶりました。こころなしかワックスの匂い・・・。すでに皆様の視線が気になるような余裕はありませんが、車検証入れを頭に乗せるよりはマシではないかという判断能力はまだかろうじて残っているようです。

 2時間ぐらいかかったでしょうか。タイガー君なんとか料金所まで持ちこたえました。オーナーのほうも、ペットボトル2本をがぶ飲みしたあと冷房の効いた部屋でアイスを食べて一命を取り留めました。横浜新道で大きな事故があったようです。

 しばらく休んでからショップまで行き、社長に、「横浜新道がすごい渋滞で熱射病になりかけましたよ〜!」というと、「お疲れ様です。車だいじょうぶでした?」のありがたいお言葉。オイオイ・・人間がヤバかったって話しなのに、車の心配をいの一番にしてくれるとは、さすが英国車専門ショップです(笑)。






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