選挙制度改革 誠司の提案 参議院議員、地方議会選挙について 【はじめに】 選挙制度は非常に多くあり、それぞれ一長一短がありこれが良いと いう制度はない。また、日本の選挙制度にも複雑な部分が多々ある。 そこで、それぞれの特徴や問題点は他のホームページなどに委ねる ことにする。ここでは、まず、問題提起のため、日本の選挙制度に 近い制度の問題点について私の解釈を簡単に述べる。その後、私の 視点から選挙制度を提案する。 【目次】 日本の選挙制度に近い制度の問題点 私の解釈 私が考える理想的な議員活動と選挙に求めるもの 私が提案する選挙制度 【日本の選挙制度に近い制度の問題点 私の解釈】 ・小選挙区単記非移譲式投票の問題点 2005年の衆議院選挙の結果を見るまでもなく1つの選挙区で1人の の当選者を決める方法は特定の政党だけが得票率以上に議席数を 占める危険がある。また、似通った主張のAとBの候補がいた場合 は、共倒れの危険がある。このため、ある政党が A氏を公認した 場合に B氏は立候補を断念せざるを得ない事が多々ある。 ・拘束名簿式比例代表制の問題点 政党への投票であり議員の個人への投票ではない。このため、党 の意見に最終的に従わざるを得ない事になりやすい。また、党の 方針と違う行動をすることは、この制度において選ばれた場合 有権者の意図を裏切ることと言える。 ・非拘束名簿式比例代表制の問題点 選挙区が大きいため知名度の高い立候補者が有利であり、知名度 の高い立候補者を多く公認すれば、より多くの議席を獲得できる 問題がある。 日本の衆議院選挙は上記3方式を組み合わせ互いの欠点を補うよう に工夫しているが、これらの方式を使う以上欠点は無くならない ・単記非移譲式投票の問題点 日本の地方議会議員選挙および参議院選挙区(旧称 地方区)選 挙において採用されている方式。有権者は、自分の票が死票になっ たり余ったりしないよう、自分の好みに合う候補者のうち、当落 線上にいる者に投票し、当選や落選が確実な候補への投票を避け 傾向がある。このため情勢報道に左右される余地が大きい。 また、「票割り」に失敗して得票の偏りが生じる事がある。 【私が考える理想的な議員活動と 選挙に求めるもの】 (1)議員の判断で議員活動できる事が重要 議員は有権者から選ばれた以上は自分の方針を曲げずに議論し、 さりとて妥協すべき点は妥協して活動すべきである。そして、正 々堂々となぜ反対(賛成)したかを有権者に説明し選挙で判断を 仰ぐべきである。つまり、党の方針や利益団体の意見と有権者の 意見をよく尊重し議員自身の責任で活動すべきである。そのため には、選挙制度に下記条件が必要と考える。 ・政党ではなく候補者個人へ投票する。 ・同じような考えを持った複数の候補が共倒れを恐れず 立候補できる制度であること。 ・候補者個人へ投票するためには選挙区は小さい方が良い。 (2)複数の人に投票し複数の人が当選する仕組みが必要 そもそも、特定の一候補の公約などに全てに賛成な有権者は少な く、X候補のこの公約と、Y候補のこの公約に賛成と考える人が多 いと思う。現在、日本で採用されている方式では、一番意見が近 い、または、一番ましな候補者に投票することになる。つまり、 完全に支持していないのにそれが投票に反映できない。これを回 避するには、複数の人を選べ、複数の人が当選する方式が必要で ある。 (3)判りやすく、選挙結果に同感できる方式であること 現在の「単記非移譲式投票」と似通った方式を採用し、有権者が なれた時に必要なら見直しを行う方が良いと考える。 【私が提案する選挙制度】 前節の 「(1)議員の判断で議員活動できる事が重要」を満足する ためには、小選挙区の方が良い。しかし、 「(2)複数の人に投票し 複数の人が当選する仕組みが必要」を満足するためには、選挙区は 大きくなる。したがって、すべてを満足することはできない。 したがって、ほどよい選挙区の大きさを見出す必要がある。 また、複数の人に投票できる仕組にも複数ありそれぞれ一長一短 がある。最初に書いたがそれぞれの特徴や問題点は割愛する事にし て結論を言えば【単記移譲式】が良いと考える。これは、自分の 票が死票になったり余った場合に備えて、候補者全員に優先順位を つける方式である。つまり、自分が支持した候補者の落選が決まれ ば、次に支持する人に投票したことにする。逆に、自分が支持した 候補者の得票が当選に必要な票を超えていた場合は、余った票の割 合に応じて次に支持する人に配分する方式である。 ただし、私は、「候補者全員に優先順位をつける」のではなく 「好ましい人から3名までに順番1,2,3を記入する」 方式を提案する。なぜ、3番までかというと、立候補者数が多い場 合 全員に番号をつけるのは困難と考えるからである。 この方式であれば、議員は党の方針に従わなかった場合、有権者に 直接訴えることができる。つまり前節の「(1)議員の判断で議員活動 できる事が重要」を満足することになる。このようにすれば、野党も 何が何でも反対と言う態度で無くなり良い政策が実行できる。 前節の 「(2)複数の人に投票し複数の人が当選する仕組みが必要」 については、投票者が支持する人が当選すれば余った票の割合に応じ て次に支持する人に配分することで満足される。また、投票者が支持 する人が落選した場合でも次の選好順位の人が当選すればある程度満 足される。さらに、どちらの場合でも投票者の選好順傾向から民意を 分析できるので、現在の制度より数段良い。 前節の 「(3)判りやすく、選挙結果に同感できる方式であること」 については、自分の投票行動に近い制度なので満足できると思う。 どの程度大きさの選挙区が良いかであるが、私は3人区が良いと考 える。なぜなら2人区では最大33%の人の意見が少数意見として切り 捨てられる可能性があり数が多すぎる。4人区以上になると選挙区が 大きくなりすぎて個人が薄れ代わりに政党色が強くなる。また、選挙 区が大きくなればなるほど、比例代表制と同じ問題が発生する。した がって、3人区を提案する。 この案でも私が理想とした内容を満足できない。また、5人以上立 候補し、A政党から2名立候補した場合、「A政党から1名だけ当選 させたい」と考える人の投票は情勢報道に左右される可能性がある。 前述のように全てを満足する選挙制度は存在しないが、現状の選挙制 度の改革を要望したい。 結局、知事市町村選挙での提案の制度とほとんど同じです。 したがって、問題点や開票に時間短縮のための提案も同じ部分が多い。 「知事市町村選挙制度の提案」もご覧ください 2007/7/28 追記 政権選択の性格が強い衆議院選挙は別な方式が良いと思う。 しかし、まだ私として代替案を出せる段階にありません。 2009/5/1 追記 2009/1/11に 政権選択の性格が強い衆議院選挙は、 小選挙区委譲式が良いとの結論になった。 つまり、1人区とし「選挙制度改革-01 知事・市町村長選挙編」と同じ方式が 良いと思う。しかし、1政党だけが突出した 選挙結果となる可能性が高いので 比例区との並立が好ましいと思う。 2009/10/18 追記 solidarnoscさんのブログ「精一杯の○○○」の中で 移譲式投票ありやなしや とコメントを頂きました。 ありがとうございます。 確かに、政党に対する不信感が私にはありますが 私の中に記述不足な点があったようなので補足いたします。 政党とは、政治において政策や主張に共通点のある者同士が集まって、 意見の集約と統一された政策の形成を図り、政策の実現に向けての活動として、 政権を担当もしくは目標とし、議会の運営の基本単位になるなどを行う 組織または団体のことを指すと考えます。 一方、地方議会の役割は、 地方団体意思の決定機関としての機能や 執行機関を監視・評価する機能だと考えます。 こうした機能を発揮していくためには、 議会は広く住民の意見や要望を把握し、 それらを持ち寄りながら議論することにより、 当該自治体の課題を明確にすることが必要です。 しかし、執行機関の長である地方自治体の知事や市町村長も 選挙で選ばれているのであるから、 地方議会は、長の意見より良い施策のための議論や 監視・評価する機能に重点を置くべきであると考えます。 参議院は、内閣総理大臣指名は衆議院優先の法則があります。 したがって、良識の府、衆議院での決定の再考の場の 役割が大きくなります。 つまり、 地方議会においては知事や市町村長がおり 参議院においては内閣総理大臣指名は衆議院の決議が優先するので、 政党が果たす、「意見の集約と統一された政策の形成」の役割は、小さくなります。 さらに、政党の最終目標である「政権を担当もしくは目標」は 地方議会や参議院は当てはまらないと考えます。 つまり、地方議会や参議院で政党が果たす役割は小さいと考えます。 これらの私の思想的背景の記述が抜けているようなので補足しました。 参考文献 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 比例代表制 ほか http://ja.wikipedia.org/wiki/ なお、本論とはずれるが、個人に投票したとしても政党政治は維 持されるし、また、維持しなければならないと思う。なぜなら、人 は同種な人と群れをなすものであるので政党は維持される。また、 同じような考えを持った人が集まって議論することでより良い方法 が見つかるし、集まりある程度の数がないとその政策が実現できな い。さらに、政党の最終目的である政権を担当することで、より自 分の意見の実現を図ることができる。また、政策に関連する事を効 率よく勉強するためにも、組織という政党が必要と考えるからであ る。(無所属を否定するものではありませんので念のため) リンク 世界の片隅から・・・。社会選択のハナシ コメントを頂きました。
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