土曜日曜束の間カヌー紀行

ファルトの楽しさの本質は「自由」だと思う。自由と責任が裏表の関係に有るように、ファルトの自由の裏には責任というか、背中に重い荷物がつきまとう。しかし、今や自由の女神とも言うべき宅急便がずいぶんと助けてくれる。これまでクロネコヤマトの宅急便と夜行バスを友として土曜、日曜の束の間を利用した幾つかのツアーを楽しんできた。車を使った案内は色々と有ろうかと思われるが、車を使わない、キャンプツアーに行く法の紹介である。 おねがい        

   

その一、北山川、熊野川編

そのニ、四万十川編

誰もが一度は行きたい四万十川も土曜、日曜束の間ツアーでお手軽に(?)行くことができる。金曜の夜に出発して、月曜の早朝に帰る車中泊2泊キャンプ1泊。少しハードだが筆者はこの法で幾度も四万十川下りを楽しんだ。舟を宅急便で送れば身一つの気軽さだ。

その三、仁淀川編

その四、最上川編

今回は水曜夜出発、木、金の休みも加えて土、日曜を利用して丸4日、足掛け6日間のロングツーリングをした体験を紹介する。  

その五、四国三郎吉野川編

旅であるので川下りにプラスアルファーがつく。前回の最上川編はそばと温泉巡りであったが、今回四国三郎吉野川はたらいうどんと温泉巡りである。

その五、四国三郎吉野川編追補

クラブ・ザ・ファルトの例会で三加茂から徳島市内までくだったので、その経験も踏まえて追補として紹介したい。二泊三日のツアーなので束の間よりは少しロングだけれど四国三郎吉野川を堪能できる。

その六、阿賀野川編

金曜夜出の月曜朝帰りで大変だが、休暇を取らずに済む。それで仕事ができるのかと問われれば、楽しみのためには多少の苦労は厭わぬと答え。そして、阿賀野川も楽あれば苦ありの川である。大きな堰が三つ有るので荷物は控えめに身軽で行きたい。

その七、鹿児島桜島

束の間ツアー、今回はシーカヤッキングを紹介する。 鹿児島までは遠く、夜行バスの出発時刻も早いという難点はあれど、雄大な桜島の眺めや、溶岩流のゴツゴツとした岩肌は日本海などでは味わえないものがある。 桜島は島と名が付いているが実は東側で陸続きになっている。これも溶岩流が海を埋めて繋げてしまったのだ。 桜島を一周しようと思うとこの部分をポーテージする必要がある。

 

その八、琵琶湖・近江八幡水郷めぐり

琵琶湖は気軽に行けるフィールドとしてクラブ・ザ・ファルトの面々が北端から南端への縦漕ぎ、西岸から東岸への横漕ぎ、ぐるっと一回り等々漕力の限りを尽くすホームグラウンドである。しかし、風景は佳し、春もうららの水郷めぐりともなるとのんびりツアーとなるのもいたしかたない。

その九、日置川

「和歌山の川は裏切らない」清流評論家である畑さんの名言である。数ある和歌山の清流の中でも日置川は畑さんの評価がピカ一である。しかも、瀬もありかつ景色もよく退屈させない。しかし、鮎の釣り師たちにとってもいい川であるので五月末の解禁前に出かけるのがよい。冬の落ち鮎の季節には川いっぱいに「やな」が張られポーテージを強いられる。

その十、天塩川

塩川の名はアイヌ語のテッシ・オ・ペッ「やなの多い川」から転じたと言われている。その名にもかかわらず名寄から河口までの約150kmはダムなどの障害物がなく天塩川はカヌーツーリングで国内最長を誇る。水質は清流とは言えないが諸本の書いている程汚れてはいない。流域の市や町の人々の努力により回復しているのだ。何よりも温泉めぐりの川旅はこたえられない。たまたま、スカイマークエアラインが大阪ー札幌間の航路を廃止すると聞きつけて慌てて出かけた。21日前早割り1万2千円は夜行バス料金であった。

その十一、北上川

北上川はのんびりと100kmのロングツアーができる川である。おまけに川沿いに町があり、補給に事欠かない。中でも花巻、平泉ではユックリと温泉に入り観光もしたい。と言うことで夜行バス二泊、テント泊三泊の束の間ならぬツアーになるのもいたしかたない。

その十ニ、伊勢 宮川

屈指の清流である。四万十川よりも美しいと評する人も多い。しかし、水量は少ないのが玉に瑕である。一年365日雨の降る大台が原から流れだす川なのに途中のダムで塞き止められるのだ。川歩きを覚悟で、足元はしっかりと用意する。ざら瀬のコースを見る眼が試される川である。  

その十三、紀ノ川

「紀ノ川の風情は四国吉野川に似てますよね。流れの大きさと言い、川から両岸の向こうに山が見えて。上流は激しい流れで、中下流はゆったりとしているとこも。」小春日和の川面に愛艇キャンペットを浮かべて畑さんは言った。紀ノ川は上流の奈良県域を吉野川と言うし、3級以上のなかなかの瀬がある川である。今回は束の間流で和歌山県域の荒瀬のない中流域を下った。と言えど、時節は師走の半ば、おまけに低気圧の接近で和歌山県には強風注意報が出ていたので予定は未定を地で行った束の間紀行と相成った。

 

その十四、宇治川プラス淀川

宇治川は琵琶湖からの流れで水量が冬でも多く、クラブ・ザ・ファルトの初漕ぎの定番ゲレンデである。以前、泥の土手に上がり雑木林のなかで昼にしたとき「ユーコン川の源流で食べているみたい。」とその時カナダから帰ったばかりの畑さんは言った。「冬の宇治川は野鳥のサンクチャリーですよ。」と吉田総帥は評する。都会を流れながらも自然のゆたかな川である。


その十五、遠州は大井川

大井川はスリリングでかつ、楽しい川である。しかも美しく、華がある。新緑の山々に囲まれ川面に浮かぶと目の前に広々とした石の河原が広がる。出艇地、塩郷には高く長い吊り橋が架っていて肝試しにもってこいだ。川沿いの大井川鉄道には時にSLが走る。キャンプ地の家山近くの笹間渡には温泉「川根ふれあいの泉」があり、露天風呂からは川の流れもレトロな電車も一望である。ゴールは「文金高島田」の発祥の地、東海道は島田宿。日本一長い木造橋がある。木津の流れ橋が三つほど繋がって架っているのを想像してもらえば良い。


おねがい

実際に行くときには列車、バスの時刻はご自分で調べていただきたい。季節により変わることもあるからである。また、筆者の個人的体験談を全面的に信頼されても困る。その後に世の中も変わるのである。有るものが無くなることも川では不思議ではない。自分で地図を調べたり、電話をかけて聞いたり、実際に行ってみて書いてあること合っているかどうかチェックするなども旅の楽しみの一つだと思う。少しの手間やちょっとした不確定要素は旅のスパイスと思っていただきたい。それと皆が知りたい川の様子や瀬の情報はあまり書いていない。いろいろな本もあるし、インターネットで情報を探すことも出来る。ただ、基本的にハードな瀬のある所は極力遠慮して、ゆったりと川下りをするのが束の間ツアーの真髄であると考えている。ともかく、キャンプ道具を積んだまま沈はしたくないからである。