2006/11/19

激闘豪丸狩其のF


11月18日。 日々、寒さは増し、晩秋から冬へと季節は移動している。
暗いうちに家を出、約1時間かけて三重県を北上した。
今回は、単独パラノイア釣行。 狙いは小規模な野池。
 
 
 
エントリーした頃には、空は既に明るく、水面から蒸気が立ちこめている。 幻想的な景色をカメラに収める事なく、私は釣りに集中した。


寒い・・・。 キャストが決まらない。
固い・・・。 体の動きがぎこちない。
 
シダックスの定義。
シダックスの多い池。 狙うはシダックスの前ではない。
シダは、大概、覆いかぶさって水面にたれている為、打つべきところはシダの奥。 奥行き数十センチに入れれば入れる程、バイト率は上がる。
そして、ひかかる事なく、シダの中から飛び出した淀川トーピード。
 
モワッ!?大きく水面は崩れた。
 
渾身のフッキング・・・どころか、竿ごと水に落としてしまいそうな、硬直した体。
追いアワセ・・・どころか、しっかりパーミングできていない私の握力&指先のシビレ。
 
フッキング不十分なままのファイト。
 
ジャンプ!同時に捌く・・・どころか、跳ね終わってから、竿を寝かす、恐ろしい程のタイムラグ。
意のままに誘導する・・・どころか、しまいには、又の間をくぐり抜けるブラック。
 
何ですか?初めてデカメロン掛けたんですか?バリのファイトの末、運よく握力MAXランディング!!
少しの余韻、物凄く旨い達成感の一服を済まし、再びキャストに集中した。
 
水面に生物反応は感じとれない。
いつも研ぎ澄まされている私の聴覚、一つの捕食音も聞く事なく、水辺を一周した。
左足がおかしい。
とにかく冷たい。
・・・・・・ウェーダーからの浸水。
 
次なる野池を目指す。
 
山道を切り裂き、たどり着いた野池。
予想以上の減水に驚きながらも、実釣開始。
余裕の水温12℃。 1匹で終わらせる訳にはいかない。
 
天気は曇り、微風&無風。
「絶対に出る」 勝手な思い込みの確信の元に、自らが操るプラグワークに酔いしれる。
静かに、スローに、時にメリハリを入れ、今か?今か?状態、超集中したプラグが動きを止めた。
 
鼻に違和感・・・今の今までどうして感じなかったんだ!?バリの違和感。
巨大な鼻クソが、想定できた。
動きを止めたプラグはロングポーズのまま放置され、軽く握ったまま、ロッドは浮輪にソッと置かれ、私は除去作業に集中した。
 
けたたましい爆音と共に、水中へと引きずり込まれた!?
 
目が点になりつつも、左小指は鼻の穴に突っ込んだまま、ロッドを掴んだ右手は真上に突き上げられた。
 
そう、まるでへら師の様なアワセで・・。
 
と、同時に瞬間的にダイレクトは逆転を繰り返す。
フッキングは不十分。
ゴワついたスプールを指で抑え、ラインスラッグを取り、ケツが滑る程の渾身のアワセ!! まさに秒速。
 
水中でプロペラをかき回し、バイト地点より2メートル手前に、プルベイトは浮き上がった。
 
いつも静かな私ですが、この秋一番の大声は、歓喜の叫びとは程遠い、怒りの叫びでした。
 
 
 
さらに移動。
民家が近い、林の中の野池。
土手を上がり、忍者バリに水辺を覗き込めば・・・・・・・護岸沿い、サスペンド5丸!!
 
左足の浸透面積が除々に拡大していく中、集中力を切らさず、果敢に繊細に豪快に攻めるも、小さな反応をいくつか感じただけで、プラグが水中に消える事はなかった。
 
降り出した雨、フリースジャケットは次第に水を含み出し、左足が完全に麻痺した時点で・・・・私の集中力は切れました。
 
最後に夕まずめに水辺にいなかった事をお許し下さい。
ウェーダーのまま、左足からクチャクチャ異音を発しながらのミニストップでの買い物。超注目&熱視線をくださった店員、及びお客様、特別扱いに感謝しております。
 
 
 
本年度、水面乃乱はこの先更新される事はないでしょう。
皆さん、又、来年何処かのバスポンドでお会いしましょう。
 

[水面の乱TOP]