居場所

 

生きていく上では、みんな「居場所」が必要だ。
当たり前の話で、もし貴方の足元に地面がなかったら?空気がなかったら?
・・・そもそも空間自体が存在しなかったら?
つまりはそういうことだ。
空気や水、食べ物のように生きていく上で必要不可欠なもの。それが「居場所」
それは誰かに認めてもらうことで存在して、誰かを認めることで与えることが出来る。
そういう意味では、私が「居場所がない」と感じるのはおかしかったのかもしれない。
お父さんという家族が居て、学校に行けば仲間達が私に居場所をくれる。
そういう意味では、私はじつに居場所に恵まれているといえる。

だけど、一時期家に居場所が無いと感じたとき。
ゴミの山が私の居場所だったときに。
人から捨てられた「もの」達。
居場所がなくなって「ゴミ」に、「私」を見てしまったことがある。

居場所がない寂しさと悲しさが、私にはよく分かるから。
居場所のない彼らをどうにか「助けて」あげたかった。
それは偽善なのかもしれない。
役目を終えて眠っていた彼らを、再びたたき起こすようなことなのかもしれない。
だけど、もし。居場所がなくて「ゴミ」にされてしまったのなら。
私が彼らに居場所をぱげられればと思った。
私だけでも、彼らを認めて「ここに居ていいんだよ?」といってあげたかった。

きっと、それは私が言って欲しかった言葉で。
きっと、それは私が心から求め続けていた言葉。
遠い昔、どこかの世界で誰かが言った。

「俺たちは皆手を伸ばしている」と

じゃあ、後は私が手を伸ばせば
その手を掴めば、私の居場所があるんだね
きっと、その声の主は笑いながら言うだろう。

「当然だ、レナは俺たちの「仲間」なんだからなっ」

・・・あれ?
なんで圭一君の顔が浮かぶんだろう?
「部活」の一番新しい仲間で、一番騒がしい、一番面白い・・・そんな男の子。
私は彼に認めて欲しい・・・?
いや、彼に「私の居場所」になって欲しい?
・・・そうなのかも・・・いや、そうなんだろう。

さぁ、今日も張り切って「宝物」を探そう。
「ゴミ」にされてしまったもの達に「ここに居ていいんだ」と言って回ろう。
彼がしてくれたように、私も「何か」に手を差し出す。
彼らに居場所を与えるために・・・