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「悟史くんは・・・どうして私と居てくれるんですか?」 ふっとした疑問だった。 「え・・・いきなりどうしたの?詩音」 驚いた顔で私を見ている。 「いえ、なんとなく・・・なんですけど。私って、ほら、園崎だし・・・ダメな所だっていっぱいあるし、我侭だし・・・その、ぁぅ・・・」 こちらを怪訝に思うような瞳じゃなくて、きょとんとしている感じの目。 「・・・詩音はさ」 されるがままにされていると、悟史くんが私の目を見ていた。 「僕のダメなところ、結構知ってるよね」 「い、いえそんなっ」 否定しようにも、いくつか思い当たる。 「それが分かったから、僕のことを嫌いになる?」 答えは決まっている。 表情を見て答えが分かったのか、悟史くんはいつもの微笑で私を撫でてくれた。 「つまり、そういうこと。」 ダメなところが多いから、嫌いとか。 「ダメなところがあるのに、なんで?」じゃなくて、好きだからダメなところを見ても、変わらない。 好きって気持ちは「桃」なんじゃないかと思う。 だけど、こうやって二人で共有することで たったそれだけに気付けなかった私は、あんなことを聞いてしまった。 ただ嬉しくて泣き出してしまった私に、おろおろしながらもしっかり手を握っていてくれた彼が愛しかった。 私達の「桃」は、まだまだ甘く香る。
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