ふと思うこと〜素朴な疑問〜

 

※注意

このSSは仮面ライダー魔風鬼をベースに「ノリ」と「悪ふざけ」をカオスになるまで混ぜて書き上げられています。
仮面ライダー斬咲鬼より一人参加していますが、ベースは魔風鬼のはずです。場所仙台だし(ぁ
悪ふざけの認められない人は読まない方が吉だと思います。つまりネタをネタとして考えられない人はリターンプリーズってことです。
悪ふざけが大好きな人や「801」がはっぴゃくいち、はちまるいち以外の読み方で読める人は読み進めて構いません、多分。
それでは、どうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ここは鬼の集う場所。
鬼といっても「怪物」の方の鬼ではなく、日夜戦う仮面ライダー達である。
本来ならば過密シフトが組まれているがゆえに、数人の鬼が揃うことは珍しい。
だが、季節柄魔化魍が出にくい時期があって東北は「それ」が今頃だったという話。
他の鬼が思い思いの休暇をすごす中、仙台某所、四人の鬼が顔をあわせていた。

「・・・で、何でこれが居るのかしら」

鬼姫ナゲキはジト目で自分の横に座る人間を見上げた。

「何故といわれてもナゲキさんが居るからとしか」

「私が誘ったの。丁度本部にいたし、一緒にどうかな〜って」

鬼姫の隣に座るは銀髪隻眼の丈夫。
そしてその前に座るのは、触覚のような髪が特徴的な彼女の姉だった。

「まぁ、暇してんなら別にいいじゃないか」

その姉の横には赤い髪に意志の強そうな目元、先ほどの銀髪よりは小柄だが烈丈夫といって問題ないたくましさをもった男が座っている。

「・・・そもそも姉妹だけでゆっくりお茶でも・・・って誘ったのはどこの誰かしら、ナナキ」

ナゲキと呼ばれた細身の少女は先ほどまで男に向けていたジト目を自分の姉に向けた。

「だ、だって本部に行ったら二人とも居るんだもん。マテキくんも久しぶりにお茶でもっていうし・・・」

この姉妹、パワーバランスでは妹の方がやや上らしく。姉のナゲキはアワアワと弁解をしている。

「ふぅん・・・つまり、妹より恋人なわけね?「姉さん」?」

こういうときばかりナゲキは「姉さん」を強調して言ってみる。
その一言に前に座る赤髪の男とナナキが同時に赤面するのを眺め、意地悪そうな笑みを浮かべた。

「だ、だからコイツも連れてきたんじゃないか」

赤髪のマテキは赤面しながらもナゲキへと反撃の一矢を放つ。

「な、別に私たちはそんな関係じゃ・・・」

「あっれー、その「な」はなんだったのかなぁ・・・」

ナナキも復活し、ナゲキ弄りに参加する。
流石に連れ添った年月が長い分、こういうときのコンビネーションは抜群だった。
ナゲキはややあわをくったものの、隣の銀髪は涼しい顔で状況を分析するように周囲を見ていた。

「ちょっと、貴方も何とか行ったらどうですかむしろ言いなさい」

「ナゲキさん、最後のほう命令になってます」

銀髪がはじめて口を開いた。
割と通りの良い声で彼は暖め続けた爆弾を投下する。

「まぁ、ココに着くまでの道のり散々惚気を見せられた身としてはそっちの方を追求したいんだがな」

今までだんまりを決め込んで、溜めに溜め続けた爆弾。
その威力は再び目の前に二人を赤面させるには十分な破壊力を持っていた。

「別に惚気てなんか」

「腕を組むわ目線が合えば笑いあうわ夕飯のメニューを相談してるわ・・・まぁ、新婚さんとでも言えばいいか?二ヶ月目くらいの」

いねーよといおうとしたマテキを黙らせる一撃。
この男、こと戦闘に関して機を読むことに長け、己のもてる最良の一撃で敵を葬り去る・・・!
・・・何のことない舌戦にもそれが適用されるとは誰も思っては居なかったが。

「そうですね・・・「姉さん」はマテキさんのピンチなら仕事明けでも飛んで行きますしねぇ・・・」

「全くだ。ナゲキさんは全く来てくれない辺りが寂しくも在るが。」

ニヤニヤと同調する二人に小さくなる二人。場の流れは一目瞭然でマテキたちが不利であった。

「で、でも今年はヘルプのお仕事多かったよね!」

ナナキが強引に会話の流れを別方向に持っていく。
ナゲキ組は「ちっ」と残念そうな表情を作り、マテキはここぞとばかりナナキ支援に入る。

「だよなぁ。思い返せばオレ、結構色んなところ行ったかもしれない」

「そのマテキ君の応援で私も結構飛び回ったよ〜」

二人の世界でも作る気かとでも言わんばかりの視線が浴びせられるが、気にしない。
多少強引でも流れを変えるためには必要不可欠な流れだからだ。

「・・・まぁ、私も結構フォローに走り回った気がするわ。「誰の」とは言わないけど」

ナナキと銀髪を見比べ、ナゲキはいった。

「私もこっちのフォローに大分入った気がするな。フォローを頼んだ数も多い気がするが。」

銀髪の男も「ふむ」と唇を指で押さえ、思い返すような仕草をする。

「ま、ソッチは結構大物多かったし、アイコだって。」

マテキは持ち込んだ例の飲料の蓋を開けた。

「・・・ちょっと待って。全員、誰のフォローに何回入ったか覚えてる?」

ナゲキが急に真面目な顔になる。

「は?シフト見れば一発だけど・・・どうした?」

「キリサキさん、シフト表」

ナゲキが隣の銀髪に声をかけると、キリサキは手帳の中からシフト表を取り出し渡す。

「まずマテキさんから・・・ナナキのフォローが△回・・・キリサキさんのフォローが・・・□回?!」

「あー・・・そんなに行ってたか。」

当のマテキは東北若鬼衆の中でも筆頭のような存在だ。フォローに回されることも少なくはない。

「・・・次、キリサキさん・・・私のフォローが□回。当然このくらいは来てると思ってた・・・マテキさんのフォローが・・・○△回・・・って二桁!?」

「・・・そこまで行った覚えが・・・」

「黙りなさい、シフト表は嘘をつきません」

「はい、黙ります」

この二人のシフトをみてナゲキはわなわなと震えた。

「・・・何、この回数・・・マテキさんは彼女より男のフォロー?そこの馬鹿に関しては私より男?」

言っておくが、ナゲキたちは付き合っているわけではない。一方的にキリサキが言い寄っているだけだ。
だが、ナゲキは何か理不尽なものを感じていた。

「・・・前々から思ってなかったこともないけど、ホモ?801?」

少し温度が下がったというより、言いようのない怒りがふぶきになったかのような冷たい眼差し。

「「はい?」」

男二人は目が点になる。

「うわぁ・・・どっちが右でどっちが左になるのかな?」

「ちょっと待てナナキ!?」

「おかしい、この空間は何かがおかしい・・・」

ある人は言った。

『ホモの嫌いな女子は居ません!!』

と。凄まじく極論な気がするが。

「だって、そうでもしないと説明つかないでしょ?この回数」

「いや、そこはライバルとして」

「黙りなさいこの駄犬が」

「黙ります」

惚れた弱みも在るが、今のナゲキに逆らってはいけない。本能がそう告げている。

「で、どっちが右なのかな?私としてはマテキくんが左なんだけど」

「ナナキ、どこでそういう知識を仕入れてきた!?」

「まっくんのパソコン」

「スンマセン、生まれてきてスンマセン」

やや笑ってない目でナナキは笑顔を作る。

「いえ、ココはヘタレ攻めのキリ×マテでしょう?」

「えー、マテキくんは左だよー」

二人がきゃーきゃーと盛り上がる中、男二人は床に膝を落としていた。

「なぁ、キリサキ・・・」

「なんだ・・・」

「俺たち、なんか悪い事したか・・・?」

「身に覚えはないが、丁度同じ事をお前に聞こうと思っていたところだ・・・」

女性二人は「受けだ」「責めだ」の論争をテーブルの上で楽しそうに繰り広げている。
男二人は何が悪かったのか沈痛な表情で思い返す。


それは、ある晴れた日のことだったとさ。

 

 

 

まぁ、結論としてはライバルもいいけど想い人にはもっと構ってあげましょうって事なんだけど。


 

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