| 茨城県鉾田市高田地区にのこる「盆づな」 |
茨城県鉾田市高田地区は古くから、子供たちによる「盆綱」の風習があります。
この風習の起源ははっきりと分かりませんが、私の小学生(昭和30年代当初)にはすでにおこなっていました。
8月13日の迎盆の日に、藁で編んだ大縄を、子供達が引きまわし、集落の墓場に行き先祖を乗せるための言葉文句「ほーどけさま、のっらしょう」と唱え数箇所のお墓を回ります。
その後、集落内を一軒ごと練り歩き、先祖の霊を乗せた盆綱を引きながら、各々の家に行き「ほーどけさま、おじらっしょう」と唱え、その先祖の霊をおろすのです。
当家からは、子供達にお礼の金品・菓子を与えます。
昭和30年代当時は、隣の小崎地区でも行われていたようですが、現在消滅しているようです。
「盆綱」の形は、藁を乾燥させ直径5cm程度の小束作り、この小束をさらにまとめ、頭部を約20cm程度に大きく束ね、尻尾のに向かって細く編み、10m程度の長さのものをつくります。また子供たちが持つ縄を人数分取りつけます。
当時は、小学生の男の子だけしかこの盆綱を持って練り歩くことが出来なかったので、女の子はくっついて歩いていくだけでした。
しかし、最近は子供たちが少なくなり女の子にも盆綱を持って貰わないとこの行事が出来なくなってしまっています。
また、子供心に盆綱がくると当家からの御礼のお金が分配されるため、この季節がくるのが待ち遠しかった記憶が残っています。
地域にのこる伝統的な行事は、地域コミュニケーションの一つでもあり、残しておきたい行事です。
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自宅に立ち寄った「盆綱」
平成19年8月13日 午後6時撮影
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お隣さんに移動中
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お隣さんに祖先をおろす(その1)
このときの掛け声「ほーどけさま、おじらっしょう」と唱えながら盆綱を、お互いに引き空中に上げ、数回地面にたたきつける。 |
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お隣さんに祖先をおろす(その2)
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