●宮城第一ホテル(農協会館)
仙台駅東口に1980年(昭和55年)12月開業したホテル/宴会場
1992年(平成4年)に仙台のホテルの競争激化、第一ホテルの経営悪化等の理由により廃業した。2008年に解体され、しばらく更地の状態で放置されていたが、2012年、跡地にヨドバシカメラ仙台
第二ビルが建てられて、今日に至っている。
左下の写真は1992年頃の仙台駅東口の様子であり、右端に宮城第一ホテルが確認できる。地上13階、地下2階の建築物で、商業施設、宴会場のある5階までの層と6階以上のホテルの層からなり、最上階にはトロピカル風のラウンジ(ノアノア)があった。
右下は現在の写真であり、すっかり駅周辺の様子が変わってしまったが、ホテルの左隣にあった2つのビルが残っていることがわかる。
※ 他サイトの撮影画像を転載させていただきました。
●宴会場(ゴールデンホール)
宮城第一ホテルには、小宴会場の弥生と桃山、中宴会場の飛鳥、大宴会場の天平の4つの宴会場があった。いずれの会場も音響(音源はカセットテープ)、照明(調光機能あり)、映像(メディアはスライド)の設備を備えていた。飛鳥は仕切りにより2分割することができ、天平はステージ、コンソールルームを備えて、ロビーとの仕切りを移動して会場のスペースを変えて、パーティー、講演会、ライブなどの多目的に使用できるように設計されていた。
図は宴会場の見取図を記憶を頼りに作成したものである。5Fは吹き抜けになっていて、中二階が写真室、結婚式場(神殿)になっていた。
●披露宴の進行
披露宴は以下の流れで行われた。当時の披露宴の一般的な進行であったが、仙台ならでは演出として、新郎、新婦入場の後に、新郎友人が法被を羽織って長持を担いで会場に入場した。
1.新郎新婦入場(和装:長持唄が会場に流れる)
2.仲人の挨拶
3.来賓の挨拶
4.乾杯(シャンパン)
5.ウェディングケーキ入刀
6.歓談
7.新婦退場
8.新郎退場
9.新郎新婦再入場(洋装)
10.キャンドルサービス(ブラザーサン・シスタームーンが流れる)
11.余興、祝電披露、スライド上映
12.子供から新郎、新婦へのブーケの贈呈
13.花嫁手紙朗読
14.親への花束贈呈
15.親からの謝辞
16.新郎新婦、仲人、両家両親の退場
17.会場入口で新郎新婦が出席者を見送り(愛の国から幸福へが流れる)
ブラザーサン・シスタームーンの音源と歌詞はこちら ⇒ 音源、歌詞
●披露宴の料理
披露宴の料理は、和食、和洋中、洋食の3つのコースが準備されていた。会場は、和食ではテーブルが直列配置(流し)にされ、和洋中と洋食では円卓に配置された。和食では料理のほかに口取りと赤飯が盆の奥に置かれていた。和洋中では秋冬になると松島産の生ガキが出されて、お客の評判がよかった。また、洋食ではデザートにアイスクリームが電飾された氷台に載せられてサービスされた。子供用には青い大きなプレートに盛り付けられた特別食があった。
和食:前菜、お造り、酢の物、焼き物(海老または蟹甲羅)、煮物、香の物、
茶碗蒸し、吸い物、メロン
和洋中:中華盛り合わせ、お造り、サーモンパパイヤまたは生ガキ、ローストビーフ、
パン、サラダ、フルーツポンチ
洋食:海老のカクテル、亀のコンソメスープ、白身魚のソテー、ビーフステーキ、パン、
サラダ、シャーベット、メロン、アイスクリーム、コーヒー
●ドリンク、引出物
ドリンクは、乾杯のシャンパン以外に、ビール、オレンジジュース、日本酒(仙台の銘酒勝山、和酒と呼ばれていた)、ウイスキー(オールドの水割り)がサービスされ、洋食では白と赤のワインも出された。
引出物は食器類が多く、引菓子と阿部蒲鉾の結婚式用詰合せ(蒲鉾で鯛などを造ったもの)といっしょに、ホテルの白い手提げ袋に入れられて、椅子の下に配置されていた。
※ 他サイトの撮影画像を転載させていただきました。
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