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一目千本桜 千桜公園
春になると桜の花が咲く大河原へ白桃さんが飛んでくるのが恒例となった。今年は久しぶりに奥様の紅桃さんもご一緒でした。紅桃さんは、これが三度目の一目千本桜見物である。しかし、今年の桜は異常に開花が早く、4月5日には満開となり、白桃ご夫妻が到着した4月15日はすでに葉桜になっていた。せっかく一目千本桜を見に来たのだから、何はともあれ葉桜承知で柴田町船岡の白石川千桜公園を案内した。桜が満開の時には大勢の花見客で賑わっていたが、今は人影も少なくて静かだ。しかも寒い。それでもレンギョウやスイセンが黄色の花を咲かせて、お二人を迎えてくれたことに感謝しよう。この千桜公園は一目千本桜の中でも超人気スポットなのだ。来年に期待しよう。
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カラオケ居酒屋
お花見は残念な結果に終わったが、もう1つの楽しみが待っている。我々の共通の楽しみ、それはカラオケ。大河原へ戻ってカラオケ居酒屋「福ちゃん」に入店。他に客はいなくて貸し切り状態。歌い放題である。店の雰囲気は泥臭いが音響は抜群である。貸し切りで歌い放題だなんて、なんと贅沢なことか。新橋駅界隈を拠点に飲み歩いていた「新橋おじさん」の白桃さんにとっては、たぶん異次元の世界であろう。懐メロ中心だが、次々と歌が飛び出して終わりを知らない。しかし、明日のことを考えて少し早めに切り上げ、ご夫妻を大河原グリーンホテルまでお送りした。大河原にホテルはここ1軒だけ。地理学的に見て、17万人圏域の中心都市を主張するには弱点の多い町である。
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宿場町めぐり
翌朝、白桃ご夫妻が待つ大河原グリーンホテルへ。今日は桃の花が咲く福島へ向かい、花ももの里、中野不動尊、医王寺を案内するぞ。桜で空振りした分を桃の花で穴埋めしようという魂胆である。しかし、何も見ずに福島へ直行するのは芸がない。行く途中も観光のうちと思い、国道を逸れて奥州街道の宿場町を通ることにした。北から順に、宮城県の金ヶ瀬宿、宮宿、白石宿、斉川宿、越河宿と進み、県境を越えて福島県の貝田宿、藤田宿、桑折宿へと車を走らせた。著名な妻籠宿や大内宿に比べれば何の変哲もない町並みだが、斉川宿、越河宿、貝田宿などは素朴で捨てがたい風情がある。最近人気が高まっているフットパスやらで、町並みをのんびり歩くのも良いだろう。
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旧伊達郡役所
桑折の町並みに進入。桑折は奥州街道と羽州街道の分岐点だから、宿場も栄えていたに違いない。中心商店街を南下すると、正面に擬洋風の大きな建物が見えてきた。国指定重要文化財の旧伊達郡役所である。当初の伊達郡役所は保原にあったが、熱心な誘致運動により桑折に移された。以来、保原と桑折は犬猿の仲になったらしい。それはさておき、山形、福島、栃木の三県には明治時代の擬洋風建築が多い。これには三県の県令を歴任した三島通庸が明治新政府の権威を示すために建てたものだろうが、今では大切な文化財となっている。三島の人物評価は真っ二つに分かれ、那須地方では那須野が原開拓に尽力した大恩人、庄内地方では農民を弾圧した極悪人と語り継がれている。
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花ももの里
桑折で奥州街道を西に逸れ、飯坂の市街を車内から観察して走る。高度成長期には120軒以上の旅館が軒を連ねる東北随一の温泉街だったが、今は旅館協同組合の加盟旅館が42軒に減少しているとか。利用客数も東北トップの座を秋保温泉に明け渡して、どこか寂しげである。この飯坂に新たな観光スポットが出現した。平成19年にオープンした「花ももの里」である。期間限定の観光スポットだが、訪れる人が年々増えているように感じられる。私は二度目の訪園だが、前に来た時より見応えがアップしていた。紅や白の花桃を背景に、白桃さんと紅桃さんを記念撮影。どうですか?福島の春は。「花ももの里」に限らず、福島盆地の春は桜や花桃が咲き乱れる桃源郷となるのだ。
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中野不動尊
ここから4kmほど西に、ちょっと不思議な雰囲気の寺があります。観光地としてはB級スポットですが、きっと印象に残るはずですよと促して、日本三不動の1つ「中野不動尊」を案内した。飯坂町中野にあるから中野不動尊と呼ばれている。国道13号を米沢方面に走行し、左折して細い道を下れば良いのだが、つい左折を忘れて行き過ぎてしまった。何度も来ているのに、この体たらく。やはりカーナビは必要かな。中野不動尊が印象に残るのは、朱塗りのお堂と洞窟めぐりがあるからだろう。大日堂(写真)の下から奥の院洞窟めぐりが始まり、これまた朱色も鮮やかな寂光門を潜って外に出る。何とも不思議な空間である。きっと印象に残ったことでしょう。
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医王寺
次に訪れたのは飯坂町平野の「医王寺」だ。かれこれ60年ぶり、2度目の訪問である。あれは小学生の時だった。遠足は飯坂に行きたいと言う私の希望が叶えられ、医王寺と熱帯植物園(名称は確か水洸園)へ行くことになった。福島電鉄の電車にも乗ったし、熱帯植物園にはワニもいた。そして、桃畑の中を医王寺まで歩いたのだ。しかし、同級生は皆、そんなところへ行った覚えはないと言う。共通体験の記憶が消えて行くのは寂しいものだ。山門を潜り中庭に立ったとき、記憶が明確によみがえった。あのとき、住職の奥様らしき女性がこの場所に立ち、佐藤継信・忠信兄弟(源義経の家臣)の話をし、松尾芭蕉の「笈も太刀も五月にかざれ紙幟」の句を読み上げたのだ。
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福島駅へ
医王寺の境内を奥に進んで佐藤継信・忠信兄弟の墓碑を見学。二人の墓碑は寄り添うように並んで建っていた。そろそろ桃の花咲く福島の旅も終わりに近づいた。医王寺を後にして国道13号を走行。途中、御山の「味処大番」で遅い時間の昼食をとる。目の前に迫る信夫山をトンネルで突き抜けると、福島の中心街が広がっている。メインストリートの駅前通りは古びたアーケードが撤去され、おしゃれな街路に変身していた。県庁所在地としては小規模な都市だが、桃の花のように愛らしい福島の街が好きだ。時間があれば見晴らしの良い信夫山なども案内したいのだが、時間切れでアウト。無事、ご夫妻を福島駅にお送りして別れた。
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