フェースの形状によるスウィートスポットの変化

1.高次モードの節

   「バドミントンラケットにおけるスウィートスポット」で円形の場合の高次モードの節が中心に来ることは理解してもらえたと思います。しかし、フェースの形状はやや長方形に近いスクエア型が主流で、また、逆三角形に近いものまで多様にあります。ここでは、それらのフェースの形状によるスウィートスポットの位置を推測するために、図1に逆三角形と長方形について、低次の節を示します。




図1 節の位置


 図を見れば明らかに、逆三角形の高次モードの節は上方(重心)にあり、卵型のラケットよりもスウィートスポットは先端側にあると考えられます。高次モードの節で打撃すれば、エネルギーが一次モードに集まり、無駄で不快な高周波は減るので、反発力も上がると考えられます。また、一列ごとのストリングは長い方がその弾性限界が高いことから、さらに先端側に移動すると考えられます。よって、卵型よりも逆卵型、スクエア型の方がスウィートスポットが先端に移動、分散することがわかります。但し、フェースの形状が円形から離れるほど、現実的には強度的な問題が顕在化します。

2.スクエア型の優位性

スクエア型は高次モードの節を卵型よりも、先端に移動、分散させることで、スウィートスポットを先端に移動させています。スウィートスポットが先端に移動したということは、より高い打点で捕らえられること、遠心力を使えることなどの優位性が挙げられます。また他にも、卵型よりも単純に面積が大きいこと、理想的なオーバーハンドストロークはラケットを斜めにしてインパクトするので、斜め方向に長いこと、フレームと垂直に交差するストリングが卵型よりも多いことなども優位性の一つだと思います。