16、人質の家族に対する攻撃とは何だったか >前述した自己責任論は主に人質3人に関する論点であり、家族へのバッシングは別の論点から考えねばならない。 >それは、非難側は「人質家族が自衛隊撤退を要求して政治的駆け引きを始めたことが非道徳的で愚かだからだ」という自覚の仕方をしているという点である。 >誰もが疑わないこの非難の正当性は、しかし相当疑わしく、また論理操作の臭いがするものでもある。 最後の一文はともかくそのとおりですね >事実を述べよう。この事件で政治的な駆け引きを仕掛けたのは、唯一、犯行グループなのだ。 >国内の自衛隊撤退論者は意見を国民の意見の一部であって、今回の事件での駆け引きの主役ではまったくない。 >犯行グループの『要求』と国内自衛隊撤退論者の『意見』は、自衛隊撤退という点で同一であっても、その力も内容もまったく異なる。 >しつこいようだが、実際に『要求する力』があり、真の意味で『要求』といえるものを出したのは犯行グループのみであって、 >国内自衛隊撤退論者は「言論の自由な世界における世論の一部」にすぎない。 >つまり国内自衛隊撤退論者の論は単に『意見』であって『要求』でない。 >意見にすぎないという点では人質の家族の「要望」も同じである。 ここは慎重に受け止めるべきですね 一理あります ただ、犯行グループの要求についてはそのとおりですが人質家族の『意見』は『要求』にみえましたが? 同一視点でかたってよいものでしょうか? しかしここは確かに議論されるべきところではあります >しかし政府が犯人側との交渉能力を持たないために、議論の本質は犯人との交渉つまり『要求』に対する対処ではなくなった。 >「テロに屈しない」という大義名分のもと、交渉可能性さえ切り捨てたのである。 自衛隊撤退しかカードがないと考えるとそう見えるかもしれません しかしイラク内政治勢力の駆け引きを利用するなどいくつかのカードがあったはずです 自衛隊撤退は諸刃の剣とも言うべきカードですのでむやみに振り回すのは考え物ですし 撤退拒否自体も日本政府の毅然とした態度という形ではカードになりえたとおもいます それぞれ日本政府が使いこなせたかは私には判断できませんが >そして、論点は自衛隊を撤退させるかどうかという国内の意見対立に変質してしまった。 >前述の通り、犯行グループは自然災害同然に見なされ論点から消えたのだ。 変質してしまったのはあまりにも反感を買う手法をとってしまったからですね この反感が後々聞いてくるわけです。同情の余地はありますが・・・