歌壇


   

             (小山市) 松本 道子

               山茶花の群れて咲き出づ勢いに
                負けじと我は天に目を上ぐ

               週なかば孫達の来て大はしゃぎ
                じいじとばあばは台風の目

               来る年も過ぎ行く年も手をつなぎ
                汝れと二人で生活行くかな

               何もかも普通だったねそれで良し
                共に忘れじ在る喜びを

               北風も我を育てて強くなす
                踏まれて起きる麦の如くに

               達成感小さき胸にあふるなり
                春夏秋冬ことば紡ぎて



             (小山市) 小竹日 甍

                「休刊の報に」

               新しき道描かむと冬籠

                「孫たちへ」

               十四の瞳に映せ聖樹星

               また開けて富士を見るなり白障子


             (小山市) 篠崎

               老いを連れ静寂の冬忍び寄る

               穏やかに菊香る日は暮れてゆき