Linux奮闘記 (その1)

新しいOSとの久しぶりの出会い(2004/07/16)
MicrosoftのOSとは、MS-DOSの時代から使い始めているので、かれこれ20年になろうとしている。
その間、GUI化が進み、コマンドの直接入力からは解放されて久しい。
しかし、ここにきて、またコマンド入力を主体とするOSに出会うとは。そう、Linuxだ。

今、ちまたで話題になっているオープンソースの代表格であるLinuxを自分のパソコンにインストールしてみようと思う。
Linuxの良さ、悪さについて、全くわからないので、私のこの事例がLinuxをこれから導入しようと検討している諸兄に、参考になればと思う。

TurboLinux10ディスクトップ
さて、Linuxは、いくつかのディストリビューション(配布形式、操作環境)があるが、ここでは、「TurboLinux10ディスクトップ」を用いる。

インストールCDは2枚で、CD起動ができ、キーボードやUSB、ディスプレイ、ビデオ、サウンドといった主立ったドライバは、難なく認識してくれた。
「へー、なかなかやるなあ。もっと苦労すると思っていたが。」

<特徴その1>
  1. ログインは、「root」
    マルチユーザー対応のOSのため、必ずログインしなければならない。
    いろんな設定などを行う場合は、「root」で入る。スーパーユーザーと呼ばれる。
  2. 終了するときは、「ログアウト」してから「シャットダウン」を選択する。
    Windowsと違って、1回の操作で電源はオフにならない。
    2回の操作が必要になる。(ちとめんどい。)


<特徴その2>
  1. CD−ROMやFD(フロッピイ)などのデバイスは、いったん「マウント」してからでないと使えないし、
    終わったからといって勝手に引き出してはいけない。
    必ず、「アンマウント」しなければ、不具合を生じてしまうのだ。
  2. といって音楽CDを聴くときは、マウントする必要はない。


<特徴その3>
  1. 日本語変換は、「canna(かんな)」。
    しかし、すぐに添付されていた「Companion CD」から「ATOKX」をインストールした。
    この「ATOKX」のインストールは、次項の「アプリケーションの追加と削除」で行う。


<特徴その4>
  1. 「アプリケーションの追加と削除」は確かにあるが、具体的には「パッケージの追加」という作業を行っている。

  2. CDをドライブにセットしてから、読み込み先のデバイスをCD−ROMに指定して、CD−ROMの中からインストールしたいパッケージを「検索」して、「インストール」を実行する。
    これは、httpdのバージョンをアップするときの画像です

【事例】
上図の「アプリケーションの追加と削除」ダイアログにあるメニューの「検索」で「ATOK」と入れて、 数多くのパッケージ群からを目当ての「ATOKX」を探した。 「atokx-1.0-2TL2」というのがそれで、選択後に「インストール」を実行した。
しかし、すぐには「ATOKX」には、なってくれなかった。
次の日、何げにパソコンを立ち上げると、「ATOKX」に変わっていたので、 結果的には、再起動すればよかったことを知るのだが、それなら、「インストール完了時にメッセージを出すか、自動で再起動してくれ」 という、Windowsの甘えたユーザー心理が思わず顔をもたげてしまった。
日本語入力が、やっとできた。


インターネットに接続
しばらく、エディタなどで遊んでいたが、次は、インターネットに接続してみよう。
こいつは、Windowsでは、簡単な設定操作の部類にはいるが、今回もっとも苦労する設定の1つであった。

<無線LANアダプタを認識させたいのだが>
無線LANアダプタ(PCカード)を挿入したところ、ちっとも認識してくれない。
「Linuxらしいな。」
Linuxの導入を決めてから、ドライバのインスト等で苦労するはず、とにらんでいたが、早速おいでなすった。

インターネットから情報を得ようにも、LANカードが認識しないんでは、話にならないので、インストールCDと一緒に付いていた 「DocumentCD」の中に無線LANのことが触れていないかなと思って探してみると、あったあった。
コンソールから「iwconfig」と打ち込んでみると PCカードスロットである「eth0」と「lo」というデバイスが表示された。
そしてお目当ての無線LANカードを挿入したスロット「eth1」には、
lono wireless extensions.
eth0no wireless extensions.
eth1 IEEE 802.11-DS ESSID:"????" Nickname:"????"
Mode:Managed Frequency:2.437GHz Access Point: 00:09:41:07:B2:22
Bit Rate:11Mb/s Tx-Power=15 dBm Sensitivity:1/3
Retry min limit:8 RTS thr:off Fragment thr:off
Power Management:off
Link Quality:92/92 Signal level:-6 dBm Noise level:-149 dBm
Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0
Tx excessive retries:0 Invalid misc:0 Missed beacon:0
「IEEE802.11-DS等々」長々と記述されていた。よく見るとアクセスポイントで設定したESSIDと違うIDだったので
(当たり前、デフォルトで一致していたら怖い。)

「turbonetcfg」 と打ち込んでネットワーク設定画面を表示させ、
「ネットワークインターフェイスの選択」で「eth1」を選び、さらに「WLAN」ボタンを押して、
「ESSID」を設定し直した。
しかし、ここでも、すぐには反応してくれなかったので、いったんパソコンを終了させ、6時間くらいたってから起動してみると見事接続ができる状態になっていた。
インターネットは、Yahooなので、あらかじめDHCP設定とし、その他は一切触らずに設定は終わった。
「Linux」は、いちいち「再起動しなさい」と教えてくれないので、自分から念のため再起動する習慣を付けておこう。

<Webサーバを構築したいのだが>
さて、次に実現したいのは、Webサーバの設定だ。「Apache」を起動させ、「Perl」を動かしたい。
ところが、ここでも、パッケージからのインストールは無事にすんだが、「httpd」というサービスが起動してくれない。
「Apache」の「conf」の「ServerNameのコメントをはずし、適当な名称を入れればいいんだよ。」というどこかの掲示板情報に基づいて「ServerName 127.0.0.1:80」とやってみてもだめ。
「httpd」はどうやって起動するんだああ。

と、そのとき、「TurboLinux」のホームページに「httpd」のバグがあるとのことで、その修正パーツをダウンロードできると書かれてあった。
じゃあ、「Turboアップデート」でもできるよな。てなことで、実行すると案の定「Apache」の修正版があったので、早速ダウンロードしてみた。
すると、今までサービスの「httpd」で「実行」ボタンを押しても「停止中」というボタン表示から決して変わってくれなかった状態が、 即「実行」という表示に変わってくれた。
何だよ、「TurboLinux」のせいかよ。やれやれ。ここで、休憩。<昼食に出かけます>

昼食を終えて、気分も新たに、次は「perl」が動いてくれるかだ。
昔の本を引っぱり出して順番にトラブルの原因を探ることにした。
まず、インストした「Perl」は、起動しているのか?(サービスではないので、コンソールにてチェックする。)
コンソールから「perl -v」と打ってみた。
うむうむ、何やらメッセージがいっぱい。ということは、動いてはいるようだ。
しからば、「Apache」は?(サービスなので、「設定」の「コントロールセンター」の「サービス」で確認。)
相変わらず、デフォルトでは実行してくれないので、ボタンを押して実行させた。(面倒だが、原因が分からないので。)
「Apache」も実行してくれた。

それでは、と、ブラウザで「http://127.0.0.1/」と打ち込んでみたが、だめだ。

「Apache」の環境設定ファイルを確認しよう。
「/etc/httpd/conf」の「httpd.conf」をみて、
「DocumentRoot "/var/www/html"」
という1行があったので、ここに「test.cgi」という簡単な表示用perlファイルと、「test.htm」というHTMLファイルを置いてみた。
すると、「test.htm」はうまく表示するのに、「test.cgi」はだめだ。
あれれ。

と、「/var/www/」の直下に「cgi-bin」というディレクトリがある。
私が作成したのではないので、たぶん「Apache」が作ったのだろう。
であれば、ここに置いたらどうかな?

ブラウザで「http://127.0.0.1/test.cgi」と打ち込んだ。
だめだ。
ならば、「http://127.0.0.1/cgi-bin/test.cgi」と打ち込んだらどうだ。
やややったあ。 動いた動いた。無線LANに続く驚きと喜びに打ち震えてしまった。(それほどうれしかった。)

後で冷静に「Apache」の「httpd.conf」の中をみると
「ScriptAlias /cgi-bin/ "/var/www/cgi-bin/"」
という1行があり、ここでは、スクリプト文は、ここに置いてね、といった記述があったのだ。
でも、この情報、どのホームページにも載っていなかったのは、なぜ。
常識なのかなあ?

まあ、ともあれ、インターネットがみられて、Webサーバ(perl/CGI)が構築できたことにしばらくは満足している。
ここまでに要した日数は、約2日間だが、自分としては、よくやった方だと思う。

その他のトラブル&要望
<マイコンピュータが変だ>
ところで、ディスクトップ上にあった「マイコンピュータ」アイコンが、XML文書に関連づけられてしまった。
「マイコンピュータ」は、とても重宝で、CD−ROMなどのデバイスをマウントするのに使用していたために、 それが機能しないことには、CD−ROMの音楽や中身がみられない。

<WindowsMediaPlayeファイルを再生したい>
インターネット上には、映像のファイル形式として、「wmv」がたくさんある。
Flashはホームページの飾りつけとしての機能に特化しており、 映像の再生は、もっぱら「Windows Media Player形式ファイルのwmv」が主流だ。
「mpeg」などはほんの少ししか置かれていない。
しかし、TurboLinuxでは、つい最近、対応するPlayerを添付したが、それまでに購入したユーザーにはサポートなしだ。
この辺、無料で配布しているMicrosoftの経営戦略の方が上手だ。 それを取り込む情報もあるようだが、ちょっと難しい。
まだまだ、前途多難なわが「Linux」だ。

疑問あり
  1. デフラグって不要なのか?
    Linuxはフラグメンテーションという状態にならないのか?それを解消する方法はあるのか?
  2. スピードは、あまり速くない。
    起動、終了時のコンピュータ内での処理は、とても遅く感じられ、ブラウザの反応や各種設定画面の動きも少しもたつく感じがする。
    今のところ、XPより早い感じはしない。すると、OSとしての魅力はないのか、それともあるのか?

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