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 技術の進歩はもちろんのこと、テニスは道具の進歩が目覚ましいスポーツです。デカラケ、厚ラケブームはもはや昔の話。テニスショップのラケットコーナーには新素材、新構造ラケットがあふれていますから、ラケットに対する知識に乏しい人が自分に最適の1本を探し出すのは大変です。また、ラケットの性能を最大限に引き出すためにはストリングの知識も不可欠。そこでこのコーナーでは、私たちがラケットやストリングなどの知って得する情報や裏話などをお話していきます。正しい知識を持って自分に最適な道具を選べば、テニスがもっともっと楽しくなりますよ。

 正しい道具選びをするにあたって、道具選びの基本を伝授してくれる達人たちを紹介しましょう。 テニスショップ、テニスパラダイスの店長『太田稔』さんと、同じくテニスパラダイス、ストリング担当『小山成人』さん、そしてシューズ・アクセサリー担当の『野村智毅』さんです。彼らは中古ラケットの目利き・ビンテージラケットの鑑定人とも呼ばれ、その他テニス用具全般についてなんでも知っているという強者。彼らの知識を身につければ、ラケットを何本も買い換えたりすることはなくなるでしょう。


【第22話】
「ラケット購入時のテニスショップ活用術─初心者編─」

 これからテニスを本格的に始めたい人にとってもっとも頼りになる存在。それがテニス専門ショップです。ところが「ラケットを買おうと店内に入ったら、ズラッと並んだ大量のラケットに圧倒されて何も買わずに退散。結局、量販店で1本数千円の安売りラケットを買ってしまった」などというもったいない話もちらほら耳にします。
 ラケットを購入するからといって肩肘張る必要は一切ありませんが、最初に自分に合ったラケットと出会えるかどうかによってその人の将来のテニス人生は大きく変わってしまいます。相性の悪いラケットは上達の妨げになるばかりかケガの原因にもなります。そのような無用のトラブルを避けるためにも、ラケットはテニス専門店で店員と相談しながら購入することを強くお勧めします。
 今回は初心者の方がテニス専門店でラケットを購入するまでの流れをQ&Aで再現してみました。自分に合った1本を見つけ出すためにぜひ、参考にしてください。

■■■設定モデル:これからテニスを始める初心者(女性)

1.ラケット選びの第一は自分の好みを店員に伝えること

Q:
ラケットを購入するつもりでテニス専門ショップに行
っても、どんなラケットがいいのか、選ぶ基準がさっ
ぱり分かりません。
A: 初心者向けのラケットだけでも各メーカーから何本も発売されています。その大量のラケットの中から1本を選び出す際、機能性を比較したりする前にまずはお客様の好みを教えてください。例えば「弟が使っていたから私もプリンスがいい」とか「白が好きだからラケットも白がいい」などで十分です。そういった話をきっかけに店員とのコミュニケーションもスムーズに行えるようになります。


ショップにはたくさんのニューラケットが並んでいる

2.とりあえず重量、フェース厚、フェース面積の3点をチェック

Q: 店内に陳列してあるラケットには、値段の他にいろんな数字やデータが表示されているので混乱してしまいます。
A:
初心者の方が素材やバランスなどラケットのスペックをすべて
チェックするのは困難ですから、まずは重量、フェース厚、フ
ェース面積の3点を見てください。
【チェック1】重量
重量は女性向けのラケットであれば平均で270〜280gです。
最近は250gを切り超軽量ラケットも増えていますが、これか
ら正しいフォームを覚える必要がある初心者は、しっかりスイ
ングしてボールを飛ばす感覚を養うために270〜280g程度は
あったほうがいいと思います。
【チェック2】フレーム厚
初心者にはフレームの厚すぎるラケットはお勧めできません。
フレームの厚いラケットは反発力が高いので当てただけで飛ん
でしまいます。スイングしてボールを飛ばす感覚を養うために
25ミリ程度の中厚ラケットがいいでしょう。
【チェック3】フェース面積
フェース面積は標準ラケットで110平方インチ程度です。フェ
ース面積が小さいほうが空気抵抗が少なくシャープに振れます
がスイートエリアが小さくなってしまいます。初心者ならスイ
ートエリアの広い110平方インチ程度のラケットがお勧めです。


重量・フレーム厚・フェース面積などは
説明書きをよく確認

3.ラケットを決めたら、次はグリップのサイズを選択

Q:
グリップサイズはどういう基準で選べばいいのですか?
A: グリップには細い方から順に1番、2番、3番があります。グリップの握りやすさには個人差があるので自分の好みで選んで構いませんが、目安としてはグリップと握手するように握ったときに4本指と手のひらの間に左手の人差し指が入る程度です。お客様の平均は2番、ジュニアや手の小さな女性なら1番、男性やウエスタングリップで握る女性などは3番という感じです。


グリップは軽く握って親指と他の指の間に
指が1本入るくらいの隙間があればベスト

4.まずは低コストで張れるサービスガットがお勧め

Q:
ガットの種類の多さにビックリ。値段もピンキリでどれを選ん
でいいのか分かりません
A: 多くの専門ショップでは割安のサービスガットを用意していますので「どうしようか」と悩まれるならまずはサービスガットを試してみましょう。テニスパラダイスではサービスガットとして(1)打感がやわらかいタイプ、(2)反発がいいタイプ、(3)耐久性にすぐれたタイプの3種類を用意しています。初心者の女性ならまずは(1)タイプがお勧めです。(※ラケットを購入していただいたお客様には、サービスガットを1,500円で張り上げサービスしています。) ちなみにガットの張り替えは週イチプレーヤーで3ヶ月に1回が目安です。テニスパラダイスではお客様ごとに張り替え日やガット種類、テンションのデータを記録してあります。張り替えの際に「ボールが飛ばない」とか「もっとスピンがかかりやすいガットがいい」などの感想を店員に伝えていただければ、次のテンションやガットを選ぶ参考になります。最初からベストのガット、最適なテンションを見つけ出すのは困難ですから、長いおつき合いの中で自分に最適なガットを
探し出しましょう。

はじめてのガットはショップのサービスガット
から選ぶことをおすすめ

5.テンションはラケットの適正ポンド数を目安に

Q:
ガットのテンションはどういう基準で決めればいいのですか?
A: ほとんどのラケットにはスロート部分に適正テンションが表示されています。例えば「53lbs±5」と書かれてあれば「このラケットは48ポンドから58ポンドの範囲でガットを張ることをお勧めします」という意味です。パワーがある男性などはテンションを高めに張ればボールの飛びすぎを抑えることができます。逆に非力な女性などはテンションを低めに張ればガットの弾力を利用してスピードボールが打てるようになります。ビギナーの女性ならまずは適正テンションの中間か2、3ポンド低めに張ってボールの飛び方を体感してください。

6.振動止め、グリップテープなど便利アクセサリーを

Q:
ラケットとガット以外に最初に用意したほうがいいものはあ
りますか?
A: ヒジや手首への負担を軽減したいなら振動止めの利用をお勧めします。また、グリップテープもプレーヤーに人気のアイテムです。
【振動止め】
フレーム厚最近のラケットは素材や構造で打球時の振動を抑える工夫がされていますが、それでもスイートスポットを大きく外すと嫌な振動が手元まで伝わってきます。振動止めにはラケットの中央部分で生じる振動だけを軽減する小さいタイプとフェースの広い範囲の振動を軽減する幅広タイプがあります。打点の不安定な初心者には幅広タイプがいいでしょう。
【グリップテープ】
ラケットには購入時にすでに性能のいいグリップが巻いてありますから、そのまま使用しても問題はありません。ただ、グリップの感触を変えたいならグリップテープを利用しましょう。グリップテープにはウエットタイプとドライタイプがあります。グリップ力を高めたいならウエットタイプ、汗かきの人や夏のプレーで快適にグリップしたいならドライタイプがいいでしょう。また、グリップテープは多彩なカラーが揃っていますから、自分なりにカラーコーディネイトするのも楽しいですね。


幅の狭いタイプの振動止め


グリップテープはたくさんの種類がある

取材構成/岡田洋司

【全23話】
【第01話】「ハイテク素材で甦った名器」"ウイルソン・プロスタッフ6.0"
【第02話】「2000年春のニューモデル購入指南」
【第03話】「とっても役立つガット基礎知識」
【第04話】「セントビンセント神話」
【第05話】「2000年全仏勝者のラケット」
【第06話】「2000年ウインブルドン勝者のラケット」
【第07話】「DUNLOPマックス200G」
【第08話】「2000年USオープン勝者のラケット」
【第09話】「2000年秋・注目のニューラケット」
【第10話】「とっても役立つガット基礎知識─その2─」
【第11話】「アクセサリーグッズ活用術」
【第12話】「テニスシューズ選びのヒント」
【第13話】「2001年全豪オープン注目プレーヤーのラケット」
【第14話】「2001年春・新作ラケット購入指南」
【第15話】「ガット張り 初級編」
【第16話】「サプリメントの上手な利用法」
【第17話】「2001年全仏オープン注目のラケット」
【第18話】「2001年ウインブルドン勝者のラケット」
【第19話】「ガット張り講座─中級編─」
【第20話】「2001年USオープン注目のラケット」
【第21話】「2001年秋・注目のニューラケット」
【第22話】「ラケット購入時のテニスショップ活用術─初心者編─」
【第23話】「ラケット購入時のテニスショップ活用術─中上級者編─」

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