道を歩いていて
向かい側から人が歩いて来ると、
だいたい75%の確率でその人の進路側に
なぜか足が進んでしまうのです。
そして、その人が右に行こうとするときに、
僕も右に移動してしまい、
左のときに左に移動してしまい、
通せんぼのようになってしまうのです。
なんなのだろうか。
ひどいときには、数回、
その悪意のない通せんぼを
バスケットボールのマンツーマンディフェンスのように行ってしまい、
僕の頭は「ごめんなさい、ごめんなさい」と混乱し、
実際には数秒のこのライン際の攻防的な
一連の動作が永遠に続くような気になり、
「ディーフェンス!ディーフェンス!」と
スラムダンク的な幻聴までもが聞こえてくるのです。
そして、頭が熱くなり、シューッとなって、
何も考えれなくなったら、どういうわけか
スッ、と通り過ぎることができるのです。
これはきっと僕の神経になにか問題があるのです。
香山リカ先生の不思議メガネで
透視してもらいたいのです。
たった1人のひとでも
こんなに頭が混乱するのですから、
朝の品川駅での乗り換えなどになると、
それはもう、かるいパニックになりそうなのです。
世に言う、カルパニなのです。
ですので、できることなら
品川駅の個室トイレの中に逃げ込み
内側からカギをかけて、
構内に人がいなくなる午前11時頃まで
密室型踊り念仏を唱えていたいのですが、
会社へ行かなくてはならないので、
僕はその何かの気体のアツアツ状態のときの
分子のような動きをする人々の中へ
一直線に向かっていかないといけないのです。
時には、おやじにチッと舌打ちされ、
僕は、心製の「舌打ちメモ」に
おやじの型番「OYZ-10-01」を記入したくもなるのですが、
それは妄想までにとどめ、
フラフラと流れるように進むのでした。
それにしても僕は
航空機のパイロットにならなくて
本当によかったのです。
そんな結論です。
コンピュータの「ヒューレットパッカード」という
なんだかカッコいい感じの企業は、
ヒューレットさんという人と、
パッカードさんという人で会社を興したから
「ヒューレットパッカード」になったらしい
と聞いて、なんだか
そのネーミングセンスに愕然とした。
これを日本的にいえば、
益田と岡田で「ますだおかだ」とか
品川と庄司で「品川庄司」と
同じではないか。
「横山たかし・ひろし」も同様であり、
そうなった場合、ヒューレットさんがきっと
金色の背広で赤いハンカチの先を噛んで
「つらいのー」とか「笑えよー」と言い、
パッカードさんが
背広の裏地に大きな文字の刺繍を入れて
それを見せたり隠したり、見せたり隠したりして
会場から拍手を得るに決まっている。
僕にとっての「ヒューレットパッカード」とは
漫才のコンビ名である。
02.10.21
日記に間が空くと
何を書いてよいのか分からなくなるのです。
先週の金曜日もお酒を飲んでいるうちに、
電車がなくなってしまったのです。
酒とパソコンの日々なのです。
お昼はお弁当なのでして、
先日買った天丼390円、
消費税を入れると409円の天丼に、
本来入っているはずの2本の海老のてんぷらが
入っていなかったのです。
そのときの落胆は、
いや、ガッカリするというよりも、
何か光が見えたのです、
しかし、別の日に買った
からあげ弁当(日替わり時は380円)
税込み399円は、
頼みもしないのにどうみても
ご飯が大盛りであったのです。
きっと、どこかで誰かの海老が消え、
僕のご飯が大盛りになるというシステムで、
世界は絶妙なバランスをとっているのであろう。
それにしましても、
さむいのでして、風邪には気をつけてください。
02.10.26
今日は同じ会社の人が
ライブをやっているということなので、
同期の方数名と
渋谷までライブを見に行ったのだっ。
「渋谷」に「ライブ」なんて
かつて僕の日記にこのような若者的単語が
出たことがあっただろうか。
会場に行くまでは緊張し、
ライブはこわいものだと思っていたのですが
全然こわくありませんでした
(僕は初めてのもに対して、こわがってかかる体質なのです)。
「小川和也と東京ホルモン」というバンドでして
人名と焼肉店名が合わさったような名前を
目にしましたときは、
約2秒間ほど複雑な気持ちになりましたが、
音楽は外国のおしゃれな音楽でして、
とてもカッコいいのでして、
だんだん盛り上がってきまして、
ぼ、僕も何かやらなくては、という気持ちに
なってきますような
刺激的なライブでしたのです。
音楽を聴いても僕はあまり
リズムに乗れないタイプの者であると思っていたのですが、
今日は気が付いたら
靴の中で足のつま先がリズムを取っていて、
我ながら驚いたのです。
あっという間の30分間でして、
トークをもっと聞きたかったと思いました。
ああ、僕も何か活動をしたいのです。
するのです。
02.10.27
今日は、僕の住む区で、
区のお祭りが行われたのです。
実は、僕はこの小さなフェスタのことを
ケーブルテレビで3週間前から
チェックしており、中でもそこで行われる
「〇×クイズ」に全身全霊をもって参加し、
必ず優勝を勝ち取ってみせると、
意気込んでいたわけなのです。
そういうわけで、
今日は朝から体調を整えて、
近所のフェスタ会場である中学校へ行ったのでした。
中学校の様子
学校へ着くと、クイズが始まるまで校庭の日陰に座り、
問題になりそうな区を代表する花の名前などを
静かに繰り返し思い出すトレーニングを開始。
しばらくすると、
「〇×クイズが始まるよー!」
というマイクを通した声が校庭に響き渡ったのです。
いよいよその時がきた。
目指すは、戦場グラウンド。
参加者は50名ほど。
そのほとんどは小学生。
あとは小学生の保護者数名と
おじいさんが1名でした。
しかし、いかに相手が小学生や老人であろうとも、
手加減などは絶対にしないのだ。
このとこは、僕が浪人時代に
近所の商店街で「ぷよぷよ」というゲーム大会に
参加したとき、小学生を相手に
5連鎖消しを何度も発動させ、
連続して小学生に勝ち抜き、
後ろの方で「ずーるーいー」と言われながらも、
商店街共通お買物券3千円分を手に入れたことからも
実証済みである。
絶対に負けない――。
司会者の紹介と、
クイズのルール説明が終わると、
さっそく第1問が始まったのです。
「第1問!『道草を食う』という言葉がありますが、
道草を食ったのは、牛である。○か×か。
はい、シンキーングタイム!!」
小学生たちが静かに動き出した。
ほとんどの参加者が「×」に行った。
道草を食う、道草を食う、
これは一体いつの時代にできた言葉なのか、
牛か、馬か、きっとそのどちらかだ。
まず僕の頭に浮かんだのは、武士が馬に乗って
パッパカパッパカと一本道を走っていく様子。
その武士の馬は、道草を食べずに走っていってしまった。
次に浮かんできたのが、平安時代の牛車。
牛車には貴族が乗っているなあ、っと思ったら
な、なんと、その牛車の牛が、牛が、
み、道草を食ったーーー!!!
僕は、ただちに「〇」を選んだ。
「はい、そこまでです!」と言われ、
〇と×の境界線にロープが引かれた。
僕は明らかに少数派。
「〇×、どーーーっち!」という
掛け声とともにクイズの答えが発表される。
「正解は、「×」でーす!
道草を食ったのは馬なんです、
「〇」の人は出て行ってください!」
ああああ、1問目から外してしもうた。
ああああ。
しばらくクイズを見て、帰りました。
ああ、へもい日曜日なり。
マスコットの口に手を入れる幼児の様子。
マスコットと握手ができたことが今日の収穫。