02.12.2
なんということなのだ、
もうすぐ年が明けるではないですか。
こ、ここで、突然ですが
安土桃山時代の茶人、千利休先生から
メッセージが届きましたので、
ご紹介いたします。
実際に頂いたメッセージは文字だけでしたので、
音声中の千利休先生の声は
千先生の頭蓋骨、骨格、体格などを、
変な帽子でお馴染みの音声分析の研究所で
分析したものより合成したものになっています。
02.12.2
12月になると、もはや僕の足は
モモヒキをはかなくては
どうしようもないことになるのです。
どうしようもないこととは特に、
足の先が冷たくなることであり、
手の先まで冷たくなるのでありまして、
それは冷え症なのです。
それにしましても
おでこが痛いのでして、
それは会社でパソコンのディスプレイを
棚の上に乗せるときに、
手元ばかりを見ていたため
鉄の棚でおでこを強く打ったわけなのです。
僕は痛いとかでは滅多に声を出さないのですが
「いっ!」
と声が出たのでした。
それを見た同期の人は、僕の「いっ!」というのが
めずらしかったようであり、
何回か僕の「いっ!」の真似をしました。
あとで、おでこの打った部分を見せて、
「ここ、どうかなってませんか」
と尋ねましたら
「『いっ』と書いてある」
といわれましたです。
こんな会社。
02.12.3
ぼくは、もう、ほらあれですよ、
言うなれば、老人ですよ。
動きも、話すスピードも
声の張りもなにもかも、老人だわ。
そういえば小学2年生の頃のニックネームが
「しいなおじいちゃん」
だった。
近頃は、物忘れも多くて、
「お風呂場にあった透明な容器に入っていた
体を洗う石鹸はどこの製品なのか」
ということを母に尋ねるときも、
「あそこの……、あれにはいっていた、
あの……、あれするためのあれは、なに?」
となって、
ひとつも具体的なことが出てこなかった。
話しながらも、
「わあ、全部『あれ』になってる」
とは自分でもわかっているのです。
それに、冷え性だし、トイレも近いし。
体力に関しては、高校のときのスポーツテストで
「あなたは、物を握る力以外すべて老人並です」
とコンピュータに診断され、
大学のときは、アルバイトの応募のために
電話をかけたら、電話先のおばさんに、
「失礼ですが、おいくつですか?」
と聞かれ、「……20です」と応えたら、
「やだ、あたしゃてっきり60過ぎの人かと思ったわよ」
と言われたのです。
カラオケで歌うと、
声が淡谷のりこのようだと言われますし、
変えようと思っても、変えられない。
これが老人の辛さなのか。
こうなったら、年老いた新人として、
老人力を開花させたい。
いや、もうそろそろ
定年退職かもしれません。
02.12.7
近所の美容院の
割引のチラシがあったので、
美容院へ行ったのです。
そこでは髪を切る前に
ひざの辺りまである水色のガウンを
着る仕組みなのですが、
普通に着ればよいところを
わざわざ小さな鏡張りの部屋に
ひとりで入って着るように言われるのです。
「中にガウンがありますので」
と言われて個室のドアを閉められますと、
そこは密室になり、ぼくはその空間に
なんともいえない興奮を
覚えたりするのです。
「ガウンをその場で着ればよいところを
わざわざ部屋に入れて着させるということは……」
と考えますと、
もしかして部屋の外で待っている美容師の人は
ぼくになにかしらのボケを期待しているのではないか、
ぼくを試そうとしているのではないか、
と思えてくるわけなのです。
そして、ぼくがボケを考えて
実行するまでの密室内における様子を
別室のモニタで観察しているに違いない
とさえ思えてくるわけなのです。
密室内には水色のガウンが
たたんで数着置いてあるのみ。
その環境の中でできるボケといったら限られてくる。
すべての服を脱ぎパンツだけの状態に
水色のガウンを着て裸足でペタペタと出てくる
「人間ドック」というボケを考えた。
しかし、そんなことはできるはずもなく、
普通にガウンを着てドアを開けて出た。
これでよいのだが、さみしいので、
これを読んだどなたかが同じ状況になった時に
「人間ドック」をやってみてほしい。
02.12.9
なんなのだ、もうあれがああなってしまった。
そう、日曜日が終わってしまった。
と、毎週日記に書いている。
自分の過去の日記を見てみましたら、
なんと、会社に入る前の頃の日記に、
エンタテインメント的な仕事をやりたい
と書いてあったではありませんか。
そうでした、そうでした、今、思い出したのです。
すっかり忘れていたのです。
ぼくは、おもしろい作品を
定期的にきちんとスケジュールどおりに、
作っていくための方法論に興味があったのでした。
それは、アート的な要素と、
エンジニアリング的な要素を合わせたもので、
芸術的な作品であっても単発であったり
お金がかかりすぎたり、
締め切りに間に合わなかったりする部分を
プロジェクトマネジメントで管理して、
おもしろいものを作る方法なのです。
しかし、管理をしすぎてしまうとまた、
おもしろいものから離れていったりするようなので、
その中間的ないちばんよい部分を見つけたかったのでした。
よくテレビなどでプロでない人が作った
コンピュータ映像を見たりしますが、その作品にかけた
労力ですとか設備の費用を足したものと、
作品を公開することによって得られる効果の
関係はどうなっているのかっ、と思うのです。
その作品が素敵であっても、
それ1つで終わってしまうかもしれないのです。
そう考えますと、アイデアを定期的に出すための
プロセスからして作っていかなくてはいけないのです。
また、そのアイデアを戦略的にどこでどのような形で
見せていくかなども重要になると思うのです。
と、なんの戦略もないぼくがこんなことをいうのは、
とても、うさん臭く、説得力がないのです。
へ、へもい。
そ、そうでした、現在、へもいっ子の歌を
三月ウサギさんと制作中なのです。
今回は、へもいっ子クラブの歌3部作の
最後の3曲目でして「ワルツ」なのです、
へもさの真の「へもい」部分を込めた
「へもいっ子ワルツ」なのです。
そして作詞の方は、ぼくと三月ウサギさんとで行いまして、
作曲は全面的に三月ウサギさんなのです。
曲の方はまだ公開ではありませんのですが、
12月中に公開できると思います。
02.12.10
食事をするといつもテーブルの上に
いろいろな食べ物を落として
汚してしまうのですが、
ぼくは思ったのですよ、
テーブル全体を巨大なお皿にすればよいと。
テーブルを1つのお皿とすれば、
そこに直接、米、魚、タマゴ、トンカツなどを
盛ればよいのでして、
まず食器がいらなくなるのです。
そして、手を滑らせてテーブルに
トンカツを落としたとしても、
そこはテーブル状のお皿なので、
落としていないことになるのです。
また、味噌汁などのスープ類は、
テーブル皿の一部のくぼみに入れればよいのです。
こうすれば、宴会などで
テーブルの上がお皿でいっぱいになった時に、
遠くにある「アナゴのてんぷらが食べたい」
といったときも、
わざわざお皿を狭い机の上を移動させる必要もなく、
テーブル皿の上で、アナゴのてんぷらを
滑らせてその人の前まで持っていけばよいのです。
また、アナゴのてんぷらに乗せる
大根おろしを作るためのギザギザも
その皿テーブルの端の2ヶ所に設けられているのだ
(2ヶ所というのは、大根用とわさび用なのです)。
そして、この皿テーブルの力は、
後片付けのときにもっとも発揮されるのでして、
1枚の皿テーブルを、テーブルから外し、
壁に立てかけガーッと水をかけて、
ブラシなどで磨くだけでよいのです。
この皿テーブル、
アメリカのテレビショッピングの感じで
やってほしいのです。
もう異常なくらいの食べこぼしで、
顔も体も頭も天井までもにマヨネーズとか、
おたふくソース、魚の焦げた尻尾のカスなどが
ベットリついてイライラしているステファニーに朗報!
今なら、皿テーブル専用デッキブラシと、
皿テーブルを電動で回転させる回転寿司キットもつけて、
14800円で、お願いします。
ぼくは買わないけど。
02.12.12
今日のお昼は「まぐろカツ」弁当であった。
先日の日記でよく食べ物を
落としたりすると書いたのですが、
今日もレモン汁を自分に向かって
吹き付けてしまった。
すぐ乾くと思いながら、次にソースを開けましたら、
今度はソースが半分以上もぼくの方へ
飛んできて股間のあたりが
ソースで真っ黒になってしまったのです。
「こ、これは、大変なことになった。」
と思いました。
ぼくの好きな「まぐろカツ」にソースが
まだ1滴もかかっていないのです。
用心深く、残りの半分のソースを絞ると、
それもボタボタと手にかかり、下にたれ、
机をつたって、これもぼくの股間についた。
「こ、これは、大変なことになった。」
ズボンの染みをみたら、
高速ターンをしながら放尿したような
染みが付いていた。
それにしても、ソースのほとんど全部を
自分のズボンにかけるなんて
本当に、しいなっていう人はアホね。
話はガラリと変わりまして、
それをさらにもう一度ガラリと変えますと、
話はどこへ行くのだろうか。
そうだ、今日思ったのですが、
駅の改札で「Suica」という定期券をかざすと
「ピッ」という音がするけれど、
「ピッ」「ピッ」では面白みに欠けるので
あの音を1000人にひとりとかの割合で、
牛の鳴き声とかにすればいいのに。
牛の鳴き声がしたら、
その改札を通ろうとした人の頭上からは
東京ドーム3杯分の大量のミルクが
ザッパ―ッと降り注ぐことは言うまでもないのですが、
「遅延証明」みたいな「牛乳証明」をもらえば、
会社がお休みになるということは特筆に値する。
スリルも味わえて、ガイア祭みたいなのです
(「ガイア祭」ってなに)。
あと、猫の鳴き声がしたら、子猫をプレゼント。
猿の鳴き声がしたら、
猿の手の形をした鉄の器具が
改札横からバネの力で飛び出し、
お客さんの手に軽い傷をつけるというアトラクションもある。
これは若い女性に受けるに決まっているし、
猿の株価はストップ高になる。
あと、駅にある新聞雑誌を捨てるゴミ箱の
中に手を入れる人がいるので、
あの箱の中にあらかじめ駅員の人が待機しておいて、
入ってきた手を握り返してから、
新聞や雑誌を渡してあげればよい。
渡す新聞はもちろん「いちご新聞」にすればよいだろうし、
雑誌は月刊「水情報」にすれば一石二鳥でもある。
02.12.19
風邪をひいてしまったのです。
はらまきと、ももひきをして寝る構えです。
風邪が流行っているので、
気をつけてください。
それと、事故とかにもあわないように、
車の運転とかにも気をつけてください。
電車のホームの端とかを歩いたりしないように、
それと、火の元をよく確認して、
戸締りをもう1度確認してください。
それから暗い道は歩かないように、
危ない感じの人には近づかないように。
と、風邪をひくと
心配なことがたくさん浮かぶのです。
ところで、
へもねこ壁紙を作りました。
とてもサイズが小さいのでおすすめです、
ぜひ、お使いください。
壁紙を差し上げたお礼
といってはなんですが、
僕はゲームキューブが欲しいので、
どなたか僕にゲームキューブを買ってください。
よろしくお願いいたします。
ポヨヨ〜ン、ポヨヨ〜ン
ポヨヨヨ 〜〜〜 ン。
02.12.23
3連休だったのですが、
何もしませんでした。
風邪をひいたのもありましたが、
なんだか、何もする気が起きませんでしたのよ。
お休みの間に「となりのトトロ」を見ましてから、
来年の年賀状を作ったのですが、
結局、僕ってば年賀状出す人が
ほとんどいないではないか。
う〜ん。
テレビも、おもしろいのないのでして、
何年も前からニーズの多様化といわれておりますのに、
テレビは昔からほとんど変わっていないのですから、
それはなくなっていくと思うのでした。
なので、そのかわりに
インターネットでなにかできないものかしら。
最近、自主制作のショートフィルムなどを
インターネットで見れるのでありますが、
きっとこれは大きなあれになっていくと思うのです
(「あれ」ってなんだろうか)。
大きくて数の少ないものが、
小さくてたくさんのものに再分割されて
これがまた別の大きなものに再構成されて、
また小さく分割されるの繰り返しである気がしてきました。
なんか、動物とかはそういうことになっているのでしょうか。
02.12.24
今日、会社へ行きましたら、
な、なんとまあ、
僕は、サンタクロースを信じましたのです。
12月19日の日記に
僕はこう書いたのでした。
|
僕はゲームキューブが欲しいので、 どなたか僕にゲームキューブを買ってください。 よろしくお願いいたします。 ポヨヨ〜ン、ポヨヨ〜ン
|
そうしましたところ、
今日、なんと会社の僕の机の上に
あの任天堂の家庭用ゲーム機
「ゲームキューブ」
が置いてあるではありませんかっ!
そして、一緒に置いてあった
置き手紙には、
|
メリークリスマス!! To:よい子
|
と書かれていたのです。
ソフトもあり、「ゼルダの伝説・風のタクト」。
僕は「サンタさんは本当にいたんだ」
と感動し、
そのゲームキューブを手にとり、
いろいろな角度から眺め、
大切に机の上に置いておき、
今日は早めに家に帰って遊ぶことにしたのです。
そして、テレビにゲームキューブを
接続しようとしたとき、
あることに気が付いたのです。
どうもこのゲームキューブはおかしい。
たしかゲームキューブは
こんな黄土色ではなかった。
それに、持った感じも軽い。
そして、接続するコンセントを挿入する所もない。
見た目もダンボールのようだ。
これが、その問題のゲームキューブなのですが、
よくよく見るとコントローラーが
ファミコンのだし、ツーコントローラーらしきものには
「MIC」と書かれた部分があるし、
ボタンは押しても押しても押した感じがしない、
絵で描かれているボタンだし、
コードは荷物を縛るビニールのように見える。
こ、こ、これは、もしかして
偽物かっ!!
偽ゲームキューブだっ!!
「ゼルダの伝説」もよく見てみたら、
ダンボールを丸く切ったもの。
それにゲームキューブのソフトは
小さなディスクのはずだ。
「ゼルダ」の説明書には
「このディスクはPlayStation2では遊べません」
と書かれているが、
PlayStation2以外でも遊べまい。
「ゲームは1日1時間、やりすぎに注意」
とあるが、やりすぎもなにも
やれない。
そうだ!「サンタクロース(フィンランド人)」
と書いてあるのに、手紙が日本語だった、
ああ、そのことに早く気が付いておれば。
なんということだ、ゲームキューブは、
単なるダンボールだったのかもしれない。
図工なら「4」である。
と言いつつも、僕はこのゲームキューブが
たいへん気に入りましたので、
大切にしたいと思います。
ありがとうサンタクロースさん!
……し、しかし、本当に、どなたなのだろうか
これを作ってくれたのは。
ここで一句、
02.12.26
毎日8時間眠っていますのに、
眠くなるので、
今日は7時間眠ることにします。
お昼に、デミハンバーグ弁当を食べたのです。
そうしましたら、食後2時間経過しても
なんだか自分のまわりから
デミハンバーグの香りが離れなかったのです。
なんでかなあ、と思って
なにげなく口を拭きましたら、
口の周りにデミハンバーグの、
デミグラスのデミがついていました。
俗に言う、「デミっていた」状態の
できあがりだったのです。
デミりながら、パソコンを操作していた私は、
なんだっ、食いしん坊かっ!
……まあ、いいや。
そ、それと
毎月何冊かゲームが紹介されました本が
送っていただけるのですが、
今回、送っていただいた
「Windowsでゲームざんまい2003」
という本を見て、驚いたのです。
「しーなねこ」が緑色だったのです。
しかし、僕は
時々しーなねこが緑色になることは
知っていたのです。
なので、緑でもいいと思いました。
遊ぶと、ときどき色が変わっているゲームは
もしかしたら新しいかもしれない。
水野晴郎の似顔絵。
02.12.29
土曜日からお休みになりましたのです。
金曜日は会社で納会という
会社でお酒を飲んだりする会が
ありましたのです。
僕はそのお手伝いで
20個ほどあるフライドチキンの箱があるのですが、
その中には、チキンとポテトとビスケットと
なんだかよくわからないカリントウのような形の肉の
いずれかが入っており、
それを中身を見て箱ごとに分類することになったのですが、
何がなんだか分からなくなり、
変な妄想が浮かんできましたのでその様子を
書いてみました。ご覧下さい。
戯曲「納会」登場人物
猫彦
教官
ある会社のがらんとした一室。
室内のテーブルはすべて中央に寄せ集められ,さらにその中央には
ティッシュ箱サイズのフライドチキンの箱が、天井まで山の様に積まれている。
テーブルの傍らでひとり、猫彦がフライドチキンの箱を熱心に分別している。猫彦 (箱を少し開けて中を見る)これがポテト。
(箱を閉じ、別の箱を開けて)これがチキン。
で、これが?(また別の箱を開け)ポテトで、
あれがたしかビスケットだったはず?部屋の外から教官の大きな声。
教官 全部分けたの?
猫彦 (部屋の外に向かって)い、いや……、ま、まだ……です。
教官 頑張ってね、私も今から手伝うから。
猫彦 は、はい、すみません。再び箱の分類に取りかかる猫彦。
猫彦 あっ、わかんなくなったっ。(腕時計を見て)ああ、もう時間ないのになあ。
(箱を開け)わっ、エビフライ?初めてだ?いや、カリントウ?なにこれ。教官が全力で走って部屋に入ってくる。
教官 急ごう!時間がない、あと30分で始まっちゃうよぉ。
で、どれだけ分けたの?半分は4階に持ってくからね。
猫彦 ま、まだ、ほとんど……。
教官 えっ、分けてない!?分けてない!?まだ全然なの!?
分けないとぉ!900箱注文してあるからね、900を30で割るとなんだ、
えーっ、30だ、1分間に30個分ければ間に合うから早く!
猫彦 それはちょっと……。
教官 なんでえ?
猫彦 あの、開けないと何が入っているか分からないんです。
教官 いやいや、ほらこうやって(右手と左手に箱を持って箱の裏を見せて)ほらあ!
猫彦 えっ、箱の裏に書いてあるんですか?
教官 いや何も書いてないけど、なんか分かるでしょ。
猫彦 わ、分かりません。
教官 (猫彦の前に2、3個ずつ分けてある箱を見て)でもいくつか分けてあるじゃない。
猫彦 はい、まだ、これだけです。
教官 これがチキンで?えー、これがビスケットなの?分かるようにしなきゃ。
猫彦 いや、こっちがビスケットで、それがポテトです。
教官 そうなの!?じゃ、これは?(とエビフライのようなものが入っていた箱を指す)
猫彦 それは、えー、なんて言うのか、えー。
教官 なに!?チキンなのポテトなの?
猫彦 えー、なんか、こんな感じの(指でエビフライのような長細い形を表現する)。
教官 ナゲット?
猫彦 違います、えー、あのー。
教官 なに!?(身を乗り出して)長いの?そんなに長いの?
猫彦 んー!(もどかしそうに手と顔で「違う」を表現し、手で長細い形を作る)
教官 違うの?えー、あ、あの、えー、ほら、うどん?
猫彦 んー!(首を振って)。
教官 そば!スパゲッティ!あっ、麺類!麺類!
猫彦 んー(両手で「置いといて」のジェスチャー)。
教官 しゃべれよ!クイズなの!?だからなに!?
それは、チキン!?(苛立ち箱を開ける)フリスピーじゃない!
猫彦 すみません……、フリスキーっていうんですか。
教官 フリスキーじゃないよ!フ・リ・ス・ピィー!!
猫彦 フ、フリスピーは、あれじゃないですか、あの円盤のやつでは。
教官 あっ、フリスキーか。ネコ大好き、フリスキーって、うぉい!(勢いよく上半身を半回転させる)
猫彦 (テーブル上にあったチラシを見て)クリスピーです!ここに書いてありました。
教官 そうそうそうそう。……で私たち何してたんだっけ。
猫彦 チキンの分類です。
教官 そうだよお!あっ、あと20分しかない、20分で900個だから、
900割る20で、1分あたり1万8千個?
猫彦 増えてますよ!ああ、(天井まで詰まれた箱を見上げて)もう間に合わないと思うのですが。
教官 (箱を見上げて)そうだな……。あっ、私にいい考えがある。
これ全部、バレないように食べちゃうってのは、どう?
猫彦 どうもなにも、そっちの方が難しいと思うのですが。
教官 いや、固まってるから、なんか多く見えるんじゃないの?
結構食べ始めたら、あっという間かもしれないよ?
猫彦 なにが固まってるんですか?それに食べたら余計にいけないと思うのですが。
教官 ああ、もう絶対無理だぜ。まったくよ。おまえが最初からしっかり分けてれば、
こんなことにならなかったんだよ。
猫彦 そ、そんな。
教官 まあ、こんなおまえに作業を任せた私にも責任はある。
こうなったら潔く、納会だけに、死のうかい?
なーんちゃって(と両足を広げ、両手の指先を頭のてっぺんに付け
「なんちゃって」のポーズをする)教官のポーズをとるときの手がチキンの箱の山の一部を崩し、
その影響で雪崩のように教官の頭上にチキンの箱が降り注ぐ。
あたりに散らばる、チキン、ポテト、ビスケット、クリスピー。猫彦 (しばらく呆然とし)うわー、すごいにおい。
チキンの山から、教官の手だけが伸びている。クリスピーを握っている。
舞台、ショスタコービッチ交響曲第5番「革命」の第4楽章。舞台溶暗。
−−−