03.12.6
 

冷え性なので、11月からズボンの下に
股引をはいているのです。

この股引が、どうもきつくて苦しいので、
すこし下げてはいていましたら、
どんどんと腰の下を過ぎてずり下がってくるのですね。

そうなってきますと、ズボンも股引も
ずり下がってくる感触が似ているので、
ずり下がってきているのは、
股引の方なのか、ズボンの方なのか
わからなくなる瞬間があるのです。

もしかすると、今、ぼくはズボンがずり下がっている状態なのでは。
尻を半分出しながら、ここに居るのではないか。
と思うと、とても心配になるのでして、
ズボンが上にあることを確かめずにはいられない。

ズボンが上にあることを確認しても、
1時間くらいたつと、また心配になって、
さっきはズボンがずり落ちてなかったけど、
今度こそ本当に、ズボンがずり落ちてきたかもしれない、
と思って、ズボンが上にあることを確認する。

ズボンがずり落ちることが、とても心配なわりに、
股引をはき始めた頃は、ズボンをはいた気になって、
ズボンもはかずに、
そのまま外へ出て行こうとしたこともあった。

もし、ズボンをはかずに外へ出て行ったりしたら、
きっとこう言われるに違いない。

「ズボンをはかずに外に出ていますよ」
 

密着型の股引をはくと、もう、
何がなんだか分からなくなってくる。
密着型の股引をはいて、うたた寝をしたら
もっと混乱してしまうのでしょうね。3。
(「3」って何!)
 

03.12.10
 

1日にコップ8杯の水を飲むと、
水をあまり飲まない人の5倍くらい
風邪をひきにくくなるそうなのです。

なので、水を8杯飲むようにしましたら、
1時間にトイレに3回くらいいくようになり、
水を飲まなかったころの2倍、トイレが近くなったのです。

前から思っているのですが、
これだけ科学が進歩したのですから
トイレにいかなくてもすむようにならないのでしょうか。

天井からコードが下がっていて、
それを首の後ろのプラグに
カチッとはめると瞬時に尿意がおさまったり、
遺伝子をどうにかして、膀胱を10倍に膨らませたら、
きっと1日1回トイレに行けばすむのです。
しかし、トイレの時間も10倍になると思うので、
尿道についても10倍にする必要があるのです。
膀胱の最大容量は500〜800ミリリットルとされているので、
10倍になれば5リットルなので、
1.5リットルペットボトルの4本分なのです。
ペットボトルロケットは150メートル飛ぶので、
150×4で600メートル、
僕らは、空を飛べるのではないか。

しかし、空をも飛べるような勢いになったら、
用を足すのも一苦労になる。
勢い余って、背中から壁に叩き付けられたり、
そのまま天井まで飛び上がって、それでも止まらず、
壁に当たっては方向を変えてを数回繰り返し、
トイレ中を飛び回ることになるかもしれない。

25世紀には、膀胱の力と、重力反転装置と、
どこでもドアを駆使すれば、火星にだっていけるかもしれない。
いや、どこでもドアだけでもいいかもしれない。

世界中の人の膀胱が10倍の大きさになったら、
いいのになあと、しみじみ思うのです。
 

03.12.15
 

先週のことなのですが、1泊2日で盛岡へ
出張へ行ったのです。
なぜ先週のことを今書くのかといいますと、
盛岡から帰った次の日に、
38度の熱が出たからなのです
(38度の熱は僕に出たのであって、
その辺の土鍋に出たわけではないのです)。

遠出をするといつもその前後に熱が出るのです。
幼稚園のお泊り保育、小学校の鎌倉遠足、
中学の林間学校、高校の沖縄旅行、
会社では、蔵王へのスキー旅行
すべて熱を出したのです。

特にスキー旅行では、熱だけでなく
骨折までしたのでして、救急車で病院に行き、
検温をしたら38度5分で、お医者さんに
「あんた、内科じゃないの?」
と言われたのです。
環境が変わると熱が出るのです。
変わらなくても変わることを想像するだけで
熱が出るのです。

それはいいとしまして、盛岡にいましたのは
夜の8時から、その翌日の午後2時の18時間でして、
そのうち睡眠が6時間、
お酒を飲んだり、ご飯を食べたりしていたのが6時間、
会社にいたのが3時間なのでして
何がなんだか、よくわかりません。

とにかく、日本酒がさらっとこう、じわっとして
ぱぁーっと美味しく、生牡蠣がまたツルッとして、
これまたぱぁーっとしまして、大変だったのです。
 

それで帰ってきたら、熱が出たのです。

だから、どうというわけでもないのです。
 

03.12.16
 

駆け込み乗車はよく目にするのですが、
駆け込み下車というのは、
初めて目にしたのです。

僕が駅のホームを歩いていましたら、
今降りた電車のドアが完全に閉まった瞬間だったのです。
いや、完全には閉まっていなかったのだ。
手の甲と甲を合わせ、それだけをドアのゴムの間に挟み込み、
空圧式自動ドアを、人力式手動ドアとして
開けようとしている手だけが見えたのです。

うわあ、と思ったのです。
駆け込み乗車でしたら
挟まった人のために、しかたなくドアが開けられますが、
車掌さんもまさか、そんな手だけ挟んで
降りようとしている人がいるなんて
想像できなかったと思うのでして、
ドアを全力で閉めにかかっているのですね。

しかし、その手は力強く、手から片肘、
片肘から両肘と、小刻みに震えながら出てきまして、
こう見ていますと、
何かが産まれてくる瞬間、
見てはいけないものを見ている気になってくるもので、
こわくなってきたのです。
この様子を見ていた周りの人たちも
真剣な顔をして見ていました。

すると突然、スッポーン!と、
頭の禿げかかった背広姿のオッサンが
赤鬼のような形相で飛び出してきまして、
どうするかと思いましたら、

「どうだ!」

という勝ち誇った顔なのですね。
斜め上を見て、肩で息をして、
大気圏を抜けて地球に生還した人気分か!
いい旅・夢気分か!と思いましたのです。
 

なにがなんだか分からなくなってきました。
 

03.12.18
 

この日記を読んでいる方から

「しいなくんの日記って、急にテンションが下がるよね」

というご意見を頂いたのです。
読み返してみましたら、

「ま、まあどうでもよいのですが」
「どうというわけでもないのです」
「なにがなんだか分からなくなってきました」

と、たしかに急に投げやりになって
終わっているのです。

例えるなら、「どっちの料理ショー」で、
さんざんカニ雑炊か鯛茶漬けかを迷わせておいて、
クライマックスで、

「まあどっちでもいいでしょ、どっちも食べられません。
私は家に帰って食パンをかじって膝を丸めて寝ます」

というような終わり方、
ではないですね、
この例えはなかったことにしてください。
 

これはきっと僕のよくない性質なのでして、
話し始めますと、話すことのへもさや飽きが、
あとから追いかけてくるのでして、
こうなってきますと話し終わるのが先か、
話すのに飽きるのが先かの
レース状態になるのでして、
どうなるか自分でも予想できないのです。

飽きるのが先だと、話が途中で止まって
「えっ、終わったの?」
ということになり、なんとか全部話しきったとしても
結局、へもくなるのです。

ど、どうしようもない……、

と、今日はここで終わらずに
その意見をくれた方が
「たまには、テンションが上がったまま
収拾がつかなくなるような終わりが見てみたい」
と言っていましたので、やってみます。

できませんでした。
 

03.12.24
 

よく、定食屋さんの店先に
カツ丼とか、カレーライス、焼き魚とかの
本物そっくりの置物があるではないですか。

今日、見たのはちょっと違っていたのです。

お盆の上に、ご飯、味噌汁、小鉢などが
本物さながらに配置されているのですが、
中心となる料理が、なにもないのです。
なんなのだこれは、とよく見ましたら
その位置に紙が張ってありまして、そこに

「カツ丼」

とだけ書かれていたのです。
カツ丼の隣も同様に、
お盆、ご飯、味噌汁、小鉢まではリアルなのに、
メインの場所には何もなく、ただ紙に

「カレーライス」

と書かれていたのです。
僕はこれを見まして、笑ってしまったのですが、
しばらくしましてから、
説明不足の方が、かえって見る人それぞれの
美味しそうなカツ丼を
想像させるのではないかと思ったのです。
だけれども、小鉢や味噌汁は紙でない方がよいのでして、
枠組みは具体的にして、
核になるところは抽象的にするのが、
なにか、おもしろいと思いましたのです。
 

単に準備が間に合わなかったという
感じでしたのですが、衝撃的でした。
う〜ん。
 

03.12.25
 

クリスマスの日の会社、
いつものように座ろうとイスを引いたところ、
なんとイスの上に、あのソニーの

PSX

が置いてあるではありませんか!
PSXを抱え上げると、手紙がついていたのです。

「merry Xmas!! from サンタクロース」

これはサンタクロースからの
プレゼントだったのです!

しかし、簡単に喜んではいけない。
去年も同じようにして
任天堂のゲームキューブが置いてあったのですが、
あろうことか、そのゲームキューブは、
ダンボールで作った偽物だったのです。
なので、偽物であることを
まず疑ってかからなくてはならないのです。

しかし、今回のPSXはどうも本物に見える。
といっても本物のPSXを僕は見たことはないのですが、
本体の上に「PSX」や「SONY」という
ロゴマークもありますし、なんといっても
専用リモコンまで付いている。

やった!これは間違いないのです。
今年こそ本物なのです。
PSXなんて買ったら10万円近くするのですから、
すごいことなのです。
 
 

心をはずませて家に帰り、テレビに接続したのです。
 
 


 
 

いや、何かおかしいのです。
コードが接続できない。そもそもコードがない。
そしてスイッチもない。DVDが挿入できない。

そして、軽い。

これはもしかして。去年の悪夢がよみがえる。
いやまさか、偽物だなんて、と震える手でリモコンを取る。
リモコンのボタンが押せない。よく見ると、ボタンの「絵」だ。
DVD挿入口は黒く塗られているだけ。

かっ、軽い!!そしてガムテープの臭い。
 


 
 

今年もまた偽物だった……。
 

といいつつ、実は、
去年のゲームキューブもまだ大事にとってある。
 


 

そして、これらのゲーム機は誰が作ったのか、
いまだ分からないのです。

これはもう、サンタクロースとしか
言いようがないところまできている。
 

03.12.29
 

会社の先輩方と寄席を観に行ったのです。
末広亭というところで、お昼の12時から
夕方の4時くらいまで、
落語・漫談・漫才・手品と
次から次へと芸人の人が出てきまして
あはははと笑いまして、
それから外でビールと中華料理を食べまして、
先輩方と分かれまして家に帰ってからは、
漫才のテレビを見まして、
それが終わってから喜劇の映画を見終わりましたら
夜の3時になっていまして、
なんだか一日中笑っていた感じがしまして、
こんな日がずっと続くとよいと思ったのであります。






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