04.5.8
 

イトーヨーカドーでレジを待っていましたら、
僕の前に突然、いかにも利発な
小学校の学級委員のような女の子が現れて、

「並んでるんですか?」

と聞いてきたのです。
僕は並んでいても、並んでいない様子を装う
習性が少しだけあるので、
たまに並んでいないと思われるのです。

利発な人に弱いので、
こういう感じで、しっかりと目を見て正面から

「並んでるんですか?」

と聞かれると、たじろいでしまい、
並んではいたのですが

「い、いいえ。どうぞ。」

と言って先を譲ってしまいました。
その時僕が手に持っていたもの

「紙粘土」
 

――敗北。
 
 

04.5.9
 

休み明けの日は、声が出にくくなるのは
僕だけなのでしょうか。

のどがはれるような、詰まるような感じで
少ししか声が出なくて、高い声になるのです。
でも次の日には治るのです。

歌手じゃなくて、本当に助かりました。
もし、僕が歌手で休日開けに
「ふたりのビッグショー」の収録があったとしたら、
僕はもうひとりの人に、
 

お疲れ様で御座います。いつもお世話になっております。
歌手の椎名です。誠に申し訳ないのですが、本日、
声が出にくいので収録をお休みさせて頂きたく思います。
大変申し訳御座いませんが、どうか宜しくお願い致します。

という連絡をしなくてはいけないので、
そのことを考えるだけで、胃が痛くなるので、
繰り返しこう思います。

歌手じゃなくてよかった。
 
 

それにしても、一体全体、
都会の大きな家に住んでいる人は、
どんな仕事をしているのか!と思いました。

きっと生活のスタイルからして違うのだろうなあ。
貧乏揺すりとかもしないだろうし、
ぺヤングとかも食べないのだろうな。
う〜ん。
 
 

04.5.15
 

マンガを書くと日記が書けなくて、
日記を書くとマンガが書けなくなるのは、
どういうことなのでしょう。
右脳と左脳の関係なのでしょうか。
関係ないと思います。
少し関係あるのかもしれません。
いや、関係ないか、いや、う〜ん……

どっちでもいい!
 

渋谷で電車から降りたとき、
色が黒くてなんだか柄の悪そうな女子高校生が
向かい側からズンズンと乱暴に歩いてきまして、
すごく混雑していて僕は方向転換できず、
このまま歩くと少しぶつかりそうでしたので、

「この人はきっと、少しでもぶつかったら
舌打ちをするに違いない感じの人だなあ、
いやだなあ、いやだなあ」

と思っていたら、実際に僕の肘が
女子高校生のカバンにコツっと当たって、
舌打ちをされたのです。

やっぱりやられたのでして、もうそれだけで、
回れ右をして山手線に引き返したくなりました。
 

しかし、なぜ舌打ちの音を不快に感じるのでしょうか。
舌打ちの音で不快になっていては、
やりきれませんので、
今後、舌打ちの音を「ハッピー!」とか
「私が悪うございました」というように解釈するのはどうだろうか。
そうすれば、余計なことでイライラしなくなるのです。

女子高校生がチッとやったとき
「私が悪うございました」
と言っていると思えば、少しは、少しは、
 

いや、許せん!!
 

04.5.18
 

「思い込みを捨てなさい!!思い込みを捨てなさい!!」

と天から何度も大きな声が聞こえる夢を見たのです。
あまりに何度も
「思い込みを捨てなさい!!」
と言われるので、少しうなされて
目が覚めたのです。

夢の中では、10人くらいの老若男女が
横に長い紙に、それぞれ筆で1文ずつ何かを書いていって、
書き終わったものを僕が見たときに、
何かいけない思い込みをしてしまったようで、
天から何度も注意されてしまったのです。

「そうです思い込みはいけないのでした!
分かっております、すみません、分かっております」
と完全に声の主に平伏している僕。

これは何かの御告げだろうか。

分かっていると言っていること自体、
思い込みなのかもしれないのです。

とにかく思い込みは捨てようと思います。
 

(最近、寝苦しくなりましたですね)
 
 

04.5.19
 

お客様サービスセンターへ
電話をかけたのです。

そうしましたら、自動音声というのでしょうか、
録音された女の人の声が流れて、

「対象となる製品を発話してください」

と言ってきたのです。
そこで僕は「カー製品」と言う必要があったのですが、
会社からかけていて周囲に僕の声が聞かれていそうな感じがしたのと、
(だれも聞いてないよ!)
その上、電話をかけてから自分の名前も名乗らず
ずっと黙っていたのに、
ポツリと一言「カー製品」とだけ言うのは、
客観的に怪しいと思ったのです。

だからといって、
「この電話は自動音声になっていて、これから
『カー製品』と言わないといけないんだよなあ、
独り言みたいで笑っちゃうよなあ」

という状況説明的独り言を周囲に放出するのは
もっと怪しいので

しかたなく、小さな声で、寝起きドッキリのレポーターが
「おはようございます」と言うときのように
「カー製品」と呟きましたら、

「もう一度お願いします」

「カー製品!」

「『カー製品』でよろしいですか?よろしければ『はい』と
そうでない場合は――」

「……はい」

「もう一度お願いします」

「はい!」

「担当にお繋ぎします、そのままお待ちください」

となったのです。
何が言いたいのかというと、
「どうせ聞き返されるんだから、最初から大きな声を出せよ、僕!」
ということなのです。う〜ん。
 

04.5.21
 

昨日はお酒を飲みすぎました。
フラフラになって、電車がなくなってしまい、
タクシーに乗ろうとしましたら
すごい行列だったのです。

酔っ払っているときは気が大きくなるので、

歩いて帰れる!

と思って歩き出したら、全然遠くて1時間半か2時間は歩きました。
お遍路さんか!と思ったり思わなかったりしながら、
台風が一番接近していた時間だったのでしょうか、
もう完全にずぶ濡れになりまして、寒いですし、
なんだか記憶が、CDプレイヤーの音飛びのように
瞬間的になくなっていて、
傘を背中に忍者刀のように挿して
エビグラタンを食べながら歩いていたり、
マンションのエントランスのドアに挟まれたりして、
頭が痛くなりながら帰ってきまして、
もう何がなんだか分からないまま、
頭を上げるのも辛くなりながら、布団に入ったのです。

眠っても頭が痛くて気持ちが悪くて、
悪夢のような感じでして
「もう二度と、こんなになるまで飲まない」
と天に誓ったのです。
「僕のバカっ、僕のバカっ」
とも呟きました。

帰宅時間は分からなかったのですが、
計算すると3時頃だったのです。

いやだなあ。
 

04.5.23
 

会社の人たちと
バーベキューに行ったのです。
食後、バトミントン対決をすることになり、
負けた方は2週間ひげを剃ってはいけない
という罰ゲームが決められたのです
(なんなのだ、この罰ゲームは)。
 

僕は負ける試合はしない。
実はバトミントンには、かなり自信があり、
家の近所ではかなり強い方(だと思っている)なのです。
なぜなら僕は、バトミントンの羽根を
相手の眉間にすごい勢いで命中させたことがあったから。
いや、僕の眉間に命中したのかもしれないのですが、
要はそれだけ、緊迫したバトミントンを
経験してきたということなのです。
そして、相手はバトミントン経験が3回くらい。
負けるはずないじゃないか。
 

結果は、負けでした。
 

ひげを剃ってはいけないことになり、
それは困るので、もうひとり対決して勝ったら
取り消してくれると言うのでやりましたら、
また負けて、4週間になりました。
 

風向きと羽根の形が悪かったのです。お酒も飲んでいたし。
 

というのは言い訳です。
 

バーベキューの後は、江古田にある
江古田倶楽部という渋いお店で、
お酒を飲んでカッコいい生の歌と音楽を聴きましたら、
これはすごく充実した一日を過ごしたなあ
という気持ちになりました。
こういう週末を今後も送りたいものです。
 
 
 
 

04.5.24
 

バトミントンで負けた罰ゲームで
髭を剃ってはいけない破目に陥っているのです。

土曜日のことだったので、
対戦相手も、もう罰ゲームの事なんか
忘れているだろうと思って会社に行きましたら、
きちんと朝から様子を見に来まして、
「もう少し(4週間)だから頑張って」
と言って去っていきました。

2日目にしてすぐに、髭を剃ってない人
というのが分かるようになってしまいました。

もともと僕は振舞いからして挙動不審で怪しいのでして、
人相もなんとも言えない気持ちの悪さのようなものを
漂わせているのでして、そこに髭が加わったら、と思うと
一体どれだけ怪しいことになるのか。
ぞっとします。

たまらないのは、
罰ゲームで髭を伸ばすことになったという
経緯を知らない人が僕を見て

「あの人、髭、全然似合わないのに、
なんで伸ばしてるの?似合うと思ってるのかしら」

と思われることでして、だからといって
「これは罰ゲームなんですよ、皆さん!」
といちいち説明したり、
「髭を伸ばす罰ゲーム実施中!」
と書かれたTシャツを着るわけにもいかず、
悶々としているのです。

僕のことを見る人も気持ちが悪く、僕自身も気持ちが悪いという
誰にもメリットのない、Win-Winの真逆の状態。
早くも限界が近づいています。

そもそも髭は何のためにあるのか。
手の甲が痒くなったときに、
シャッシャッと素早く掻くことができることは分かった。

しかしそれ以外、何の役にも立たない!
 
 
 

04.5.25
 

罰ゲームで剃ることを禁じられた髭の件なのですが、
朝、会社に行く前に剃ってしまいました。

誰の許可も得ずに、です。

「だって、気持ち悪かったんだもん」

としか言いようがない。

剃り終わってサッパリ洗った顔を鏡で見たら
もしかして僕は、取り返しの付かないことをしてしまったのかと、
勝手に罰ゲームを終了させた罪悪感が
だんだんと膨らんできたのです。

こんなツルツルの顔、手ぶらでは合わせられない。
会社に行く途中、品川駅で「ひよこ」という
ひよこ形のお菓子の詰め合わせを買いました。

謝罪には菓子折りなのです。
 

「ひよこ」の効果で、なんとかこの不毛な
(いや、毛があるから有毛なのでしょうか)
罰ゲームは終了になりました。助かった!

バトミントンでは負けたけど、
卓球だったら勝ってたな、うん。
いつか、毛むくじゃらにしてやる!
 
 

04.5.26
 

昨日のことなのですが、
帰りの電車で、ぼーっとしていましたら、
戸塚で降りるところを乗り過ごして、
大船駅まで行ってしまいました。

またやってしまったと思い、
大船駅から上り電車に乗りましたら、
その電車「快速アクティー」という電車で、
アクティーなだけに戸塚駅はもちろん、
東戸塚、保土ヶ谷まで通過して、
横浜まで行ってしまいました。

僕は何をしているんだ、行ったり来たり。
それにしても、流れる景色の中に
戸塚駅があったときは寂しかった。

横浜駅で、慎重に下りの電車に乗ろうとして、
なんだか

「このまま一生、家に帰れないんじゃないだろうか」

と思いましたが、無事に戸塚駅に着きました。

結局、いつもより50分遅く家に着いたのでした。
電車って難しい!
 

04.5.30
 

テレビで、赤ちゃんが産まれるシーンをやっていて、
赤ちゃんは、お腹から出てきてすぐに泣いたのですが、
これは赤ちゃんだから、泣くわけではないなと思いました。

僕だって、明日の朝、気が付いたら
全裸でなんか全身真っ赤でズルズルになっていて、
へそから何か管が出ていて、それが首とかに軽く絡まっていて、
知らないおじさんやおばさんに手足をつかまれたら、

きっと泣くと思います。

単に産まれたての赤ちゃんだから、
泣いているのではない。
あんなになっていたら、誰でも泣くのです。

死んで生まれ変わったときに、
またあの経験をしないといけないのかと考えると、
今から暗い気持ちになります。
 
 

04.5.31
 

先週、お酒を飲みすぎて
「僕のバカっ、僕のバカっ」
といってもう帰れなくなるような時間まで
飲まないと誓ったのに、
またやってしまいました、月曜日なのに。

しかし、今日の会は、いつもと違ったのでして、
異常でした。幻を見ていたようです。

会社の先輩の方のお誕生日会でしたのですが、
20人くらいいたのではないでしょうか。
そして、お誕生日プレゼントが、
メイドさんの制服と、魔法のステッキとは。

そして、そのメイド服を代わる代わる性別関係なく、
順々に着ていきまして、ポーズをとって撮影会でして、
一体、全体、何の会なのだ!という状況。
僕はそのいつもと違う、こんなのは初めてという雰囲気に、
また横須賀線も京急線もなくなってしまいました。

JRの人に言いたい

「大崎止まりは、やめてください」

もうお酒をたくさん飲んだ日の対処法は
僕の中で完成しているのです。

まず、1.5リットルくらい水を飲むということと、
ビタミンCの錠剤をいつもの倍摂り、キャベジンを飲んで、
氷枕で後頭部とアイスノンで額を冷やしながら眠れば、
たいてい朝にはなんとかなっているのです。

しかし、飲みすぎましたので、
もう文章がめちゃくちゃであると思いますけれども、
今日のことは、もう、本当に、

なんだったのだろうか

ということで4こまマンガをどうぞ。
 
 
 
 
 

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