J-ADNI問題に関する「第三者委員会見解の誤り」
J-ADNI 心理コア 研究責任者 杉下守弘
2006年、日本で国際プロジェクト「アルツハイマー病神経画像戦略」が始まった。国と製薬会社が33億円を投じ、アルツハイマー病の早期発見を目指す国家プロジェクト「J-ADNI(アドニ)」である。このプロジェクトでデータ改ざん等の不正があったとの私や他の方々の告発に対し、東京大学の特別調査委員会は、データ改ざん等を否定するという不十分な判断ながらも「不適切な担当者による不適切な修正」があったことは認定した(注1)。ところが、その後に設置された第三者委員会(J-ADNI研究に関する第三者調査委員会)の平成26年12月19日付け調査報告書は、上記のような特別調査委員会の認定すら否定した(注2)。 第三者委員会の調査報告書は、@改ざんに関する判断の誤り、Aプロトコル(研究実施計画)違反と被験者組み入れに関する判断の誤り、Bデータベース公開に関する判断の誤り、C心理コアPI(杉下守弘)の権限と責任論に関する判断の誤り、D本研究で起こったシステム混乱状況について適切な考察を行わない誤りなどがあり、さらには、E第三者委員会には調査報告書で誤りを犯す背景(利益相反)もあり、妥当な判断とはとうてい認められないものであった。 このため、私は平成27年1月14日から11月2日までに4編の反論意見書を公表した。これに対し、第三者委員会は3月23日から8月19日の間に2編の「反論意見書に対する見解」を送付してきた。しかし、それらは、調査報告書での判断のとおりとの結論を繰り返すような内容であり、検討すべき反論は提示されなかった。私が科学者として日本の臨床研究の将来を憂慮して指摘してきた問題は、事実であったと結論づけられるべきである。
注1 http://www.u-tokyo.ac.jp/content/400007764.pdf
注2 http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/notices/notices_3454.html
以下に、第三者委員会と私の間での反論、見解、意見書などの資料をまとめて掲示する。
T.J-ADNI第三者委員会の調査報告書(2014年12月19日)と2015年1月14日の反論意見書(J-ADNI研究に関する第三者調査委員会の調査報告書に対して)
1.J-ADNI研究に関する第三者調査委員会(伊東卓、境田正樹, 岸郁子、手良向聡、 貫名信行、荻原弘一)(2014)調査報告書 2014年12月19日. http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/administration/codeofconduct/pdf/20141222/F-file-1-2.pdf
U.「2015年3月の第三者委員会「反論意見書に対する見解」と2015年4月の再反論意見書」
1.第三者委員会(伊東卓、境田正樹, 岸 郁子、手良向 聡、貫名信行、 荻原弘一) 2015年3月23日付けの「反論意見書に対する見解」http://www.geocities.jp/shinjitunodentatu/21.pdf
2.杉下守弘 2015年4月一日付けの「再反論意見書」http://www.geocities.jp/shinjitunodentatu/22.pdf
V.「2015年8月19日付け第三者委員会の「反論意見書に対する見解 (2)」と2015年11月2日の意見書(JADNI問題について
1.杉下守弘 2015年7月13 日付けの「意見書(J-ADNI問題への適切な対応について)」 http://www.geocities.jp/shinjitunodentatu/31.pdf
2.第三者委員会伊東卓、境田正樹, 岸 郁子、手良向 聡、貫名信行、 荻原弘一)
2015年8月19日付けの「反論意見書に対する見解(2)」 http://www.geocities.jp/shinjitunodentatu/32.pdf
3.杉下守弘 2015年11月2日づけの「意見書(JADNI問題について)」http://www.geocities.jp/shinjitunodentatu/33.pdf
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