2月の絵本の紹介

 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。
テープやテレビなどの機械音ではなく、お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いてすべてのことをわかっていくのです。
子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。
おはなしをしてあげてください。
そして、絵本をたくさんよんであげましょう。
絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。
やさしい音声とことばの中で、子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。

1冊の絵本の紹介  
おばあさんのすぷーん

神沢 利子さく   富山 妙子え    福音館書店

おばあさんの大切なスプーン、ぴかぴか光ったそのスプーンがある日カラスにつかまれて木の上の巣の中に。季節が変わりスプーンは大風に吹き飛ばされて雪の上。
3びきのねずみに見つけられ不思議、不思議と遊ばれるうちにスプーンはねずみを乗せて雪の上を滑り出す。
スプーンのそりは滑りすべって走っていきおばあさんのいえに飛び込んだ。

ことばにリズムがあって読んでいるうちに楽しくなってきます。
とくに3びきのねずみを乗せそりになって山を滑り降りるところなどは本当に自分も滑っているような感じになります。
そして着いたところがおばあさんの家。
冒険してきたスプーンが大好きなおばあさんのところに戻ってきたという安堵感でうれしくなります。

ねずみとおばあさんの笑い声が聞こえてくるようなそしてそのなかに自分もいて一緒になって笑っているようなそんなほのぼのとしたあたたかさが感じられる絵本です。