10月の絵本の紹介

 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。
 テープやテレビなどの機械音ではなく、
お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いて
すべてのことをわかっていくのです。
子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。
おはなしをしてあげてください。
 そして、絵本をたくさんよんであげましょう。
絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。
やさしい音声とことばの中で、
子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。

1冊の絵本の紹介  

「じゃむじゃむどんくまさん」
  柿本 幸造 絵     蔵冨 千鶴子 文 
至光社

 いいきもちでひるねをしていたどんくまさんをじゃましたのはすずなりのりんごの木から落ちてきた、りんごの実でした。
どんくまさんはそのりんごの木をゆすって実をおとすのに夢中。

 そこにりんごの木のもちぬしのうさぎさんがやって来て、どんくまさんはりんごはこびのお手伝いをすることに。
 うさぎさんの家につくと家中あったかいあまずっぱいにおいでいっぱい。

うさぎさんはじゃむやさんだったのです。
 どんくまさんはここでもお手伝い。
いっぱいできあがったじゃむを売りに出かけますが、さてどうなるでしょう。
 どんくまさん、失敗しないでうまく売れますかね。

 お馴染みどんくまさんシリーズの中のお話です。
 画面いっぱいに描かれたどんくまさんの姿、ダイナミックな柿本さんの絵にゆったりとしたあたたかさがあります。そして、ちょっとのんびりやのどんくまさんの繰り広げる物語りはやっぱりのんびりしていて、どんくまさんが失敗してしょんぼりしている時は一緒にどうしようと悲しくなってしまったり、どんくまさん何やってるのと背中を叩きたくなったりします。そして、読み終わった時にホッと一息ついて気持があたたかくなるのです。
 大人が読んでも癒される、そんなどんくまさんです。