11月の絵本の紹介

 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。
 テープやテレビなどの機械音ではなく、
お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いて
すべてのことをわかっていくのです。
子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。
おはなしをしてあげてください。
 そして、絵本をたくさんよんであげましょう。
絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。
やさしい音声とことばの中で、
子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。

1冊の絵本の紹介  

もりいちばんのおともだち
(おおきなクマさんとちいさなヤマネくん)

 ふくざわ ゆみこ さく   福音館書店

森でいちばん大きなクマさんは、小さなものがすきでした。

森でいちばん小さなヤマネくんは、大きなものが好きでした。

だからふたりは出会うとすぐに仲良くなりました。

ある日、クマさんとヤマネくんはケーキ屋さんで苗をもらい、それぞれ大きな畑と小さな畑を耕して育て始めました。、やがてたくさんの花が咲きました。

そして、クマくんのはたけにはたくさんの実がなりました。

でもどんなに世話をしてもヤマネくんのはたけの葉はすっかり枯れてしまっていたのです。

ヤマネくんはがっかりしています。その時、土の中からもぐらが顔を出して・・。

福音館から10月に出された新刊絵本です。

タイトルに「ぬくもりにつつまれてみませんか」とあります。

大判の画面いっぱいにのびやかに描かれたあたたかみのある絵、登場人物の性格描写のリアリティなどつい引き込まれていきます。

すっかり枯れてしまった畑のなかでしょんぼりしているヤマネくんを見て、こちらも胸が痛くなってしまうのですが、そのあとのどんでんがえしでは思わず、歓声をあげてしまいます。

読み終わった時、本当にあたたかいぬくもりにつつまれているこに気づく絵本です。