
9月の絵本の紹介
| 子どもは「ことば」を食べてゆたかに育ちます。 テープやテレビなどの機械音ではなく、 お母様や身近な人の口から出る言葉を聞いて すべてのことをわかっていくのです。 子どもたちに、たくさん話しかけてあげてください。 おはなしをしてあげてください。 そして、絵本をたくさんよんであげましょう。 絵本は子どもが「読む本」ではなく「読んでもらうもの」です。 やさしい音声とことばの中で、 子どもは絵本の世界に入り込んで心を遊ばせ養っていくのです。 |
1冊の絵本の紹介 |
とんぼのうんどうかい かこ さとし おはなしのほん ![]() |
| あかとんぼの運動会がすすきのはらっぱで開かれています。 あかとんぼの子どもちは羽をきらきらさせて一本杉のところまで競争をしたり、まるい大きなふくろに頭でぶつかってすずわりをしたり、太いつなの両端につかまって綱引きをしたりして、くたくたになるまで遊びました。ゆうがたになりました。 べにちゃんや、あかちゃんや、きいちゃんたちはお友だちといっしょにお家に帰ります。 森の暗闇にさしかかった時、あらわれたのはぎゃんぐこうもり。とんぼたちをつかまえて袋の中に入れてしまいました。とんぼのインスタント紅茶にするつもりです。 べにちゃんたちが危ない! とんぼたちは、考えました。相談しました。 そして、こうもりがねてしまったのをみはからって、袋をすずわりのようにして頭で破いて逃げだしてしまいました それから、こうもりの足を縄で縛って「それひけ、やれひけ」とつなひきをしてつかまえてしまったのです。 「運動会を2度もやっておもしろかったね。」 とんぼのこどもたちは、げんきいっぱい夕日の中をお家に帰っていきました。 かこ さとし おはなしのほんの中の一冊です。 かこさんの絵本は愉快で楽しくて子どもたちは大好きです。 物語りものびのびと破天荒で思いもしない登場人物が思いもしないできことに出会いそれをみんなの力を合わせて解決してしまうというストーリーはスリル満点で、そして最後はホッとうれしくなるのです。読んでいても、聞いていてもひきこまれるように楽しくなります。 それもそのはず、かこさんのおはなしえほんは実際にかこさんが子どもたちに語ってきかせるために書いたものなのだそうです。 子どもたちの表情を思い浮かべながら、そして、間近かに子どもたちのうれしそうな笑顔を見ながら創りだした絵本だから、子どもの心にぴったりとくるのでしょうね。 |